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メガネ勇者  作者: 氷雨 蒼
6章 最終決戦
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53話 それぞれの戦争 エーリット編

最初の方だけエイチ視点です。

エイチ視点


鉄也達が俺の代わりに、戦争の最前線に向かってくれたおかげで俺達は再び城に行く事が出来るようになった。誰も視界に入らない所まで移動した俺たちは立ち止まりみんなに問いかける。


「この辺りで【転移魔法Ⅱ】を使おう」

「いよいよですね」

「ミラお姉ちゃん待っててね」

「準備満タンです」

「行くぞ!」

「「「はい!!(うん)」」」


【転移魔法Ⅱ】の光に包まれて、景色が城の謁見の間に変わる。


「またお会いしましたね」

「久しぶりだね。兄さんと姉さん達?」

「眷属か」


王座には邪神ミラはいなかった。王座の真ん中には魔大陸に行く際に使ったバビルの【転移門(ゲート)】みたいな異空間があった。その近くには邪神の眷属もとい、ミラの母親と弟が待機していた。


「あの方には、近付けません」


眷属は、ここから出さまいと武器を構える。俺が刀を抜き構えると、カリン達が俺の前に出る。


「エイチさんはミラさんの所に行ってください。ここは私達が相手します」

「こっちは任せて」

「ミラさんをお願いします」


俺の前に出たみんなに顔には、はっきりとした覚悟があった。俺はそれの覚悟に応えないといけない。


「分かった。ここは任せる」


俺は邪神ミラが居るかも知れない王座の真ん中にある異空間に突っ込んだ行った。


————————————————————————


エーリット視点


エイチさんは邪神ミラさんを追いつくために王座の真ん中にある丸い空間に入っていた。


「ここからは私達が相手です」

「どうやらその様にですね」

「何なに、お姉さん達が相手してくれるの?」


カリンさんが眷属に喧嘩を売る言葉を言った。その挑発的な言葉に眷属も乗っかっていた。


そしてこの場の空気感が緊迫した状態に変わる。


「【風の弓(ウインドアロー)】!」

「甘い!」


私が最初の攻撃を仕掛けた。だけど、眷属によって魔法の矢を斬られてしまった。やっぱりそんなに甘くないか。


「なら、これはどうです!!風よ、無数の風の刃で、敵を切り裂け【双風刃(クロスカッター)】」

「ぐっ!」

「えっ?」


カリンさんが魔法を眷属の背後に発動させてダメージを与える。


「今なら!セフィ、少しの間引きつけて」

「分かった」


私は、弓の先に魔力を込める。四天王の時使った【雨の矢(レイン・アロー)】を使おうとしてた。


「カリンさん、風魔法をお願い・・・!?」

「僕の事忘れてるよね?」


眷属が突如私の目の前に現れ、声を遮られた。そして、私は二人との距離がある感じに引き離された。ミラの弟とはいえ、私にはある恨みがあった。


「よくも、うちのエリックを操ってくれたね」

「うん?あー、勇者の実力を知るために使ったお人形さん?あの後どうなった?」

「エイチさんのお陰で生き返りました。でも、あなたを許す事はできない」


私の感情が高まり、魔力が場を支配する。弓の弦を強く引っ張り、大試練で授かったスキルを使う。


「【古代魔法(弓)】【サイレント】」


引っ張っている弦を離し、眷属に向かって一直線に向かう。


「それだけなの?・・・・・!?」

「これが本命です!!」


眷属に向かう矢は姿を消し、その音すらも消した。これが大試練で授かったスキル【サイレント】、魔力を宿すものだったら全ての音を消す事ができ周囲の魔力を操れば姿を消す事が可能なスキル。眷属は矢が近づいていることすら気が付かず、矢が刺さる。


「ぐっ!?いつの間に」


————————————————————————

大試練にて


『貴方には、このスキルを覚えてもらう』


もう1人の私が、どこから出したのか分からない私と同じ弓のヴァイストを持ってスキルの実演をしてくれた。


『消えなさい』


もう1人の私が、そう言うと放たれた矢が突如姿を消す。そして、姿が見えないまま壁に強く当たる。


『後はあまり使いこなせてない【古代魔法(弓)】の使い方を教えてあげる』

『お願いします』


【古代魔法(弓)】の使い方は、それほど難しいものではなかった。普段の様に使って魔力や属性を上乗せさせるだけだった。【サイレント】が使える様になると、今度は実戦をすることになりもう1人の自分の胸を借りて指導を受けながら、使い方を理解し応用が出来る様になって来ると私は身につけた力を存分に使い始めもう1人の私に勝つ事ができた。


『今の技はかなり効いたわ。貴方は今のより強い技が出来る様になると思うわ。頑張ってね』


もう1人の私は消えていき、私はさっきの感覚を忘れないように練習をしながら前に進み大試練を攻略した。


————————————————————————


眷属は体に刺さった矢を引っこ抜き、指を小まめに動かし指を鳴らした。


パチン!


私は何をしているのか分からず、ただ立っていると頬に何かが当たり血が出てきた。


「え?」


眷属の顔が笑顔に溢れ、さらに指を鳴らす。


パチン!パチン!パチン!


今度は足から血が出てくる。


指を鳴らして、何かを飛ばしてる?何も視えないし、音も聞こえない。今起こってるのは何?


「やっぱり視えないよね?そうだよこれが普通なんだ。これを見つけた勇者が悪いんだ」


パチン!


と、指を鳴らされた瞬間何かに掴まれたかのように足を引っ張られた。


「わっ!」

「ここから僕の番だ。君を操って、君の仲間を君の手で血に染めてあげる」


パチン!パチン!


「・・・体が!?」


視えない何かに体の関節部分につく感覚があり、体の言う事が効かなくなった。


「君の仲間を殺す前に」

「きゃ!」


眷属は私の顔目掛けて殴ってきた。それも何発も入れてきた。何回目だかわからないけど、頭を強く撃たれてしまい気絶してしまう。


ああ、この時エイチさんならどうするだろう。きっと、気絶しても諦めずに勝つための一手を探すだろう。私はエイチさんに追いついてセフィと一緒に世界を歩くんだ。ここで足を止めてはダメだ。気絶しても、意識を保つんだ!エーリット!その先に勝つための一手がある。


私は気絶しても、意識を保って勝利するための一手をだたひたすら考えた。


「やっと意識が飛んだ。次、目を開けた時は当たりは仲間の死体と真っ赤に染まった自分の手だよ」

「・・・・・・・ない。そうは、させない」

「は?」

「【風の申し子】【風切】」


プチン!プチン!プチン!プチン!


「な!?」

「エリックを操っていたのは、この視えない何かで操って気絶させていたんですか」

「なんで?!どうやって見破った!?」


眷属は私が視えない何かを攻略した事で、声を荒げ混乱している。私だって、これを見破るにはそう簡単ではなかった。ヒントがあったのは、気絶してあの日の事を思い出していた。エイチさんがエリックと戦闘している時エイチさんはエリックとは関係のない所に攻撃をし始めた。しばらくして眷属の彼が操っている事が分かった。あの時、エイチさんは視えない何かに気が付いたんだ。


私と眷属の立場が入れ替わり、近くから足音が聞こえる。私は彼女が来た事で、この戦いに勝った事を確信する。


「エリー待った?」

「いいえ、タイミングばっちしよセフィ。ここからは私達が相手よ」


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ステータス

エーリット Lv61 属性 風


HP 519/751 MP 437/615

攻撃力 618 魔力 584

守備力 545 耐性 558

素早さ 689


スキル

風の申し子・弓術・千里眼・古代魔法(弓)・魔力操作・サイレント


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この先の戦いはセフィ編で繋げます。

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