閑話 失敗し見つかる
王国視点
魔族に戦争をしかけて、秘密兵器を使って終わらせるつもりだったが顔が見えない者2人が、見た事もない魔法で秘密兵器を壊されてしまった。しかも、前線で戦っていた勇者様2人までが居なくなってしまった。どこに行ったのか追跡をしようとしたが、首輪が壊されたのか追跡出来なくなってしまった。
「どうなったいるのだ?」
「只今、調査中で御座います」
しばらくして、近衛騎士が現在の分かっている事を報告してくる。
「今分かっているのは、魔族との戦争が始まり2人の勇者様は最前線で戦っておりました。しかし、いつの間にか最前線を離れていました。このままだと、王国に多くの痛手を受けてしまうので勇者様の魔力を利用した秘密兵器を使用しました。ひとまずここまではいいでしょうか?」
「うむ」
「では続きを。兵器を使用を始めてしばらくして、顔が見えない2人が魔族と私達の間を突っ切り、兵器の方へと行きました。それからしばらくして兵器がその者達の見た事ない魔法を使用し破壊及び周囲にいた騎士や魔族は尋常なる怪我をしました。これにより魔族は一時撤退になり、怪我をした騎士達は回復しようとポーションや回復魔法を使用しましたが、回復する気配が無く散っていきました」
「顔が見えない者達は、どこに行ったのか分かったのか?」
「いいえ、その者達は兵器を破壊をした後消えており行方がわからなくなっています。これは推測ではありますが、2人の勇者様を攫ったのもその者達だと考えます」
「そうか、報告以上か?」
「はい」
「では、自分の持ち場に戻り一度撤退の準備を始めろ」
「宜しいのですか?」
「何がだ?」
「今であれば、この戦争に勝つ事が出来ます」
確かに、兵器を破壊された事によってお互いの戦力はやられているので攻めるなら今だが魔族が撤退したように、王国側も撤退し次の戦争の準備をするべきだ。
「今回は序章だ。これくらいで撤退する。次の戦争で全てを終わらせる」
「分かりました。撤退の準備を始めます」
近衛騎士は我の意図が伝わったのか、撤退の準備を始めるため騎士達を集合させ指示をしに行った。そして、誰も居なくなった所で独り言を呟き出す。
「ミラ達が勇者様を取り返したのだな。まあいい。次の戦争で、全てを終わらせるから覚悟しておけ」
我は自然と笑みは溢れる。計画には失敗したが別の目的が達成されつつある事に嬉しくなっていた。
「主、嬉しそう」
「確かに」
背後から声が聞こえてくる。我の眷属だ。
「お前らか」
「主。これからどうするのでしょうか?」
「しばらくは、王国で準備だ。お前らは、ミラ達を監視しておけ。いいか、手を出すなよ」
「はーい。分かりました」
「了解です。我が君」
眷属に次の指示を飛ばし、その場からいなくなる。我は顔を上げて、再度誓いを立てる。
「もっとだ。もっと強くなれ、我はもう少し先で待っているぞ」
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リナ視点
「ここにもいない」
私ことエイチに名付けられたリナは、大試練の外に出れないので使い魔を通してお父様を殺した邪神を探していた。探して•••探してはいるのだけど全くもって見つからない。完全に気配を消しているかのか、そんな力は残っていないのか。でも、後者はないかな。邪神が復活したのはだいぶ前だから、力は完全じゃないければ8割は少なくても回復しているはずなのに全く気配がない。
「絶対いると思ったんだけどな」
こんな事もあろうかとエイチ達にも、友達を助けた後にでも探すように言ってある。もしかしたら、邪神に関連する何かが見つかるかもしれないと思ったんだけどな。
『いないぞ』
「そんな〜」
痕跡は何一つ無く失敗に終わった。やはりこの場は居ないのかと諦めかけた時、王国の所から何か反応があった。
「うん?何だろうこの反応」
私は反応があった場所を探す。反応があったのは、王国の王がいる場所だった。
「この人って、確かミラの親よね?」
そういえば、エイチ達を呼び出す前からよくわからない事を言うようになったりおかしくな行動をする様になったと言っていた事を思い出す。私はもしかしたらと思い、神のスキルを1体の使い魔に絞り忍ばせる。
『ミラ達が勇者様を取り返したのだな。まあいい。次の戦争で、全てを終わらせるから覚悟しておけ』
よく分からない独り言を言っていた。エイチの友達を取り返した事を知ってる!?ミラの言う通りよく分からない事を言っている。その言葉に真意がとても気になるが今はさっきの反応を調べよう。
神の娘である私は、【神眼】と言う世界の万物を見通せるスキルを持っている。色々な事が視えるスキルだが、今回は2属性以上を持つ魔力と神力について調べる。さっき使い魔が反応をしたのは、魔力と神力が関係しているからだ。
ここである事を教えようと思う。
2属性になるには、特殊な条件が存在する。前前提として、自分の存在意義を理解し自分の才能を信じる事が前前提になる。大抵の人は才能を信じる事はできても、自分の存在意義までは理解出来ない人が多い。国王や国に仕える騎士でも理解するには大変なのだ。そんな中その前前提を攻略したら次に進める。これは色々なパターンが存在するのでこれと言うものはないけど、例を挙げると、ある上位精霊に気に入れられる事や自分の奥底にある感情を引き出して、それを魔力に乗せることで2属性になるとゆう様々方法がある。
話は戻して、魔力と神力を【神眼】で周囲を見るとある2つの反応が背後にあった。エイチが言っていた邪神の眷属だと思われる2人だった。
会話を始めたので、盗み聴きをする。会話が終わると私はようやく確信がつく。
「邪神は王国の王となって、戦争を起こしているんだ。ミラがおかしくなったと言っていたのも納得が行く」
私の中で、どうして理解出来なかった事が全て埋まり理解出来るようになる。今まで、邪神を探そうにも見つからなかったのは邪神の気配が完全に無かったからだ。それは今回も同じだ。気配は完全に無かった、今回気が付けたのは邪神の眷属の魔力が使い魔が捉えてくれたから見つける事が出来た。
「早く、エイチに報告しないと」
シューヤから直接教えてもらった【テレパシー】を使かい報告をしようとするが、背後から何者かによって背中を刺された。
グサッ!!
「ガハッ!!」
「これであなたの役目は終わりです」
邪神の眷属だ。会話を盗み聴きをしている事がバレていたらしい。このままだと死んでしまう。
「まだ•••死ね•••ないの•••」
そう言って私は、邪神の眷属を寄り付けないでもう一つの隠れ場に転移する。大昔に造っていた外部の侵入を完全に拒絶する隔離された異空間にいた。刺された所を確認して、回復する道具で回復する。けどダメージが多過ぎて、移動するには無理があった。
「ハアハア•••しばらく動けないね」
シューヤの友達を鍛えないといけないから、早く戻らないといけない。邪神の眷属を違う場所に無理矢理転移させて、もう来ないように結界を張る。私が元いた場所に戻り血を消すとシューヤ達が私の目の前に転移してくる。まだ治しきれていない身体を無理矢理動かして、目標とそれぞれの鍛え方を教える。その後、邪魔にならない様にシューヤ達を後にして体を回復に専念する。
何か言わないといけない事があった気がしたが、そんな忘れて眠ってしまった。
次回から5章に入ります。




