天陽色 vs 地武色? !
おはようございます。
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ありがとうございました。
私と殿下は 闘技場に於いて相対している。
当然 観客多数である。
「きゃーー レーオス様カッコイイーー」
「黒っ な、何?」
「レーオス様がこっちを向いたわーー」
「あの黒い霧 病気?」
「目が合ったわーー」
「黒過ぎだろーー」
殿下には女性達の黄色い声援しか無い。私には黒色絡みばかり。
「まずは軽くいく。良いか?」
「お手柔らかにお願い致します。いつでもどうぞ」
「ではいくぞ!」
そう言うと殿下は力強く一歩を踏み込んだ。殿下の姿が消える。私との間合いを詰めて 正拳付きを食らわせて来た。おそらく周囲の観客には殿下の動きは全く見えていないであろう。だが私は殿下の正拳付きを軽く躱すと 右手で殿下の脇腹に掌底を入れようとした。殿下はそれをサラッと避ける。
「えっ! な、何」「全然 視え無かった、、」「うん?」などと聞こえる。
「ほほう。さすがだな!」
「ありがとうございます」
「ライヘーベル様は 雷の一角ペガサス神獣様だ」
殿下はそう言うと ご自身の横に 大きな長い角と天使の様な羽根を持った宙色の一角ペガサスの姿をした従魔獣を 左手の紋様から顕現させた。
「ヒヒーン」嘶く。
正直 めちゃくちゃカッコイイ!
「凄い従魔獣よ!」「カッコイイーー」「あの子従魔獣出せるの?」などと聞こえる。
「ゴウシ 『神愛彩色』」
そう言うと 殿下の身体が宙色に彩られていく。電気を帯びた様になり 身体からビリビリと小さな雷が発生している。右手に一角獣の角の形を模した様な槍を携えている。
「卑怯と思うなよ。負ける訳にはいかない。ライへーベル様の名誉の為にも」
「ご質問よろしいでしょうか?」
私はシュタと右手を上げる
「な、なんだ、、緊張感に欠けるなぁ」
「ゴウシとは従魔獣のお名前でしょうか? 神愛彩色とは何なのでしょうか?」
「はぁー。。わかった わかった。その通りだ ゴウシは俺がコイツに付けた名前だ。いい名前だろう。従魔獣契約の際 頭に浮かんだのだ。それと神愛彩色は『従魔一色武装』の事で御使の特権みたいなもんだぞ!御使にしか使えないんだ。お前は何故 愛メーターが5個あるか、、まぁお前は6個だったけどな。。知っているか? 5は五体を表す。だから瞳や髪の色が変わるんだ。つまりハートが5個同一色に染まるという事は神愛色となる。それだけ五体を守護する力が強くなる。そして主神様と神愛色 従魔獣が一色となった時 全てが主神様の色に彩られるのだ。それが神愛彩色だ!同一色でなければ従魔一色武装は使えない」
「うーん。・・・わかった様な わからなかった様な。では従魔獣のいない私は 神愛彩色は使え無いという事ですね」
「そうなるな」
「おい!神愛彩色が使え無いにしても 何か武器を構えろ」
「はぁ。。ライス達お願い!」
私がそう言うとライス達が集まってきて私の黒い霧と混ざってジーヴァソードになった。
この頃になると 周囲は驚き過ぎなのか? 視え無いからなのか? 声が全く上がら無くなっていた。
「な、何それ?」
「いえ。殿下が武器を構えろとおっしゃったので ライス達に頼んで集まって貰い私の黒い霧を混ぜて剣になってもらえました。あぁ!ちなみにライスは私がこの子達につけた名前です。頭に浮かびました!」
私は空気中にぷにぷにと浮いているライス達を指差す。
「何処に? 何がいる?」
「ですから此処に! ライス達が!」
どうやら御使いであるはずの殿下には ライス達が見えない様だ。
『もしかしたら この子達って私にしか見えないのかなあ、、』
「よくわからないけど、、命名のセンスは無いな」
『ちぐしょーー』
「では」
そう言うと殿下が 槍を構えて一直線に最速1歩で踏み込んで間合いを詰めた強力な突きである。私はそれを左手に持ち替えたジーヴァソードで左薙に交わし 右手で殿下に打撃を入れ様と殿下の身体に触れる。殿下はわざと避け様としなかった。殿下の身体は少し熱くて 右手がビリビリと雷に打たれた様な感覚で痺れる。
殿下がニヤッと笑う。
「どうだ俺の身体!模擬戦だから雷の力を抑えているとはいえ 表面温度は1000℃ 表面ボルトは1000V 右手はもう使えまい」
「うん?? ちょっと痺れた様な感じはありましたけど。全然問題ないです」
私は右手を殿下の目の前に差し出して グーパーグーパーと動かして問題ない事をアピールする。
「えっ? 火傷してただれてない?」
「はい特には。ちょっと熱くて ちょっと痺れましたけど?」
『って言うか!うら若き乙女の柔肌を焼けただれさせ様としていたなんて!』
「すまない。ちょっと俺の身体に触ってみてくれないか?」
私は殿下の前までスタスタと歩いて行き 右手で殿下の身体に触れる。さっきと同じで熱くてビリビリと右手が痺れる。
「・・・」
「うん?」
焦った様な 呆けた様な顔をしている殿下。
「さ、さすがだな!ではこれはどうだ」
そういうと殿下はゴウシに跨って 空中に浮上していく。
「空中は 陽神ライへーベル様と浄神ノギースデン様の領域! 空中までは来れ・・・」
私は殿下を追いかけて 既に空中で殿下に相対していた。
「・・・」
「そ、空も飛べるのか?人族のままで。。」
「そうですね」
「アルジンネード様は地武領域のはず。。空を飛べるはずが、、いや。武神とはそういう神なのか??」
「・・・わかった。では小細工は無しだ」
殿下が槍を振り降ろしてくる。私は剣でそれを躱す。今度は槍で乱突きを繰り出してくる。物凄い速度の突きだ。数も凄い!凄まじい速さだけど、、視え無い訳ではない。私はそれも全て受け流す。ゴウシも角で攻撃して来る。それも全て躱す。
殿下は 私の余裕がある戦闘姿を 感じ取っていた。
「では私も大技を繰り出そうと思う。『宙色槍』」
殿下がそう言うと 槍に大きな雷が当たり槍が宙色に染まりビリビリと雷を纏う。
私はジーヴァソードを変形させてジーヴァスピアにする。そこに更にライス達をもう少し集めて黒い霧を混ぜてサイズを大きくする。
「な、何?武器の形状を変化させれるのか。。そのような事が出来るはずが無いのだが、、」
「こちらも準備が出来ました。私も大技でいきます! いつでもどうぞ」
『この間ワイバーン倒した技だ。御使にも通用するかどうか試してみたいよね。。ワクワク』
「ではいく!『宙色槍』ーー!!」
「ジーヴァ一本槍ーー!!」
2本の槍が 私と殿下の真ん中で激しくぶつかる。どちらも光速で一閃光が走る。ほぼ同速度で槍がぶつかり合う。大きな爆発と衝撃が起こり周囲が震える。火の粉と雷が周囲に飛び散る。
「きゃーー」「わぁーーー」「逃げろーー」などと聞こえる。
しばらくすると殿下の手元に槍が戻って来た。
「信じられん。。」




