家族に正直に話す!
「コンコン」
父親と母親が 自室にやって来た。
「まぁ とにかく中で 詳しい話を聞かせて欲しい。何があったのか? シュリーちゃんとステイリーさんが 良い方達なのは よくわかった」
「どうぞ」
私は 父親と母親と一緒に久しぶりに自室に入った。
「よいしょ」
と言って ベッドに座ろうとした父親。父親のお尻を軽く 本当に軽くお尻側から蹴り飛ばして ベッドを死守する私。
『私が 本気で蹴ったら 死んでしまうだろう』
父親は 前のめりに倒れる。
「いきなり ベッドに乗るな!」
「いたたたた」
「それは お父さんがいけませんね。蹴られて当然!」
改めて 椅子に座って 向き合う。
「一体何があったんだ?」
父親が 急に真面目な顔になり 聞いてくる。
「お父様 お母様 私が愛メーター検査で黒い霧が出る様になった際 アルジンネード様の御寵愛を受けて 瞳も髪も真っ黒になった話はしたよね。あの後 従魔獣契約が出来なかった話も」
「うん 聞いたよ」
「それで?」
「コレを見て!」
私は まず思い切って右腕の愛メーターを見せた。
両親が 私の右腕を見て 一瞬 見間違えたのかと思って 目をこすり再度私の右腕をじーっと見る。そして 私の右腕のハートの数を1つずつ数え始める。
「1・2・3・4・5・・・」
「6個もあるね! さすがはルナ!」
「全部黒いのね! さすがね。ルナ!」
「ありがとう。お父様 お母様。いつも優しくて。。そうなのです。私の愛メーターは真っ黒なのです。しかも6個もあるのです。アルジンネード様のお話によると アルジンネード様の御寵愛を得て 偶々神格に近付いたんだそうです。他の神様達にもかなり気に入られて 多くの神様達が私に愛を授けて下さった様です。ですので 多色が集まり過ぎて黒く、真っ黒になってる様です。愛が集まり過ぎて 溢れて出ているのが多色が混ざった霧 つまり黒い霧。そこにラバーダ夫妻神様のどちらかからの愛を授かった為に 愛メーターが足りなくなり おそらく愛メーターが6個に増えたと」
私は 両親の顔を見る。突拍子も無い話なのに 疑わず真剣に聞いてくれる。続ける。
「私は どうやら『神様の真名』を魂に刻み込まれたらしいの。その時にね。神の力に耐え得る身体へと変格したのだと思います。力が漲るというか、、溢れ出て来る。たぶん、、かなり強い。。空も飛べるの」
「つまりは どう言う事かな?」
「一言で言うなら 『神の御使』になってしまったみたいで、、」
シュリーとステイリーは驚き 驚愕の表情をする。両親は普通に見える。
「凄いよ。私達の自慢の娘が 神の御使だなんて! さすがはルナ!」
「さすがね。ルナ!」
動揺を見せず、、どこまでも 私に優しい両親。感謝。
「シュリーには エバーンスゾン様の『神の御怒り』つまり『呪い』がかけられているの。今日助けた子供達皆んなそう! シュリーの身体には 呪いがどんどん進行していて 竜の姿が前と背中にある。このまま竜が 身体全体を蝕んで行けば シュリーは間違いなく死んでしまう。私は呪いを吸い取ってコントロールする事が出来たの。呪いを解呪する為 進行を阻止する為にも 私は 呪神エバーンスゾン様の前に立つ。エバーンスゾン様とも約束したんだ。そして おそらく人族として それが可能なのは私だけだと思う」
「呪いのコントロールって サラッと凄い事を言ったね。普通人族には出来ない事だろう。さすがはルナ!」
「そうかな。とは薄々思ってたよ」
「呪神エバーンスゾン様とも会話したのね?」
「うん。会話出来る事自体 人族としておかしい。って言われたけどね」
「さすがね。ルナ!」
私は更に続ける。
「それでね。1人でワイバーンを 倒したの」
両親が初めて 少し驚いた。
「ワイバーンを?」
「うん? 1人で?」
私は まず室内で 浮いて見せる。
両親が ほんのちょっと驚いている。
私は そのまま移動して 僅かであるが 飛んで見せる。
「ルナちゃん 空を飛んでるわ、、」
「怪我しなかったのか?」
「うん」
父親は 驚いてはいるが 何かを考えている様だった。
「わかった。『そんな風にお前を産んだ覚えは無いのに』なんてな?」
「産んだのは お母さんだけどね」
それから 少し思案した後
「お父さんやお母さんでは あなたの役に立て無いかもしれない。だが あなたをとても大切に思っているわ。だから 必要な時は いつでも言ってね」
「ありがとう! お父様 お母様 そう言って貰えると 心強いし 嬉しいよ」
「ちなみに 明日の朝 国王陛下からのお呼び出しがね。お父さんもありましてね。一緒に行きますよ」




