49話 聞きたい事
大試練を攻略して、大試練の入り口まで転移する。バビルはいなかったが、代わりにバビルの使者が待っていたいたので案内をお願いしバビルの帰りを待った。
話す事があるのは、俺だけなので俺1人だけ部屋に残り他のみんなは違う部屋に行ってもらい休んでもらった。
1人で待って1時間ぐらい経過するとバビルが帰って来た。
「エイチ殿お待たせした」
「いや、そっちもお疲れ様。話し合いはうまく行ったか?」
「なんとか納得してくれた。ゼオスフォア殿とエルフ族は、エイチ殿の事を知っていたからすぐ納得しておったが」
「やっぱり?そんな気がしたよ」
妖精族には会ったことないから、分からないけどゼオスと族長が説得でもしてくれたから比較的話し合いはうまく行ってただろう。
「帰ってきて早々悪いが、俺が聞きたいことを聞いていいか?」
「良いぞ。我もだいぶ整理が着いたからな」
「まず一つ目だ。なぜ大試練が魔王城の中にあったんだ?」
「それはだな。詳しくは分からないが、大昔大試練を創るために1人の少女が当時の魔王の前に現れたそうだ」
大試練を創るために現れた少女?
間違いなくその少女は、リナと同じ神の娘の1人だろうな。
「少女は、大試練を創る為に当時の魔王と交渉をしたそうだ。結果としては、交渉成立して魔王城の中に創ることなったみたいだ。残念ながらその時の記録は無くてな、どんな交渉をしたかは分からない」
「なるほどな、次の質問だ。バビルはなんで本来の歴史を知っているのか聞いていいか?」
バビルも疲れてるだろうから、この時間を早く終わらせる為に聞きたい事を全部聞いていくことにした。
「本来の歴史については、歴代の魔王から魔王の座を引き継ぐ際に大試練を攻略する事が必須だったから何回も挑戦して結果攻略に成功した時に記憶に植え付けられた」
セフィとエリーみたいな感じに記憶を植え付けられたのか。魔王になる為には、大試練を攻略しないと行けないって言ってたな。多分、それが当時の魔王と大試練を創った神の娘の交渉だったんだろうな。
「ふむふむ。三つ目の質問、何故人族と戦争をする事になった?」
「•••その質問か」
「答え辛かったか?他の質問に変え•••」
戦争の原因を質問したら、周りの雰囲気が悪くなった気がした。それを感じ取ったのは、バビルの声のトーンが低くなったからだ。
「いや、話そう。エイチ殿と初対面した時に少し話していたが、戦争を仕掛けてきたのは人族の方だ。戦争前は、魔族は人族と仲が良かったのだがある日を境に人族が我々に敵意を向けられ気がついたら戦争になっていた」
「それが戦争になった原因•••」
俺は黙り込んでしまった。いくら、邪神のせいとはいえ魔族が可哀想に思えた。邪神を討伐して、また魔族と人族が手を取り合えるように頑張らないと行けないなと改めて決意した。
「四つ目の質問。バビル邪神に操られたと言っていたよな?その時の記憶と操られる原因を教えて欲しい」
「まず、原因から話そう。魔王としての仕事を一通り終えた後決まって地下にある大試練に行くのが習慣だった。理由としては、大試練の掃除だな。あそこは広いからのでな、ゆっくりと時間をかけてやっていたんだがある日不意打ちを喰らってしまってな」
「そこから操られていたと」
「その通り」
話のオチが、会話の内容から感じ取ったので思わず声で出してしまった。
「それで、操られている時の記憶は?」
「それがだな。邪神に封じられててあまり覚えて居ないんだ。覚えていないとゆうより、記憶が消えかかっているんだ」
「じゃあそんなに覚えていないのか?」
「すまない。唯一覚えていたのは、次の戦争で決着をつけるとゆう事だけだ」
邪神の情報が聞けると、期待はしていたんだがそれはあっちの方が上手だったみたいだ。まあ、次で戦争が終わりってゆう事だけでも十分収穫だけからいいけどさ。
「じゃあ、最後の質問に行こうか。バビルは、転移系のスキルを持っているのか?」
俺は、魔大陸に来た時に使ったとゆうか魔族について行った時に使ってた転移門について気になったのだ。
「【転移門】の事か?」
「やっぱりあれは、バビルのスキルか。あれは広範囲で使えるものなのか?」
「一応、広範囲に使えるが制限があるんだ」
「時間か?」
「そうだ。あらかじめ、指定しておいた時間にしか出現させられないんだ。広範囲に使えるがその分魔力の消費も激しいから、すぐに閉じるんだ」
「それで、あんなに消えるのが早かったのか」
これで、あの転移門についての謎が解けた。使い勝手が悪いのは、俺が持つスキルとほとんど同じだな。今は秋夜がスキルを変化させてくれたから使い勝手が良くなったけどな。
「これで質問は終わりだ。俺達の目的は終わったから、今日はもう休んで明日にでも人族の大陸に戻るからよろしく頼む」
「分かった。今日はゆっくり休むと良い」
「ああ、バビルもゆっくり休めよ」
俺はバビルと話していた部屋を出て、バビルが用意してくれた部屋で大試練の疲れを取った。
翌朝
俺達は、人族の大陸に戻る為前にバビルと対面していた。
「エイチ殿、これを」
バビルは手に持っていた物を俺に投げてくる。俺はキャッチして、物を見ると丸い水晶だった。
「それは我と会話するための道具だ。妖精族と獣人族にも渡してあるから、連絡手段として使って欲しい」
「分かった。ありがたく使わせてもらうよ」
【無知】を発動してこの連絡出来る水晶球を視た。
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遠距離用連絡水晶球
魔力を使い、同じ水晶球を持っている者と会話が可能になる。
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魔力を使って会話するのか。魔力は自然回復するから連絡手段としては大丈夫そうだな。
俺は水晶球を視た後、【転移魔法Ⅱ】を発動する。転移する前にバビルに別れの言葉を言う。
「それじゃあ、戦争で会おう」
「了解した」
転移が始まって景色が一瞬で変わる。豪華だった場所が変わり、暗い視界になる。リナがいる大試練に転移したのだ。
「リナ戻ってきたぞ?•••」
いつもの感じる空間より遥かに重い感じがした。いつもなら、リナが出迎えてくれたのに無かったのだ。なんか変だな?
俺達は、歩いてリナを捜すと目にしたのは最悪のものだった。鉄也、秋夜、陸都が倒れており、邪神の眷属が居たのだ。
「••••!?」
「あぐっ!!エ•••イ•••チ•••来ちゃダメ」
リナは喉を握りつぶされていた。俺は、あまりの光景に足が動かないでいた。他のみんなも同じようにな感じだった。
「もう帰ってきたのですね?お陰でこっちの目的も達成出来ます」
邪神の眷属は、笑みを浮かべていた。
「さあ、貴方の役目は終わりです。創世神の娘さん?」
俺達は、その瞬間地獄を見た。




