夢を見る天使
「私は私の憧れだった存在になりたい! 私が信じていた本物の天使のように私がなればいいと思う!!」
と目の前にいるサタナキアに訴えかけるように正面を向き、自分の気持ちを真剣に語った。
それはみかとの最後の約束でもあった ドリーにとっての善を守る人としての正義だったから。
「ほう?貴様が天使??なれると思ってるのか?」
とサタナキアは嘲笑うように鼻で笑った。
「うぬてーげーだれよ!!悪魔どーてってなんでも許せろ訳じゃな…!」
セキヤが我慢できなくなって、声を荒らげた瞬間にドリーは大丈夫と言わんばかりにセキヤに手のひらを突き出した。
「言われてきたよ。今まで色んな人に 歌姫になれる訳ないとか、天使なんか存在しないしなれないなんて、死ぬほど浴びてきた言葉だった。
だけど、私の前には悪魔がいる そして私の想像してた天使ではないけど、天使という存在は確かにあった。」
ドリーは目を瞑りながら、今までの記憶を辿りながら語った。
路上ライブをした時にバカにされてきたヤジも夜のエンジェリングロードを昔の自分のように頭のおかしい奴らが集まるところだと、鼻で笑っていた人たちも色んな人が居た。
けどその先にはいつも微笑んでくれるみか達が居た、セキヤが居た。
それだけがドリーが夢を見る理由や価値へと変わっていったのだ。
「だったら、わたしにだって頑張ればなれるかもしれない、なら諦める訳には行かないの 後ろからずっと支えてくれた仲間や友達の為にも…!」
ドリーは瞑っていた目を開いて、サタナキアに対し見つめた。
(…こいつ、少し侮っていたか、憧れてるものが天使だからって 我がここで潰そうとしたのが間違いだと言うのか?)
サタナキアは悪魔 そして 対なる存在にはいつも天使がいる。
自分に憧れてる存在は少なく、天使に憧れてる存在がこの世でありふれてるほどいることへの鬱憤を八つ当たりのようにドリーにぶつけていたサタナキアが目にしたのは、明らかに色んな渦や辛い過去がありそうな暗い紫色の目の影の先に光るハイライトの入ったドリーの目だった。
「サタナキア?ちゃんが言いたいこともわかるよ 天使と悪魔はいづれか争わなきゃ行けないと思っているんでしょ?」
とドリーは動揺してるサタナキアに追い打ちをかけるように質問を問いかけた。
「でも、私は違う 天使でありながら 悪と言われてる悪魔すらも理解したいし、守りたい。 私は新たな天使として サタナキアちゃんを守ってあげる。 だから私を信じて」
あまりにも子供が描いたような思考をあまりにも真剣に語るドリーの健気さにサタナキアは天使に憧れているドリーを否定するのを諦めた。
「…その世界も見てみたいもんだ。」
と遠くを見てるような声でサタナキアは呟いた。
「もちろん。叶えてみせるよ 暴れたり、人を襲うような存在には もちろんコラッて怒るけどね!」
とサタナキアに微笑みかけるドリーは天使というより、女神すら見えた。
「…。」
あまりの優しい反論と誰も敵として見做さないドリーにハンテは圧巻した。
「ね?ドリーちゃんはすごい子なんだよ」
とナキアはハンテを抑えていた肩から手を引いて、ハンテ対して微笑んだ。
「…天使に夢見る少女ってより あれこそ本物の天使だろ。」
とハンテはサタナキアと仲良く笑いあってるドリーを見つめながらあまりにも天使に見えるドリーに衝撃を受け少しだけ笑いが零れた。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




