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メガネ勇者  作者: 氷雨 蒼
6章 最終決戦
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後日談 4人目の勇者

長期に渡る戦争が終わってから、数百年が経過した。この数百年とゆう年代になってしまうと当時の事を知っている人々はもう数えられるだけしかいない。


例えば、妖精大陸に居るエルフの族長エーリット・アイバ。彼女は、3人居たとされる勇者のパーティーの一つに属しており戦争が終わり見聞を広める為世界を回った後結婚し子供を持ったと記録されている。


だが、私にはこれが不自然だとも思っている。それは、彼女エーリット様が語る勇者様と記録に残る勇者様達がどれも一致しないのだ。


この事については記録が間違っているのか、失礼だがエーリット様の記憶がズレてしまっているのではないかと思ったが後者はあり得ないと思う。


何故なら、彼女が勇者様を語る時だけは眼を輝かせ今も昔もそこに勇者様が居るように話すからである。


だから、記録が間違っているのだと思い私は各地に残る勇者の記録を見て周り情報を集めた。


かつて、エーリット様と同じパーティーにいた。


賢者カリン

狐火セフィーナ

女王ミラ・キャンベル


以上の3人に絞り、エーリット様が語る記録に残ってない真実を調べようと思う。


ここに書く前に、記録に残っている3人の勇者を簡単にまとめようと思う。


魔導師シューヤ・ツツキ


勇者の中では1番有名な勇者である。勇者の物語を描く上で、主人公として置かれる事が多い人物だからだ。理由として他の勇者様に比べて、力も知力も全てにおいて上に行っているからで1番の理由は数百年経っても失われる事がない大規模の転移魔法を造ったからだ。


炎帝リクト・カガミ


勇者の中で魔力の精密操作を1番得意としていた勇者。他2人の勇者に比べたら、実力こそあまりないが自分の得意なことを応用し人々を助け続けたと、とゆう記録がちらほら残っている。


鋼鉄テツヤ・オオグロ


勇者の中で最も力持ちであり、世界で1番硬いとされている鉱石を粉砕したと言われてる勇者。この勇者は、力持ち以外は平均的だと言われており子供によく懐かれたと記録されている。


これが記録に残っている3人の勇者様だ。やはり、エーリット様の言う勇者様とは一致しない。では、エーリット様が語る勇者様はどんな人物だったんだろうか。歴史書には3人と書いてあるが、本当は3人ではなく勇者様は4人居たのではないのかとこれをまとめていて思った。


私はこの疑問を元に勇者様達が冒険していたとされる場所を転々と行き、4人目の勇者様を探した。


数百年経つと、戦争の跡地として観光地になっている。かつて勇者様達が戦っていた場所を訪れ跡地を管理している人や案内をしている人に話を聞いた。


3日ほど聞き込みをしたが聞いた話はどれも、4人目の勇者に関連するものはなかった。


やはり、エーリット様が誰かと間違えて語っているのだろうか。疑いと諦めが増す一方で、あるご老人に聞いたところ4人目の勇者に関連しそうな話が聞けた。


「4人目の勇者様?・・・・・あ〜懐かしい。あの方は表には出て来なかったが、素晴らしい方だった」

「どんな人物だったのですか?」


私はここぞとばかりに、質問をして真実に辿り着こうとする。


「あの方は女王ミラ様と同じ性格をしていてな。彼が歩く道は、歴史を動かすものばかりじゃった」

「その方の名前と特徴って分かりますか?」

「あの方の名は、エイチ・アイバ。特徴は今は珍しくないがメガネをかけておった」

「ありがとうございます」


ようやく、私の考えが合っている事に感動する。エーリット様が語る勇者様にも近づけた気がする。私がご老人の方から、離れようとすると待ったと声が聞こえる。


「君はどこで、あの方の存在を知ったのだ?」


ご老人はさっきまで聞いていた声とは違う声で、私に4人目の勇者エイチ・アイバ様の存在を知ったのかと質問して来た。せっかく話を聞けたので、嘘をつくつもりなんてないが正直に答える。


「それは、エーリット様の語る勇者様と記録に残る勇者様がどれも一致しなかったからです」

「・・・!そうかい」


ご老人は眼を開き驚いていたが、すぐに納得したような顔になる。


「君になら、話しても良さそうじゃ」

「何をです?」

「もちろん歴史から消えた4人目の勇者様の事じゃ」


ご老人は、私の返事を待つ事なく話し始めた。4人目の勇者様が成し遂げた功績、戦争中とその後についてを話してくれた。


話が終わる頃にはもう夜が過ぎ、日が明けそうだった。


「これがあの方の全てじゃ」

「待って下さい。そこまでの功績を残した人が何故歴史に残されなかったのですか?」

「それはな、自分は歴史に残らないように頼んで来たからじゃ」

「え?」

「あの方はこう言ってたそうじゃ」


『エイチ、私達歴史に残すから名前を使っていいかだって』

『俺以外の人は使っても大丈夫だ。俺の存在は歴史に残さないでほしい。勇者は3人しかない歴史を語って欲しい。俺の存在を残すのは、今まで関わった人達と子供達だけでいい』

『・・・分かったわ』


「そんな、歴史に名を刻まなかったのは何かあったのですか?」

「それは分からない。ただ、あの方はなんらかの理由で名を歴史に残さなかったのじゃ。だから、この話は君の心の中にしまっておいて欲しい。いつか君のような、真実を知ろうとする者が現れたら話してやるといい」

「分かりました。最後に一つ伺ってもいいですか?」


私は、今回の事を紙には残さず時が来るまで心の中にしまっておく事にした。それが、歴史の残らない4人目の勇者の意思でもあるからだ。


「なんじゃ?」

「貴方の名前を教えて欲しいです」

「わしの名か。そういえば言っていなかったな。わしの名は女王ミラ・キャンベルとその夫エイチ・アイバの子孫、ヴァルロス・キャンベル元王様じゃ」

「え!」


私がふと疑問を思った真実の物語を探すのは終わった。今回の出来事はこの先一生忘れてはならない話だと思う。ヴァルロス・キャンベル様が言うように私と同じ真実に辿りつこうとする者のみに、この話をし歴史に残らない4人目の勇者様を語っていこうと思う。


4人目の勇者様では少し長いな、記録に残る勇者様達みたいに二つ名を付けてあげよう。




歴史に残らない4人目の勇者

歴史に残る勇者様よりも功績が大きく、なんらかの理由によって歴史に名を残さず自分と関わった者と自分達の子供にしか存在を明かさなかった女王ミラ・キャンベル様の夫エイチ・アイバ。


私が考えた二つ名は、


メガネ勇者 エイチ・アイバ


と名付け、真実を知ろうとする者に語っていこうと思う。

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