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メガネ勇者  作者: 氷雨 蒼
6章 最終決戦
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58話 最終決戦

ミラを操って体を乗っとていた邪神を追い出す事に成功した。後は、邪神を射てば歴史の終止符を打つ事ができる。俺はメガネを【創造】で創り、体力の尽きたミラの顔に創世神が居るメガネをかけさせて、【創造】で【結界】を創りミラにこれ以上の怪我がないようにする。【結界】に神力を加えて強化して、邪神に剣を向ける。


「【七色の剣(セブンズソード)】」

『俺が本気を出さないといけなくなるなんてな』


邪神は神力を集め、前に見たことのある武器が出てきた。


「その剣、眷属のか」


エルフの集落で戦い、リノを殺した眷属の武器だった。


『あいつらもやられてしまったようだな。だが今になっては丁度いい』


邪神は眷属が使っていた武器を装備し構える。


『さあ!どっちが勝つかの勝負を始めようか』

「!!」


邪神と俺は同時に一歩を踏み出し、剣を交えた。俺は『神』になった事で、身体能力が大幅に高くなっていたので体が動きやすく、邪神を圧倒する。


『速い!』


邪神も俺の速さにすぐに追いつき同じスピードで攻撃が繰り返される。


「【神体強化】」

『さらに強化するか』


俺は、【身体強化】の神力版【神体強化】をしてもっと速い剣撃を邪神に与える。流石の邪神でも、この速さには追い付けないのか苦戦顔を浮かべている。


『まだまだ!』

「のわっ!」


邪神はエーリットさんを操っていた眷属の技を出してくる。俺は【神眼】をその身に身につけたので、創世神の力を使う必要が無く【創造】のしたメガネで事足りており、【神眼】で邪神の攻撃を全て読み切った上で体に流れる神力を一瞬だけ魔力に戻し氷魔法で攻撃を防いだ。


『器用な事を』

「器用で何が悪い?」


再び神力に戻し、刀と全身に神力を纏わせる。


『このままだと蹴りがつかない。ここからは俺の番だ!•••うっ!』

「貴方はここで倒す!」

「ミラ!」


俺が【創造】した結界の中からミラが立ち上がり、邪神に不意打ちをした。


「エイチ!この戦い勝つわよ!」

「おう!」


——————————————————————————


ミラ視点


私が目を開けると、そこは白く何もない空間だった。


「全身傷だらけだったのに傷がなくなっている」

『起きたか』

「貴方は」


私はまた邪神が現れたのかと警戒したが、声が違う声である事に気がついた。


『警戒しなくていい私は、彼の協力者だ』

「エイチの協力者?」


エイチに協力者らしき人が居たかを思い出そうとするが、記憶になかった。


『彼は君を助け後、決着をつける戦いをしている。しかし、今の状況では負けてしまうだろう』

「そんな」

『だが、彼は最初から分かっていたかのように彼が付けていたメガネを君に付けていた』

「エイチのメガネを私に?」


そんな事をしたら、エイチは周りが全部見えなくなってまともに戦えないのではとなったが、物を複製する力を持っている事を思い出し私メガネを私のには別の意味があると踏んだ。


『君は賢いな』

「思考を!?」

『そうだ。君が考えてる事が正しい、その意味を考え彼の助けになりなさい』


私の視界はぐらつき始め暗転する。


今度目を開けるとエイチと邪神が戦っていた。私は、エイチのメガネをかけており【精霊の眼(エレメンタル・サイト)】とは違う何かが視えた。


「これがエイチが見ていた世界」


私がエイチの見ていた世界に圧倒すると邪神とエイチの攻撃が一時的に止まった。この時を狙って邪神を攻撃してエイチに言う。


「エイチ!この戦い勝つわよ!」


——————————————————————————


エイチ視点


俺の予想通り、創世神がミラを助けてあげたみたいだ。後は、ミラが俺のメガネを使いこなせばこの戦いに勝機が見えてくる。


「ミラ!メガネに魔力を使って全てを視ろ(・・・・・)!」

『1人戦力が出来た所で、お前らに勝利はない!』


邪神は剣を振り俺を斬ろうとするが、ミラがそれを防いだ。


『何!?』

「凄い!これが【予知】」


ミラはメガネのスキルで俺を守ってくれた。


「その調子だ」

『何故だ!あやつから神力を感じる!!』


正確にはミラのかけている俺のメガネから神力の気配を感じ取ったみたいだ。


「お前の知るよしもない事だ」

『がっ!!』


俺は取り乱した邪神の隙を突き、神力を纏わせた刀を邪神に刺した。


「終わりだ邪神」


神力を纏わせた刀にこの異世界に召喚されてからあった事を思い出しながら【合成魔法】【回剣の突き(ドリルストライク)】を使う。


「滅びろ」

『グアアア!!』


回剣の突き(ドリルストライク)】は邪神の内部で攻撃を始め、体の崩壊が始まって行く。邪神は体の崩壊を止めようとするが意味が無かった。


『体が再生しない!?』

「当たり前だ。俺はさっきから神力を奪っているんだから神力が尽きれば再生しないそうだろう?」

『気が付いていたのか!』

「さっき神力を奪っていた時に気が付いた」


ミラを助け出すために、邪神の動きを封じ込めるために神力を奪った時違和感を覚えた。神力を奪った時邪神から喰らったダメージが回復していったからだ。俺はこれを利用して、邪神と少しでも接触した際に神力を少しずつ奪っていた。今これがゲームのボス戦にあるHPバーがあるなら邪神は赤ゲージに到達しているはず。最後の一手を決めよう。


「ミラ!」

「エイチ!」


俺はミラの名を呼び、それに答えるようにミラも俺の名を呼ぶ。俺はアイコンタクトをミラに送り、ミラは理解する。そして、ミラは高くジャンプする。俺は飛んだミラをキャッチし邪神に刀を向ける。


「行くぞ!」

「うん!」

『何をする気だ!』


回剣の突き(ドリルストライク)】で体の崩壊が始まっている邪神はもう行動出来やしない。


「「終わりだ!(終わりよ!)」」

「「【神の断罪】」」

『アアアァァァァ!!』


【神の断罪】を喰らった邪神は体の崩壊が一気に始まる。俺とミラは、顔を見合う。


「やったなミラ!」

「ええ!やったわねエイチ』


もう消えかかっている邪神は、最後に遺言を遺していく。


『俺が・・・死んでも・・・世界は・・・滅びる』

「何言って!」


俺が声を出した時には、邪神は完全に姿を消した。しばらくして、ミラに異変が起こる。


「あれ?なんだか目の前が」

「あっ、俺のメガネかけっぱなしだったな」


ミラの異変は、俺のメガネをかけた事で視界がボヤけただった。俺がメガネを回収すると、メガネが光り出す。


『レーラが滅んだ』


創世神がメガネから出てきて、邪神の遺言に続くかのように言った。


「は?」

「え?」


俺とミラは言葉を失った。

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