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メガネ勇者  作者: 氷雨 蒼
6章 最終決戦
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55話 それぞれの戦争 カリン編

「自ら戦力を削るとは、貴方はそれほど馬鹿なんですか?」


セフィちゃんをエリーちゃんの所に行かせたことで、眷属さんからは馬鹿にされていた。


「構いません。それでも貴方に勝つ手段はあります」

「そうですか。なら、その勝つ手段とやらを潰させてもらいます!!」


眷属さんは強く足を踏み切り剣を構え私を斬ろうと接近してくる。対して私は、防御魔法を詠唱する。


「風よ、敵の攻撃を、防げ【風域】続けて、大試練で身につけた力【攻防魔】」


私が【攻防魔】と唱えた事で、魔法陣が同時展開した。


「その力は?」

「これが貴方を倒すための切り札です」


———————————————————————————


大試練


『貴方には力を覚えてもらいます』

『力ですか?』

『貴方はサポートばかりしてきましたが、それではこれから先必ず負けてしまいます。ですから、1人でも戦えるように力を身に付けてもらいます』


今まで私にはサポートの魔法しかなかった。攻撃魔法は使えても魔力制御が上手く出来ず苦手としてきた。けど、エイチさんとミラさんに誘われて色んな事を経験するようになって、攻撃魔法を苦手でも使わないといけない機会が多くなった。


もう1人の私は、ある力を使い魔法陣を展開する。


『これが貴方がこれから身に付ける【攻防魔】です』

『【攻防魔】・・・』


私が見た【攻防魔】は、同じ魔法の同時展開だった。複数の魔法陣を展開して魔法を放つ事が出来るスキル。これなら、苦手な攻撃魔法も出来るようになるかもしれない。


『どうしました?諦めますか』

『いえ、やります』

『エイチさんに追いつくためにも頑張っさい』


私が【攻防魔】を身に付けるためにもう1人の私から【攻防魔】の使い方を教えてもらった。


『最初に言っておきます。【攻防魔】は、貴方の持つスキル【賢者】と非常に相性がいいです』

『【賢者】と相性がいい?』

『【賢者】の使い方は、もう分かっていると思うので詳しくは言いませんが【賢者】の中には歴代の【賢者】スキルを持っていた人達が使っていた技術が入っています』


【賢者】には、知識が詰め込まれたスキル。これは今までの旅でも使ってきた、これから行く場所の地理やどんな魔物がいるかなど大抵の事は【賢者】から知る事が出来た。


『歴代の【賢者】スキルを持っていた人達の技術が使える・・・』

『そうです。貴方はまだ【賢者】を使いこなせていません。だから【攻防魔】を身に付けて本当の【賢者】を使いこなして下さい。さあ、修業を始めましょうか』


私はもう1人の私に【攻防魔】を身に付けるために修業を付けてもらい。最終的には、もう1人の私を身に付けた【攻防魔】と相性がいいと言われた【賢者】を使いこなしもう1人の私に勝ち、大試練を突破した。


———————————————————————————


「これが切り札ですか」

「そうです」


歴代の【賢者】スキルを持っていた人達の技術をお借りします。


「【魔法転写】」


歴代の【賢者】スキルの技術の中に、別々の魔法を同時に展開出来る技術があった。私は【魔法転写】でそれぞれ違う魔法を展開する。サポート系の魔法や苦手として来た攻撃魔法をそれぞれ5つ以上の魔法陣を展開し、眷属さんに向かって放つ。


「なるほど、手数を増やして我に勝とうと・・・面白い」


眷属さんは両手に持っている剣を振るい魔法を斬ろうとするが、カイのスキル【認識阻害】を使い斬ろうとしている魔法の認識をズラして確実に当てる。


「ぐああ!」

「まだまだです」


私は【召喚魔法】でカイ以外の魔物を召喚する。【賢者】の技術を使い、【複数召喚】を使う。


「私達が戦って来た魔物達よ、私の記憶を元に、私の元に顕現せよ」

「ガルルッ!」

「アオォォォン!」

「グルァァァァ!」


【召喚魔法】を身に付けてしばらくして仲間にした狼型の魔物のダイ。私達が旅をして出会い討伐した魔物アースドラゴン、フェンニルを召喚する。


「今度は魔物が増えましたか。我も本気を出さないといけないようですね」


眷属さんは周囲の魔力を吸収し、背中に漆黒の翼を生やす。翼が生えた事で魔力の質も変わり空気が変わる。


「貴方は危険な存在です。今ここで徹底的に潰します」

「ダイ!アースドラゴン!フェンニル!命令です。私を護り、眷属さんの相手をして下さい」


私はカイ以外の魔物に命令する。そして【古代魔法(魔)】と【攻防魔】を使い魔物達を強化する。


「アオォォォン!」

「グルアァァァァ!」


フェンニルとアースドラゴンは、鳴き声を上げ眷属さんにそれぞれの魔法攻撃を仕掛ける。フェンニルは雷属性の魔法をアースドラゴンは地響きの魔法をし足場を悪くさせ、眷属さんを囲う。こちらに来ないようにするためだ。


「囲いましたか。ですが、今の我に効きません!」


眷属さんは二刀の剣を振るい。アースドラゴンが作った囲いを壊し空を飛ぶ。


「フェンニル、落として下さい」

「アウオォォォン!」


フェンニルは体から雷を纏い空から雷を落とす。


「ぐうぅぅぅ!・・・・・はあ!」


フェンニルの放った雷は眷属に直撃したが、地面に落とすギリギリの所で雷を薙ぐ払い空中に飛ぶ。


「アースドラゴン、【竜の息吹(ドラゴンブレス)】」

「グルアァァァァ!」

「今度はブレス攻撃ですか」


眷属さんは二刀の剣を交差させ、【竜の息吹(ドラゴンブレス)】を防ぐ。ブレスは、剣に弾かれ城の壁に当たり貫通して行く。アースドラゴンの【竜の息吹(ドラゴンブレス)】の勢いが弱まって来ると、眷属さんは剣を交差させたままアースドラゴンに真っ直ぐ歩き始める。


「まずは1体」

「グルアァァァァ!」


眷属さんは真っ直ぐ歩き【竜の息吹(ドラゴンブレス)】が終わったタイミングでアースドラゴンの首を斬り落とした。


「続いて2体目」

「アウオォン!」


近くにいたフェンニルまでも、あっさりやられてしまった。アースドラゴンとフェンニルは私の記憶で元に現れたので、光となって消えていった。


「次は貴方です」

「ここまでですか」


眷属さんは、剣を私に向け私を殺す予告をすると同時に足に力を入れて私に近付いてくる。


「【攻防魔】【多重結界】」


私は【攻防魔】を使い【賢者】の中にある技術【多重結界】を使う。眷属さんの攻撃を防ごうするが、あちらの方が実力は上なので結界がゆっくりと壊されていった。


「これで貴方は終わりです!」


最後の一枚になり、二刀の剣でその最後の結界を破り私は斬られる。が、血は出ず私はボヤがかかるように消えていった。それもそのはず、眷属さんが斬った私はカイが作った偽物の私だからだ。そして本物の私はカイの【認識阻害】を使った後、ダイの背中に乗せてもらい眷属さん の後ろに回る。


「何!?幻影だと!!」

「今です!ダイ!【毒歯】」

「ガウ!」

「狼がいつの間に!」


ダイは眷属さんの足を噛み、命令通りに【毒歯】を眷属さんに仕込んだ。これで準備は出来た。


———————————————————————————

2つ目の大試練後


【召喚魔法】を身につけた私達が次の目的地に向かっている最中で出会った弱っていた魔物がいた。それがダイだ。私はそれを見過ごす事が出来ず、エイチさんに話をして許可を得てダイを助け世話をした。


弱っていたダイが次の目的地に向かいながら元気になっていく姿が増えていった。


そして、別れを告げて目的地に向かうとするとダイは森に帰ろうとせず私の方に近付いて来た。


『懐いてるわね、この魔物』

『え!?』

『じゃあ仲間にするか』


エイチさんとミラさんは、最初から分かっていたかのように仲間にしようとしていた。


『貴方は私について来てくれる?』

『ガル!』

『貴方の名前は『ダイ』よ。これからよろしくお願いします』

『ガル!』


【召喚魔法】が発動し、狼魔物の『ダイ』が仲間に入り召喚出来るようになった事を知る。そして、この時から【召喚魔法】の使い方を理解したような気がする。


———————————————————————————


「ダイ、ありがとうございます。お陰で準備が整いました」

「ガルル」

「カイ、もう一仕事してもらってもいいですか?」

「ホー!」

「今度は何をするのですか?・・・・あら?」


眷属さんの体がふらつき始める。【毒歯】の効果が出始めた。眷属さんもこれ驚き、体が地面に着く。背中の漆黒の翼も消えかかり、魔力制御が出来なくなったことを確認する。


「条件は揃いました。これの魔法で貴方に勝ちます」


【攻防魔】と【魔法転写】を同時に使い、今まで見た事のない数の魔法陣を展開する。そして、【古代魔法(魔)】を使い今から放つ魔法に強化を入れる。


「これが今の私の最大の魔法【破天】です!」

「ぐあぁぁぁぁぁぁ!」


【破天】は毒にやられた眷属さんに当たり、大爆発が起きる。爆破の衝撃が収まり近付くと、眷属さんは気を失っていた。魔法が直撃する前に魔力を練って、防御していたみたいだ。


「私こんなに強くなったんだ」


私は改めて強くなっている事を実感した。眷属さんを安全な所に運ぼうと、した時エイチさんが入っていた空間から膨大な魔力を感じ取った。


「!?何この魔力!!」

「カリンお姉ちゃん!」

「カリンさん!」


セフィちゃんとエリーは、もう1人の眷属を抱えて私の所に来た。


「セフィちゃん、エリーそっちは大丈夫だった?」

「うん、大丈夫だったよ。それよりもこの魔力って」

「エイチさんの行った先で何かが起きたんだと思う」


ひとまず、私達は気を失った眷属2人を安全な所に運び防御魔法と結界を張って守る事にした。


「エイチさんは必ずミラさんを連れて帰ってくるでしょう。私達は、それを待ちましょう」

「うん」

「分かりました」


エイチさん必ずミラさんを連れて帰って来て下さいね。


私はそう願い、気を失っているミラの家族に手当てをする事しか出来なかった。


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ステータス


カリン Lv68 属性 風


HP 638/1590 MP 538/538

攻撃力 719 魔力 958

守備力 827 耐性 668

素早さ 795


スキル

魔法付与・身体強化・並列思考・賢者・召喚魔法・古代魔法(魔)・攻防魔・魔法転写・防御魔法・結界魔法


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【攻防魔】と【魔法転写】について説明不足な気がしたので、追加補足です。


【攻防魔】と【魔法転写】は、エイチが持つメガネスキル【複製Ⅱ】とほぼ同じものです。前提条件として、この2つスキルを使うには必ず【賢者】と【並列思考】が必須になります。


カリンは【無詠唱】スキルを持っていないので複数の魔法を扱うには、詠唱も使います。そのため【並列思考】で同時詠唱を行い、魔法を完成させるのための時間稼ぎとして【召喚魔法】を使っていた訳です。

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