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海陰色 vs 地武色? !

「今日無理! 心折れた。明日立て直す」

「わかりました。では明日!」

『うん? 1日体験入学だった様な、、』


こうして翌日 私と殿下は 闘技場に於いて相対している。

当然 観客多数である。

「どっちの応援する?」

「黒っ な、何?」

「なんか暗いわねーー」

「あの黒い霧 呪い?」

「キヌイ皇女殿下 子供なの?」

「黒過ぎだろーー」


今回は 殿下にも私には応援の声援が全く無い。


「全力 いく」

「クラースプリム様 水の翠玉亀神獣様。尾が蛇」

殿下はそう言うと ご自身の横に 大きくて硬そうな甲羅がある亀の姿をした 確かに尾が蛇である従魔獣を 左手の紋様から顕現させた。

「シャキーン」甲羅から 頭と手足が出てきた。


亀だね。尾が蛇。


「亀よね」「尾が蛇よね」「・・・甲羅」などと聞こえる。


「カメジャ 神愛彩色」

そう言うと 殿下の身体が翠玉色に彩られていく。殿下の右腕辺りから水蒸気が上がり 左腕辺りから冷気が上がり凍り始める。右手に亀の足を模した様な片口玄能の大きな槌 左手には甲羅を模した大きな盾 を携えている。


「卑怯違う。負け無い。クラースプリム様。偉大!」

「ご質問よろしいでしょうか?」

私はシュタと右手を上げる


「何?」

「カメジャとは従魔獣のお名前でしょうか?」

「うん。可愛いい」


「神愛彩色 使え無い。武器を持つ」

「はい。ライス達お願い!」

私がそう言うとライス達が集まってきて私の黒い霧と混ざってジーヴァソードになった。


特に声援は無い。よく考えてみたら 最初から無い。


「それ何?」

「私の武器です。ライス達に頼んで集まって貰い私の黒い霧を混ぜて剣になってもらえました。あぁ!ちなみにライスは私がこの子達につけた名前です。頭に浮かびました!」

私は空気中にぷにぷにと浮いているライス達を指差す。


「確かにいる。使役出来るの凄い」

「・・・えっ? 視えるのでしょうか?」

「うん。可愛いい。ぷにぷにしていそう」

「う、嬉しいです。初めてです」

『おおーー 初めて視える仲間が出来たよ! 凄いよ 殿下ーー』


「クラースプリム様 海は母なる海 生命の源 視えるの当然」

『もしかしたら 命の源を司ると視えるって事かな? ラバーダ・ヴイ様と クラースプリム様 だけ?』


「逆に あなたが視えるの何故?」

「正直 よくわかりません」

「アルジンネード様?? 違うはず。。」

「・・・」

「あなたが視える事 驚き! ビックリ! 更に使役出来る。ビックリ!」

「お褒めに預かり 光栄です」


「いく!」

そう言うと殿下が 一直線に最速1歩で踏み込んで間合いを詰めて 槌を振り下ろす。ジーヴァソードで受けて 殿下の槌を下から上に弾き返す。殿下が盾を前面に押し出す。それをソードで受け止める。

「ピキッ!」

「うん?」

私は 少し異変を感じたが 再度殿下の槌が来た。またソードで受け止める。

「ピキッ。パリィーン」

「えっ?」

私は 一旦後方に下がる。


「お、折れたーー」

右手に持っていたジーヴァソードが折れている。ソードをライス達に戻す。


「どうだ!どんな物質も急激な温度上昇と急激な冷却をされると 膨張の幅と収縮の幅に耐え切れ無い!右手は1000℃を超える 左手は絶対零度である-273.15℃」

珍しく 殿下がよく話す。しかも割とハキハキと大きな声で 尚且つ流暢!数字も滑らか!


「凄い!凄いです! 殿下!」

「うん。うん。私 凄い!」

「ハキハキとお話出来たんですね! 大きな声出たんですね!」

私はとても嬉しかった。殿下の声 やっと まともに聞けた気がした。


「はぁ!、、な、何?」

殿下はちょっと呆れて ちょっと照れている。


「そうじゃない。私強い!私凄い!」

そう言うと 殿下は踏み込んで槌を私に降りおろしてきた。横からカメジャが 体当たりをして来る。

私は 殿下の槌を躱すと カメジャを蹴り飛ばす。カメジャが殿下の後方に飛ばされる。


「カ、カメジャ!」

殿下は槌を再度振り下ろしながら 盾を横向きにする。氷の刃がノコギリ状に付いている。私は槌を左手で 盾の氷を砕きながら右手で受け止める。

「な、何? 手が痛むぞ!」

私の左手はちょっとピリピリする程度 右手は盾と一緒に凍り付き始めた。右手で氷を砕く。無傷 何も無い!


「上手投げーー」

私はそう言って 殿下を槌と盾ごとひっくり返す。殿下が倒れる。

殿下は 直ぐ立ち上がり 体制を立て直す。


「まるで 赤子扱い。大技出す。『翠玉色槌盾すいぎょくしきてじゅん』」

殿下がそう言うと 盾が翠玉色に輝き 背甲と腹甲に分かれて 私を左右から挟んで来た。そして私ごと凍り始める。身動きが取れ無い。凄い!

正面を見ると 槌が翠玉色に輝き 槌の柄から 槌の頭が分かれて空中に浮く。

「いけーー」殿下が叫ぶ。槌の頭の部分がジェット噴射の要領で物凄い速度で 私目掛けて落ちて来た。


私は かなり力を込めて左右の腕を肩横に挙げる。氷が砕けて 背甲 腹甲が左右に弾け飛ぶ。

そして 身体をバネの様にして こちも物凄い速度で飛び出す。


「ルナマリア 2本素手ーー!!」


「な、何?」殿下が驚き 驚愕の表情をしているのが 横目に見えた。全てが刹那である。

殿下の槌の頭の平な部分と 私の2本の手のひら『パー』が激しくぶつかる。


ほぼ同じ速度でぶつかり 空中で止まる。

槌の頭は 柄に戻る。私も地面に降りる。

『はぁーー』アルジンネード様の溜息が、、


「そ、空飛んだ! 何でも有りかーー!!」

殿下の叫ぶ声が響いた。殿下叫べたんだ!

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