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メガネ勇者  作者: 氷雨 蒼
5章 最後の大試練
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45話 四天王 後編

四天王の1人『賢』のチャールド


魔王の意見役でもあり、参謀である有名な魔族だ。噂を聞くに戦争の作戦は、彼が提案したものだとか。二つ名は『奪取のチャールド』


四天王の1人『力』のサンジェスト


魔大陸全体で行われた大会で、優勝を勝ち取り四天王に選ばれた魔族。普段の頭の良さは『鋼』のラーバンと同じぐらいだが、戦闘になると頭一つ抜けて強くなる。二つ名は『剣豪のサンジェスト』


「四天王2人倒したら、もう2人来るのかよ」

「この状態だと逃げられる気がしないわ」

「どうやら戦うしかないようですね」

「セフィまだ戦える?」

「うん、まだ戦えるよ」


先程の四天王2人と相手した時のダメージが回復しきっていない状態で、戦うのはキツいがこの感じは逃げても死ぬまでついてくる感じがする。


「みんな、まだ行けるか?」


俺は、みんなのやる気を確認するための言葉を言う。返ってくる言葉は予想通り


「「「「行ける(わ)(うん)!!」」」」


「お別れの言葉は終わりました?では、行きますよ?」

「さあ!!勝負だ!!」


サンジェストは、背中の大剣を抜き俺に向かって来た。俺は刀で大剣を受け止める。


「ぐっ!!」

「お前細いくせに、俺の一撃を受け止めるか!!」


コイツの力、ヤバすぎるだろ!強化スキル使ってるのに押し負けてる!


「エイチ!!」


ミラが武器を構えて、サンジェストの顔に向けて魔力弾を放つ。軌道がずれる事なく、真っ直ぐ顔に向かっていく。俺は顔の当たるギリギリで重すぎる一撃を受け流し、後退する事に成功する。ここで不可解なことが起こる。顔に当たるはずの魔力弾が軌道を変え、上へと行ってしまった。


「おっ?」

「貴方なら当たっても平気でしょうけど、ダメージを受けてしまうと私が困るので避けさせてもらいます」


チャールドがなんらかの能力を使ったらしい。サンジェストより先にチャールドの方を片付けないと、この戦いキツいかもしれないな。


「みんな!!俺がサンジェストの相手をするから、チャールドの方をどうにかしてくれ」

「「「「了解(うん)」」」」


みんなは俺の指示通り、サンジェストの相手を俺に任せてチャールドの方に向かった。残った俺は、一人でサンジェストを相手をする事になる。


「お前1人にこの俺が押さえられるとも思ってんのか?」

「可能性があるからそうした」

「ならば、その可能性とやらを潰してやる!!」


サンジェストは、大剣を振り上げ足に力を込めて踏み込む。さっきと同じ技だと、思ったが【予知】で見たのはあり得ない事が起こった。


「ふんっ!」

「!?」


【予知】で見たのはさっきの重い一撃ではなく、複数の刃が全身に向けていたのだ。人間の関節を全て斬ろうとしていたのだ。俺はそれを見た瞬間、即座に魔法を使って防御をとりなんとか防ぎ切った。


「今の攻撃も防ぐか」

「これはやばいな。一回でも見失ったら斬れる」


今まで大試練の時しか感じなかった感情が、膨れがってくる。主な感情は焦りと恐怖だ。


みんな早く、そっちを片付けてくれ。俺だけだとコイツの相手がいつまで持つかわからない。


俺は、そうみんなに願いながらサンジェストの攻撃を防ぎ動きを止めるために氷魔法を準備していった。


「準備に時間がかかるな。これは!!」


————————————————————————


ミラ視点


エイチが1人で、四天王の1人を抑えると言ったのでもう1人の四天王を抑えにみんなと対峙していた。


「どうしまた?そんな攻撃では私に届きませんよ?」


今四天王の1人を相手しているには、【九尾化】したセフィちゃんだった。四天王の攻撃を見ていくつかわかった事がある。それは、魔法を使うとなぜか違う方向に行ったり反転して私たちに飛んでくるとゆう事だ。何か秘密がある筈なのだが、検討がつかない。セフィちゃんは、自分の体力の限界ギリギリまで四天王には攻撃が届いていない。カリンちゃんとエリーは、セフィちゃんの支援をしていた。エリーちゃん曰く、先程エイチとエリーちゃんが相手していた『魔』のノルフォールの『幻影』と同じ感覚がすると言っていた。


「ここだ!」


セフィちゃんは、四天王の動きを読み取り捉えようとしたが、


「残念〜それではありません〜!」

「ぐっ!」


四天王の幻影らしきものは消え、セフィの背後に現れ足をセフィちゃんの腹に入れた。セフィちゃんは、再び立ち上がり四天王を捉えようとする。


「やっぱりこの感じさっきと同じです」


エリーちゃんは、さっきから感じている違和感が分かったらしい。


「何かわかった?」

「おそらくですが、『魔』のノルフォールと対峙した際に同じ技を使っているのであの四天王は、なんらかの能力で他人の能力を使いこなしています」

「なるほどね。エイチはどう相手にしていた?」

「あの幻影はエイチさんでも見破る事が出来ていたので攻撃の手数を増やして、一瞬の隙をもって勝ちました」


私はエイチみたいに動けないから、どうしようか。エイチの次に攻撃の手数を増やせるのはセフィちゃんだけだから、私達は幻影をどうにか見破ってセフィちゃんに攻めてもらおう。


「エリーちゃん」

「はい」

「私の指示に乗って?」

「分かりました。どんな指示ですか?」


私は近くにいるエリーちゃんだけに、思い付いた策を説明する。


「分かりました。タイミングは任せて下さい」

「お願いね」


エリーちゃんに策を伝えたら、今度は魔法で支援してるカリンちゃんとずっと攻め続けているセフィちゃんの所に行くために【精霊魔法】の【気配遮断】を行使する。


まずは後ろで支援してるカリンちゃんの近くに行き声をかける。


「カリンちゃん。今から言うことをやってほしいのだけど———」

「ミラさんですか。———はい、分かりました」


カリンちゃんに策を伝えたら、四天王を捉えようと苦労しているセフィちゃんと話すために、戦っている四天王と距離を取らせる。四天王にバレないように、そしてセフィちゃんが気が付きやすい様に工夫を入れて【精霊魔法】を使う。使う【精霊魔法】は先の四天王の時に使った魔法だ。


「なんだ!?この光は!?」

「【閃光】•••セフィちゃん時間がないから手に短かに伝えるね———」

「うん、わかった」


光が収まると同時に、私はその場から居なくなり皆に伝えた策を準備する。開始の合図は、私が【気配遮断】を解除した瞬間からだ。


「解除。みんな!作戦開始!」

「「「分かりました(うん)」」」

「目が痛いですね!今度は何をするのですか!」


私が考えた策は、エイチがやった事と似たような事をする。まず、カリンちゃんとエリーちゃんには四天王を拘束するための魔法を使ってもらい身動きが出来ないようにする。


「しまった!!身動きが!!」


念には念を入れて、私も雷魔法で拘束されている四天王に考える隙を与えないようにする。


「痛ったい!なんだこれは!?」


そして仕上げにセフィちゃんと私は四天王に最後の一撃を入れる。セフィちゃんは魔力を乗せた拳で、私はサブマシンガンに魔力を込めて発射させる。


ババババババ!!!!!!


「「これで終わり!!」」

「へっげ!!!」


見事な一撃が入って、全身にダメージが入ったため四天王は気絶した。


と、同時に周囲が寒くなる。


床も壁も全て凍りつき、私の背中までもが寒くなる。


「周囲を凍りつくせ!【氷の世界(フリーズワールド)】」


エイチの声だ。四天王を押させ込むことに、成功したっぽい?


私たち全員が、エイチに視線を向けると四天王を押させ込むとゆうより1人で討伐していたエイチがいた。


エイチが呼吸を整えると、私たちの視線に気がついて手を振ってくれた。


「押さえ込むとは言ってたけど、倒すとは一言も言ったなかったよね?」

「確かに言ってませんでしたが、あの属性魔法を使わなければどうにもならかったのでしょう」

「使ったとゆう事はそうゆう事なんでしょう。とりあえず、みんなエイチの所に行きましょう」


私達は、エイチが使った属性魔法の弱点は知っている。心の奥底にある感情を引き換えに、強力な力を放つエイチの2属性目。今はどうにかバランスを取っているけどいつか感情に全てを任せて、全てを凍りつくかもしれないので条件を出してその力を制御させている。今回は大丈夫だったみたいで良かった。


私達がエイチの所に向かってる最中に、強大な魔力を感じ取る。


「ふっはははは!!我の側近を全て倒すか」

「四天王が出たと思ったら今度はこれかよ!」


何故か、エイチは大声で嘆いていた。まるでこの登場が分かっていたかのように。


「我が名は『魔王』バビルファード•ノイントザイト。我が城に侵入した人族よ、我が来たからには生きて帰れないと思え!」


この城の主人であり、この魔大陸を支配している『魔王』の登場だった。

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