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聖浄色 短期留学終了!

殿下は神愛彩色を解いて地面に降りる。私も地面に降りる。

辺り一面を見渡す。昨日と違い闘技場で見学していた学生達はとても元気そうで。呆けた顔をしてはいる。

「す、凄過ぎ、、」「あの子本当にワイバーンを倒したのね」「人族ってあんな風に闘えるの?」「え?」

「な、何あれ?」

などと聞こえる。


「信じられないでござる。武神とはそういった神様なのでござるか? 普通人族は1体の従魔獣とのみ契約が出来 1種類の魔法しか行使出来無いはずでござる。私なら水系統でござる。だが 姫は空も飛べる 毒耐性も無呼吸耐性もあるでござる。姫の身体が直接得ている能力でござる。驚愕の事実!そして武器の数を増やす事も出来るでござる。私の水を固定化してコントロールを行うなど、、どの様な魔法を取得して鍛えれば その様な事が出来るのでござるか?」

殿下はとても驚いている様子だ。


「正直 私にもよくわかりません。アルジンネード様がそういった神様なのかどうか。。」

「姫は 従魔獣も居ないのに どうしてでござるか?」

「アルジンネード様から止められておりますので お答えすることは出来ません」

「そ、そうでござりますな。確かに敵か味方かもわからないのに手の内を晒すなんて事は出来無いでござるな」

「・・・」


「だが ライスとやらは 本当に存在するのでござるな?」

「アルジンネード様 いかがでしょうか?」

『そうだな、、相手は神愛彩色 コタロウも出して来た。結構手の内を晒しているな。こちらも少しだけなら教えてやるか』

「ありがとうございます」

『お、おう、、』


「はい 空気中に無数に存在しております。とても楽しそうに踊っておりますよ」

私はそう言うとライス達を集めて黒い霧と混ぜて ジーヴァルにする。


「これジーヴァルって呼んでます。触られますか?」

私は ジーヴァルを殿下に手渡す。

「これは かなり硬いでござるな。これを姫の意志で動かせるのでござるか?」

「はい!これをこうして こうして こんな感じです」

ジーヴァルを ジーヴァソード ジーヴァスピア ジーヴァシールド ジーヴァウォールなどに変化させて 殿下の前で実演する。


「す、凄いでござる。その様な事が、、」


「姫は凄いでござるな!」

「でも殿下も凄かったです!この間ワイバーンを倒したのですが 正直全然疲労感が無かったのです。でも殿下との戦いはちょっと疲れました」

私はちょっとオーバーリアクションぎみに 昨日に続いて右手で額の汗を拭う素振りをする。


「この私が戦闘に於いて気を遣われるとは 申し訳無いでござる」

「そんな事はありません。とても楽しかったですよ いろいろと御使についても勉強になりました。本当にありがとうございます」

『万が一 アルジンネード様を模した従魔獣が使える様になったら 名前は『アルちゃん』だね!』

私は殿下に頭を下げる。


「『アルちゃん』!」

『うわーー!!』

「えっ! アルジンネード様 どうかなさいましたか?」

『いや、、なんだか寒気が、、火の鳥なんだけど、、火山に居るんだけど、、風邪?』


「勝負はここまででござる。姫の力を試してみたかったのでござるが 今回は余の負けでござる。約束通り言う事を叶えるので 言って欲しいでござる」

「よろしいのでしょうか。ではお言葉に甘えさせて頂きます。叶えたい願いがあります。それは殿下にいずれお願いに上がろうと思っておりました事案です」


「なんでござるか?」

「では こちらへお越しになって下さい」


私は昨日同様に殿下を連れてシュリーの所へ行く。そしてシュリーも一緒に連れて3人で屋上に上がった。


「シュリーごめんね。昨日と同じなの。。良い?」

「はい私は大丈夫です」

「殿下。この子から私と同じ様な黒い霧が出ているのがわかりますよね? 私は違いますが、、この子から出ている黒い霧は 呪神エバーンスゾン様の神の御怒り。つまり呪いがかけられております」

「確かに姫と同じ黒い霧が出ているでござるが なぜ呪いだとわかるでござる?」

「では呪いである証拠に この子の愛メーターをお見せ致します。シュリーお願い」

「殿下 よろしくお願い致します」

そう言うとシュリーは殿下の前に右腕を差し出した。


殿下は驚きと驚愕の表情をした。

「こ、これは色失そのものでは無いか!」

「・・・」

「えっ!やはり呪いでござるか。ノギースデン様」

「・・・」

「かしこまりました。呪神エバーンスゾン様の御怒りでござるな。なるほど」

どうやらノギースデン様と会話をなさっているご様子。


「納得した。ノギースデン様もおっしゃっておられたでござる。確かにエバーンスゾン様の呪い!」

「ご理解いただけて助かります。そこでお願いなのですが この様に呪いを受けた子供達は黒い霧が発生しており とても目立ちます。実は 呪神エバーンスゾン様の神託があった事により 教会が呪いの発生している子供達を集めております。呪いをエバーンスゾン様に献上しているのです。理由は不明ですが。。ただ教会は神の神託を遵守している為 エバーンスゾン様の神託通り 呪いを集めている事を悪とはしておりません。そのため呪いを集める事をノルマの様に躍起になっている教会や 呪いを集める為に子供達を誘拐する教会があります。また教会の祈祷料が高すぎて 祈祷料が払えなくなった平民達の中で子供達を捨てる親などがおります」


ここまで殿下は何も言わず 神妙な面持ちで私の話を真剣に聞いて下さっていた。

私は続ける。

「この国に於いては 私の進言と総師団長様の進言 それにアルジンネード様の神託 国王陛下の英断によって 教会の祈祷料を平民達でも払い続けていける程度の金額にする事 誘拐は断頭台処分相当 呪いを無理強いして集めない事 騎士団が定期的に立ち入り検査に入るなどを法制化して この国の教会にも浸透させていく事になり 現在かなり進んでおります。そこで・・・」

ここまで一言も発さずに 黙って聞いて下さっていた殿下が私の言葉を遮る。


「そこまで!皆まで言わずとも良い。教会はこの国デンタリュードだけには留まらず この世界に広がっているでござる。父上に進言して 我が国でも必ず 姫の言う通り法制化して 約束通り姫の願いを叶えるでござる。約束でござる」

「その様におっしゃって頂き 感謝致します」

私とシュリーは殿下に頭を下げる。


「はぁーー」

殿下が大きな溜息を吐いた。

「恥ずかしいでござる。姫の力を試しに来たのに、、姫は そんな人の為 世界の為を考えていたのでござるなぁ、、余の器の小ささを見せつけられた様な気分でござる。短期留学は終わりにするでござる」

殿下はそう言うと 私達の方を向いて真剣な表情になり 背筋を伸ばした。


「『ルナマリア エキスプロー子爵』『シュリー殿』大変お世話になり申した。姫の器の大きさと志の高さに触れ 姫の事を大好きになった!もっと知りとうなった! 余は父上に伝えて 姫と一緒に過ごすでござる!決めたのでござる」

「うん?」

「ええーーー!」


「余は決めた事は 曲げない主義なのでござる。しばらく時間はかかるが 待っておるでござる」

殿下はそう言うと 私達に一礼をして立ち去ろうとした。そこを引き留める。


「で、殿下 それでしたら 私達は1ヶ月後には エキスプロー子爵領に引っ越しますので 1ヶ月後にエキスプロー子爵領で 学園への転入手続きをしてお待ち申し上げております。ちなみに 殿下はいつ 御使様になられたのでしょうか?」

「うん? 神愛色になったのも御使になったのも 最近でござる」

「では 同じ歳ですね」

「うむ。では1ヶ月後 エキスプロー子爵領で 会おうぞーーー!」

そう言うと 殿下は去って行った。


何となくだけど 良い人だったなぁ。。

『うん? ええーー! 短期留学って また!!たったの 1日ーー!!いいのーー』

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