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メガネ勇者  作者: 氷雨 蒼
6章 最終決戦
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51話 挨拶

リナが邪神の眷属に殺された数日が経ち、俺はバビルから妖精王に会うよう言われた。なんでも、族長とバビルが俺の話をしていたそうで会ってみたくなったそうだ。【転移魔法】を使って、エルフの集落に行って初めて妖精王オベルタールの姿を見た。体より大きい羽を持ち幻想的な雰囲気を持った妖精族の王オベルタールが居た。俺が来た事に気がつくと彼方から声をかけられる。


「其方が、魔王と友人が言っていた勇者か?」

「私の名前は、エイチ・アイバと申します。此度は戦争の件で参戦して頂きありがとうございます」

「よい、永らく続いた歴史に終止符を打てるのだ。これを手伝わない手はない」


歴史の終止符を打つか。そういえば、オベルタール様は邪神が現れる少し前に生まれたと聞いたことがあるな。それが本当なら歴史についてもっと詳しく知ってるかもしれないな。


「それより勇者エイチよ。我々妖精族はどのように動けばいい?」


オベルタールは本題である戦争の動きについて聞いて来た。


「妖精族の皆さんには、魔族や亜人族と同じように前線に出て人族を止めるのではなく人族の指揮官をしている者を止めて欲しいです」


俺とリナが考えていた作戦は、人族を止める事だ。だから、止めるための条件として指揮官を捕らえるとゆうことが必須になる。捕らえることが出来れば、人族は混乱しどう動けばいいのか分からなくなるからな。そこを魔族や亜人族に攻めてもらい、人族を無力化してもらうのが作戦だ。この作戦は、殺しを許さないとゆう別の意味も持っている。


「要は誰も殺さない戦争をするのだな?」

「はい、そう受け取ってもらって構いません」

「分かった。我々妖精族は、其方の作戦通りに動こう」

「ありがとうございます」


オベルタールはすんなり受け入れてくれたもっと説得が難しいと思ったんがだ気のせいみたいだったな。


「では、戦争で会おう。勇者エイチよ」

「はい、後ほど戦争で」


俺は【転移魔法】で妖精王オベルタールから離れた。


「おっ?帰って来た」

「陸都か。俺が来るのを待ってたのか?」


転移魔法でリナの大試練に行くと目の前に、陸都がいた。今はみんなあちこちに行って、戦争の準備をしている。秋夜が造った罠等々を仕掛けに行ったり、被害を最小限に抑えるために動いてもらっているからだ。


「丁度作業が終わったからそろそろ終わる頃だろと思って待ってた」

「とゆう事は、他のみんなももう少ししたら終わるのか?」

「多分な」


みんなが帰って来たら、俺達が出来る限りの準備は完了するな。後は、開始まで待つだけだ。


「待っていろよ邪神!ミラとその家族全員を取り返してやる」


俺はやる気に満ち溢れた状態で最後の戦争が始まるのを待った。



数日後



バビルから、人族が侵攻して来たとの連絡が来た。俺達は【転移魔法】で現場に直行する。


「来たか。エイチ殿」

「おっ!久しぶりぶりだな。エイチ!!」

「来ましたね。勇者エイチ」


俺が【転移魔法】で転移したのは、魔族、亜人族、妖精族の王が集まる場所だった。俺は来た早々、挨拶をして本題に入った。


「早速だが、このまま作戦通りに行く」

「了解した」

「もし、俺達の連絡が途絶えたらその時は任せる」

「はいよ」

「人族は何をしてくるか分かりません。だから、常に気を付けてください」

「分かった」


俺は言いたいことを全部言って、目の前の各種族の王達の顔を見る。そして、俺は士気が高まるよう声を出す。


「よし!全てを終わらす戦争を始めようか!」

「「「「「「「おおぉぉ!!!」」」」」」」

「作戦開始!!」


俺らの作戦は人族を抑えてもらっている間に邪神の所に行き、かたをつける事だ。最前を突っ込んで邪神の所行ってもいいがそれだと人族を相手をしないと前に進めないので回り込んでいく事になる。


「邪神が居るのは、やっぱり城か」


【感知Ⅲ】でミラの魔力を頼りに見つけ出す。邪神の力は視えないからだ。ひとまず戦争の圏外に出て、覚悟を決める。


「みんな準備はいいな?キャンベル王国の所まで【転移魔法】で転移するぞ」


みんなの顔は、既に覚悟が決まっていていた。みんなは頷くのを見ると【転移魔法】を使って邪神が居る城まで転移した。


「来たか。勇者達とその仲間達よ」


俺達が転移してくるが分かっていたかのように、話して来た。邪神が居たのは、王座がある謁見の間であり俺達が異世界召喚をされた部屋だった。


「邪神!!ミラは返してもらうぞ」

「娘を?ふっはっはは」

「何がおかしい?」

「今から凄いのを見せてやる」


そう言いながら、邪神は手を前に突き出し何かし出した。目の前の空間が歪み、檻のようなものが出てくると中に気絶したままのミラが居た。俺はミラの姿を捉えた瞬間声が出た。


「ミラ!!」

「無駄だ。魔法を使っているからな、起きる事はない」


異空間から完全に出た、人間サイズの檻は邪神の手元に行く。そして、邪神は器用に手を振り回し檻の中から眠らされているミラを空中で横たわらせた。俺はそれを見た後、邪神に一発入れようと足に力を入れて行こうとする。


「“そこから動くな!“」

「くっ!?」


俺が動こうとした瞬間、邪神がなんらかの力を使って俺の動きを封じ込めた。他かも同様で、みんな一歩も動けなかくなっていた。


「娘を助けたいだろうがそうはさせない。何故なら、これが私の最終兵器だからだ!」


邪神は眠っているミラに触れ、目に見えない膨大な何かをミラの中に入れて行った。俺達は膨大な何かの勢いにやられても体は動かず、圧倒されながらもどうにか見ることしか出来なかった。ミラに送り込んだ謎の何かの勢いが収まりミラが目を開け邪神が宿っていたミラの父親は崩れるように倒れてしまった。ミラの手が動き出すと、笑みを浮かべて高笑いをした。


「「あっはっはっは!成功だ」」


ミラの声と邪神の声が重なって聞こえてきた。俺は声を荒げて、ミラの体に乗り移っている邪神に言った。


「何をした!!」

「「何って、体を奪ったんだよ。娘が持っていたスキルを使って」」

「スキル?」

「「スキル【王の資格】を使って体を乗っ取らせてもらった」」


【王の資格】だと?そういえば、ステータスを見た時からずっとあったスキルだ。ミラに聞いた時は、ミラ自身もこのスキルについては分からずじまいで俺も【無知】で調べられずにいた謎が多かったスキルだ。そんなものが、今になって機能するのはおかしい事だった。ミラが城を出る前から体を乗っ取るための準備としてスキルを身につけさせたようにさせたのだろうか?


「「勇者達とその仲間達。其方達の役目は終わった!直ちにこの場から去るがいい」」


邪神ミラは、気絶した父親を俺達に向かって投げ渡してきた。体の言う事が聞き出すと、鉄也と陸都はミラの父親を受け止めた。


「はああァァァァ!!」


ミラの父親を受け止めるのを、【予知】で確認出来た俺はそっちの事は任せて邪神ミラに向かって氷魔法を使った。


「「前より威力が上がっている。だが」」


邪神ミラは指を擦り音を鳴らすと、氷魔法が打ち消された。


「何っ!?」

「「今はまだ早い、全員この場から消えてもらおう」」


指を擦り音を鳴らすと、今度は狂風が起こった。俺らは耐えようと抗ったが、成す術なく城の外に吹っ飛ばされてしまった。


「このままだとまずい!カリン!!秋夜!!」

「任せて下さい」

「任せろ!!」


カリンと秋夜は詠唱を唱えて、風を操り何とか城の外の地面に着地出来た。上を見上げて、落ちて来たところを見ると次の攻撃が飛んでくるのが分かった。


「何してまでも追い出す気か!!」


俺は【転移魔法】を使って、ひとまず城から脱する事にした。


転移先は各大陸の王が集う場所だ。


バタン!バタバタ!


「エイチ殿!?」

「バビルか。邪神がミラの体を乗っ取った。俺達を追い出そうとして来たから止むを得なく引き返して来た」

「エイチ殿でも敵わなかったのか?」

「いや、邪神はまだミラ自身を完全に制御出来てなかった。制御しきる前にやれば大丈夫のはずだ」


邪神ミラに向かって氷魔法を使った時若干反応が遅れていたのだ。恐らく、ミラの意識が邪魔をしたんだろう。


「みんな動けるか?」

「何とか動けます」

「大丈夫です」

「大丈夫」


鉄也達も大丈夫そうだった。

それよりも、


「ミラの父親をどうするかな」


ミラの父親は、まだ気絶したままの状態だ。ここに置いて行くと色々不味いからどうするべきか。


俺が悩んでいると、上から声が聞こえてくる。


「そやつは私に任せてもらおう」


妖精王オベルタールが羽を開いて外から帰ってきた。


「勇者エイチ。戦争の状態が芳しくない手を貸してほしい」

「それは俺が行こう」


名乗り上げたのは鉄也だ。秋夜と陸都もやれやれと言った感じに名乗り上げる。


「城までに道は俺達が作る。だから、英智お前は真っ直ぐ城に向かって邪神を倒してミラさんと家族を救ってこい」

「分かった」


鉄也の提案に乗っかることにした。本当は今すぐにでも行ってミラと家族を助けたいところだが、目の前の戦争をどうにかしないと邪神の相手は出来ないからしょうがない。


「そう決まれば、前線に出るぞ!」

「「おお!」」


鉄也達は、走り出して戦争の最前線に向かっていった。


「オベルタール様その人をお願いします。•••俺達も追いかけるぞ」

「「「はい!」」」


鉄也達に続いて、俺達ももう一度城に向かう為に目の前の戦争をまずは相手することになった。

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