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メガネ勇者  作者: 氷雨 蒼
5章 最後の大試練
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41話 魔大陸

一時的に戦争が止まった事により、俺達は最後の大試練がある魔大陸に向かっていた。魔大陸は通常の方法では、行けないので今回はリナの提案魔大陸に戻って行く魔族をついていく事になる。果たして、それで行けるのかと疑問に思っている所だがまあ、どうにかなるだろう。


そして今魔大陸に戻って行く、魔族を尾行中である。バレないようにエリーのスキル【風の申し子】を使って木の上から尾行している。それと気配を消す為に、ミラの【精霊魔法】で使えるようになった【気配遮断】を使って気配を消している。


俺たちが尾行している魔族は、先の戦争で少しダメージを覆っていた魔族だ。この場所に来た時たまたま近くにいて、魔大陸に戻ると発言していたので木の上から尾行する事になった。


「本当に魔大陸行けるのか?」


俺は未だにその疑問状態だった。


「私も行けるとは思ってませんね。でも、この考えなら行けると考えます」


カリンが考えていたのは、普通に考えたら疑問に思う事だった。


「エイチさん、魔族はどうやってこの大陸に来たんでしょうか?」

「どうって•••」


確かに、魔族はどうやってこの大陸に来たのだろうか?知恵は人と同じであるから船で来ているのかそれとも異世界らしく転移して来ているのか。


俺がそんな事を考えているとカリンが話し続ける。


「その答えはこの先にあるみたいです」


考え込むのを辞め、顔を上げる。どうやら目的地に着いたらしい。尾行していた魔族の先に人より少しデカい転移門が開いていた。


「あれで移動していたのか」

「みたいですね」


尾行していた魔族が周囲を確認したのちに転移門の中に入って行く。しばらくすると転移門が縮み出す。


「あれ縮んでる!」

「早く行くぞ!」


俺達は木の上から飛び降り、徐々に縮んでいく転移門に突っ込む。転移門の中に入ると奥に出口が見えたのでそこを目指して前に進む。出口に近付くにつれて光が強くなって行く。腕で光を遮りながら、前に進み転移門から抜ける。目を開くとそこに広がっていたのは、洞窟の中だった。周りを見てみるとまた光があるのでそこに向かう。今度こそ、外に出るとそこに広がっていたのは光があまりない暗い世界だった。地面を見ると光が当たらないせいか、緑は見渡す限り見当たらなかった。


「ここが魔大陸•••」

「結構荒れてるな」


みんな、魔大陸の事は知っているが内面は知らないので絶句していた。背後に魔族が居るのを気がつかないぐらいに


「お前たちは誰だ!」


さっきまで尾行していた魔族だった。


やばい!このままだと捕まる。どうすれば•••あっそうだ!これで騙そう!


俺は【テレパシー】をエリーに繋げて今思い付いた茶番を簡単に伝えて実行してもらう。


「•••はい!?なるほど、わかりました。え〜と、私は魔王様の命令で勇者の近くに居た者を捕らえてきました。転移門は閉じているのでここから脱走する事もなく、催眠術をかけておりますので意識もはっきりとしていませんので問題ないですのでご安心を」

「魔王様がそんな命令を!?•••分かった。俺はお前たちに何も言わないでおく。しっかり命令を遂行しろよ」


魔族は俺の思い付いた茶番で騙された後、何処かに歩いて行った。近くに他の魔族がいないか確認した後、この後の動きについて話し合う。


「エリーさっきはよく対応してくれたな。ありがとう、おかげでやり過ごすことが出来た」

「いえいえ、お気に為さらず。それより」

「ああ、ひとまずこの後だが大試練を探そうと思う」

「何処にあるかは分からないのですか?」

「いつもなら、噂程度でここだなって言うのは分かるだけど魔大陸はそう言った情報がないからまずは情報収集じゃない?」


ミラが今までも経験を活かして次の事を示してくれた。


「情報収集か。じゃあ、二手に分かれて行動しよう」


先の事を思い出しながら、確実に情報収集出来る作戦を考えてみんなに伝えた。


「大丈夫でしょうか?」

「さっきどうにかなったんだ。次もどうにかなる」

「はぁ、エイチさんがそうゆうと何故か安心している私がいます」

「さて、次やる事も決まったしまずは魔族が住んでいる所を見つけるか」

「「「「おー!」」」」








数時間後


「全く魔族居ませんね」

「あの時話合うじゃなくて、そのまま尾行を続ければ良かったな」


決まったはいいものの、肝心な魔族達が見当たらなかった。周囲を観れるスキルを持っている人に周囲を視てもらったても、何も視えず魔物の気配すら無かった。


「魔族達どこにいるんだよ」

「いない」

「もしかして罠にかかってたりする?」

「まさか」


ミラの発言で一瞬信じかけるが、流石にそんな訳がないので冗談って事で話が終わる。休憩を挟みながら、周囲を視ながら歩いて行くがやはり何も見つからない。


「本当に罠にかかってたりするかな」

「冗談のつもりだったけど」

「そうだとしたら、その罠を解除しないといけないですね」


みんなで悩むと、脳内から声が聞こえて来た。


『【阻害無効】を使え』


この声は創世神だ。集落の時夢の中で話した時以外で声を聞いたのは始めてだ。俺から会話しようにも創世神と会話は出来なかった。どうやら、創世神が一方的に話しかけたようだ。


【阻害無効】か。そういえばまだ使ったことなかったな。


「みんな、ちょっと試してみたい事あるんだけどいいか?」

「いいけど、何するの?」

「罠かもしれないものに蹴りをつける。•••【阻害無効】」


俺がスキルを唱えると景色がグラつく、いつの間にか罠にかかっていたようだ。景色のグルつきが終わり、周囲を視ると一体の魔物がこちらを視ていた。


「アイツか」

「凄い!凄いよエイチ!」

「本当に罠にかかっていたんですね」

「喜ぶよりあの魔物何ですか?」

「あれ知ってるよ」

「セフィ、あの魔物知ってるのか?」

「うん、あれは魔力を持つ者に幻術をかけて道を惑わせて、他人との認識をズラす魔物。名前は覚えてない」

「そっかでもお陰でアイツが原因なのは分かった」


魔法で遠距離から攻撃しようとするが「待った」が入った。


「カリン?何かしたい事でもあるのか?」

「はい、私のスキル【召喚魔法】であの魔物仲間にしてもいいですか?」

「確かに役に立つとは思うが大丈夫か」

「どうにかします」

「じゃあ任せた」


普段はみんなの事を考えてくれるカリンだが、今は自分の意思でやりたいと言っているので任せることにした。後、どうやって仲間にするのか気になるしな。


カリンは自分の持つ武器を地面に置き、警戒心を持たれないように近付く。一歩一歩丁寧に進み、付近まで行くと手を伸ばしてその場で待機した。


「私は怖くないよ。貴方と友達になりたいだけ」


俺達を惑わせた魔物だったが、カリンには意識を持つ魔物だと視た時に気が付いたらしい。手を伸ばしてしばらく待っていると魔物側が敵意がない判断したのか魔物はカリンの手に触れる。その瞬間、何らかの繋がりが出来た感じが伝わった。


「ありがとう、これからよろしくね」

「ホー」


魔大陸の気候的問題で、どんな魔物だか分からなかったがカリンが仲間にした事で色や形がはっきりと見える。俺達を惑わせた魔物はフクロウにとても似ていた。カリンは自分の肩にフクロウみたいな魔物を乗せてこっちに来る。


「お待たせしました」

「うまくいって何よりだよ」

「カリンお姉ちゃん、触ってみてもいい?」

「いいですよ。優しく触れてあげて下さいね」


カリンはセフィの肩にフクロウの魔物を置いてあげた。ミラやエリーも触れてみたかったようで順番に優しく嫌がらないように触れている。


「可愛い」

「ホ〜」


フクロウの魔物の方も癒されている様だ。


「カリン、せっかく仲間にしたんだ。名前決めないか?」

「名前ですか。そうですね•••••『カイ』なんてどうでしょう?」

「ホー!」

「気に入ったみたいだな。『カイ』これからよろしくな」

「ホー!」


カリンの【召喚魔法】で新たな仲間が増えた。新たに仲間になったカイの幻術は解けたので、ようやく魔族が居るであろう所に進めることになった。


「さあ、行こう!」

「「「「「はい!(ホー!)」」」」」

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