『フルキャスクーウーラン』!
「こっちは 父親で『シカーイ ハウライト』 こっちが母親で『ハイーシ ハウライト』」
「お父さん お母さん こちらが『シュリー』 シュリーのお母様の『ステイリー』だよ」
馬車で 屋敷に着いた私とルーナは 父親と母親の出迎えてくれた。
私は 父親と母親にシュリーとステイリーを シュリーとステイリーに父親と母親を 簡単に紹介した。
夜も遅く 挨拶もそこそこに 私は 自室に来た。
ワイバーンと戦ってみたが 正直疲労感はほとんど無い。呪神エバーンスゾン様と会話した時や シュリーの呪いを吸い取った時の方が 遥かに疲れていた。
『それだけ エバーンスゾン様は凄いという事だなぁ。しかし 私は 自分を人族と思っているが、、どんな存在なんだろう?』
今晩は いろいろと有り 夕食をきちんと食べれなかった。少量だった。。
『ワイバーンって 食べれるのかなぁ? ワイバーンを食べれば良かった』
などど 些末な事を考えながら 明日 どの様に説明しようかと考える。
『今頃 王国軍は大騒ぎだろうなぁ。ワイバーンの死体の処理に事後処理にと。それと あの子達休めているかなぁ? レージン様 信用出来そうな人だから ひとまず大丈夫だろう』
「ルナマリア様 何かお考えでしょうか? 私にお手伝い出来る事がありますでしょうか?」
シュリーちゃんが心配そうに聞いて来る。私は念の為 シュリーちゃんを自室に入れて 一緒に居る。シュリーちゃんのお母さんも一緒だ。
「えっ? あ! ごめんなさい。ちょっと考え事を。。あっ! そうだ!」
私は ある事を思い付いたので 急いでカバンの中から 紙とペンを取り出す。
「シュリー これ読める?」
『フルキャスクーウーラン』と 紙に書く。
シュリーは 私が書いた紙を見る。
「ルナマリア様 何を書いたのかわからないです。『フ』しか読めませんが、、」
「えっ? じゃあ シュリーには 『フ』以降は 何が見えるの?」
私は ちょっと驚いて聞いてみた。
「うーん。波線?? なんだろう? わからないです」
シュリーも よくわからない様で 首を傾げて答える。
「何々? あら? 確かに『フ』しか読めないわね」
ステイリーも同様である。
「何て書いてあるのでしょうか?」
「うんとね。『フルキャスクーウーラン』って書いたの?」
「うん?『フ』しか聞こえませんでしたが、、」
「私にも 『フ』しか聞こえ無かったわ」
「うん? フ ル キャス クー ウー ラン」
私は ゆっくりとはっきりと言ってみる。
「???」
「ルナマリア様 お口は動いておりますが、、その、、やはり『フ』しか聞こえません」
『それは おそらく『神の真名』だ! 神の真名は 人族には書く事も読む事も言う事も出来ん。人族には受け止めきれない代物だ。それに俺にすら!その言葉の全てが読めん。俺より上位の神となると ラバーダ夫妻神様のどちらかしか、、』
「だったら 何故? 私は読めるの? 言えるの? 書けるの?」
『お前は 俺の寵愛を得て 偶々、、神格に近付いたんだろう。。そして その言葉が刻み込まれた時 神の力に耐え得る身体へと変格したのだ。だから 神の真名を書く事・読む事・言う事が出来るのだろう! しかし神の真名を魂に刻み込まれるなんて、、この時代に必要という事か、、それがルナマリアだという事なのか!?』
「あのー? アルジンネード様。何か問題がありましたか?」
『まぁ 一言で言うなら お前は『神の御使』になったんだよ』
「え?? 神の御使? 私がーー?? って。。ところで『神の御使』って何でしょう?」
『はぁー。。お前なぁ。いいか! お前の愛メーター明らかにおかしいだろ? 真っ黒だろ。ってか黒過ぎ! 6個も有る』
「うん。。そうなのですよねーー。。私も不思議でして、、何故でしょうか?」
『俺の愛は確かに多かったとは思う。なにせ初めてだったからな。それでもせいぜい 5個が黒っぽい茶色になる程度のはずだ。。だがお前は 他の神達にもかなり気に入られて 多くの神達が愛を授けたのだろう。だから多色が集まり過ぎて黒なんだよ。真っ黒なんだ。愛が集まり過ぎて 溢れて出ているのが多色の混ざった霧。つまり黒い霧だ。そこにラバーダ夫妻神のどちらかからの愛を授かったが為に 愛メーターが足りなくなったんだな。。おそらく』
「難しくて うーん。。つまりは?」
『はぁー。。お前なーー。こんなんで務まるのかよ? つまりは『神の御使』だ!』
「うん? ところで『神の御使』って何でしたっけ??」
『はぁーー』アルジンネード様が 大きく溜息をついた。




