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メーデー・メーデー・  作者: ありくらげ。
2章転校生狩り
24/46

23:MOJの襲撃

「やぁ、2人とも」

そう言いスマホ片手に無邪気に手を振る紫髪の少女にテータ達は動揺を隠せなかった。


「どうやってここがわかった…?」

未だに戦闘をする姿勢を変えずに話しテータはリトとハンテに目線を配りながら警戒した。


「ハンテはうちの情報係やからなぁー」

そう言いながらリトは後ろにいるハンテへと目線を向ける。

ハンテはニヤニヤしながら見つめてくるリトをしっしっと手で払う仕草した。


「紹介してなかったね、私の名前はこいつから聞いたと思うけどハンテ。 MOJの情報担当みたいな感じかな?」

スマホから目線を外し、ハンテは2人の方を見つめ時々目の前にいるリトに対し冷たい目線を送りながら自己紹介をした。

ハンテはその立ち振る舞いから明らかにリトに対して何らかの嫌悪を抱いてるのがわかる。


「ちなみに、今回の出来事全ての元凶と言っても構わない」

元凶とは思えないぐらいニヤついた目つきで2人を見つめ続けながら語り続ける。


「悪魔だ、って情報は知らなかったけど そこの転校生がイナビリティってことも、ここが住所だって事も全て知ってるんだよ。()()()()こともね」

ハンテは語りながらテータからその後ろにいるナキアの方にフォーカスして見つめる。見つめられたナキアの膝は生まれたての小鹿のように震えており、それはナキアがハンテに対して恐怖を抱いてると象徴するような行動だった。


テータは怒りが込みあがってくる感情を抑えるのに精一杯だった。

後ろで震えるナキアに目線を配りながら、口を開けた。


「お前らの目的はなんだ! ナキアを殺せば満足するのか!」

テータがあげた声にリトとハンテはお互い見つめ合いそして、笑った。

2人の笑い声は部屋中に響き渡る程の笑い声で、その笑い声はナキアとテータに恐怖を感じさせるほどのだった。


そして急に

「ダンッ!」

と鳴らすようにリトはナキアの部屋の床に左足を叩きつけた。

その踏んだ音と同時に2人は笑いを止め、テータへと目線を送った。

その目付きは明らかに敵視している存在を見つめる目だった。


「うちらの目的はこの街を守りたいんや。」

リトは被ってるマリンキャップを整え直しながら語ながらナキアの方に指を指した。


「お嬢ちゃんとウチは前、戦ったんや。」

指を指しながらリトは2人にとって衝撃的な発言をする。

「いや、あれは厳密に言えばお嬢ちゃんやないやけど」

小声でボソボソと語るがテータには聞こえなかった。

テータが倒れた後、テータはもちろん ナキア自体もGOAT(ゴアト)を被って以降の記憶がなく、2人とも目を覚ましたら今いる部屋に目を覚ましたから てっきりリトとの戦闘を避けて逃げたと思い込んでいたからだ。


「ほら見てみ。」

リトは規律正しく着ているブレザーを上から順にボタンを外し、ブレザーを(へそ)の近くにあるボタンまで外しきった。

その時リトの身体には包帯が巻き付かれていることがわかった。

「見てみ、これがたった一匹の悪魔と戦った結果や、包帯で見えへんやろうけどな。後ろはもっと見せられへん哀れな姿になっとる、出血しまくったからな」

リトは怪我に対して話し終わったタイミングでブレザーを着なおした。


「こんなやつを危険なやつ放っとく、正義はおるか?」

リトはテータに語りかける。命をかけてまでしようとする行動には少し、尊敬してしまったがその行動が大切な人の命を奪うということに対し、テータは少し悲しい気持ちになりながら、リト達を見つめた。


MOJは完璧な悪ではない。 この子達は自分たちの正義を掲げているだけで、この空間には正義同士がぶつかってるだけなんだとテータは気づいた。

テータはMOJの正義自体は尊敬したい、がナキアを守るために戦わなければならない矛盾に、重いため息を吐いた。

ありくらげ。です

感想、ご質問受け付けております。

ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。

ではまた。

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