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メガネ勇者  作者: 氷雨 蒼
4章 メガネの真意
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40話 勇者の今後

超巨大ゴーレムを破壊して、鉄也と陸都の所に戻ってきた。まだ起きないらしい。待っているのも暇なので、リナに頼まれた邪神を探すとする。


「秋夜、リナに頼まれた奴やってみるから2人の様子見ておいてくれ」

「分かった」

「ミラ一緒に行こう」

「うん」


俺とミラは、少し離れた所から探し始める。【感知Ⅲ】と【精霊の眼(エレメンタル•サイト)】で捜すだけだが、邪神らしき気配は見つからなかった。もう居なくなったのか、元々居なかったのどちらかになる。【テレパシー】でリナに報告した後、秋夜達の所に戻ろうとするがミラが俺を引き留めた。


「エイチ」

「どうした?」

「この旅が終わったら元の世界に帰るの?」


俺はこの話で思い出す、俺はこの答えをまだ決めかけている。それは創世神に言った選択の答えに関係しているからだ。だが、それはまだ話せない。話すつもりも無い。だから、ここで一つの答えを出そう。


「帰ると言ったら」

「意地でもついていく」

「そうか、俺は帰らないよ」

「いいの?あっちに居るエイチの家族と会えなくなるんだよ?」

「俺のことで心配してるかも知れないのは事実だと思う。けど、俺の事をよく知っている家族だ。行方不明になったら、ある程度探した後、最終的には異世界にでも行ったんだろうと決断してる筈さ。大丈夫ずっと一緒だよ」

「エイチ、ありがとう」


ミラは涙が堪えられず、泣いてしまった。この会話、一種の告白な事に気が付いた俺は恥かしくなって顔が真っ赤になった。


「涙収まったら、戻ろうか」

「グスン•••うん」


ミラが泣き止んで、みんなの所に戻っていると俺が今後について考えないといけない発言を言われた。


「エイチ」

「何?」

「カリン達とも付き合っても良いからね」

「!?」

「カリン達も少なからず好意は持っているからね。私はそれを応援したい。大丈夫、みんなとは話し合っているから」


まさかの異世界ハーレムの許可発言だ。俺が気が付かなっただけでみんな俺に好意を持っているらしい。これの答えはあまり時間もかけない方が良いだろう。時間が見つかり次第、話し合ってみよう。


みんなの所に戻ると鉄也と陸都は起きていた。


「英智、丁度今起きたぞ」

「俺が分かるか2人とも?」

「まだちょっと頭痛するが分かるぞ」

「僕も」


2人共何の障害もないみたいだ。鉄也に関しては、強制的に魔力吸われてるから何が起きてもおかしくはなかったが大丈夫そうだ。


「もうしばらく休んでてくれ。話はその後に聞く。秋夜拠点に戻ろう」

「分かった」


秋夜は【転移魔法Ⅱ】でルーナの家に転移する。ルーナの使用人に部屋を用意してもらい、鉄也と陸都を休ませる。翌朝には元気になっていた。俺はみんなを集めて、鉄也と陸都の話を覚えてる限りで聞く事にする。この話の中で邪神に関する話が出れば貴重な情報源になる。


「俺が覚えるのは英智が居なくなった後の事から昨日までの記憶は大体残ってるな」

「僕は、途中の記憶からしかないな」


鉄也は俺が居なくなった後の呪いをかけられた後からの記憶は大体覚えているらしい。陸都は呪いの耐性が持てなかったのか、ほとんど覚えてないらしい。


「鉄也、隠れて何かやっている姿と神に関する話をしていた奴は居たか?」

「覚えてる限りでは居なかったぞ」

「じゃあ違うのか」


俺は邪神が王国に居ると踏んでいたんだがな、ハズレみたいだな。勇者にも聞かせないように隠れているのかも知れないかもしれないけど。


「操られている時の記憶は後で聞く事にして、俺と秋夜の旅と目的について聴いてくれ」


俺と秋夜は、時系列が合うように交互に今まで経験したものを全て伝えた。今後の目的についても説明はした。


「なるほど、だからあの時から居なくなっていたんだな」

「僕も理解したよ。てっきり、異世界が楽しみ過ぎて待ち切れなくなって居なくなったもんだと思ったよ」

「それも確かにあったけど、ミラの方を優先させたな」

「あるのかい!」


鉄也がツッコミを入れた事で、その部屋から笑いが起こる。日本にいた時と同じで懐かしく感じる。俺が自然にボケて、それを鉄也がツッコミを入れてくれる。それだけで俺の周りはいつも楽しい時間が流れていた。

過去を思い出している場合じゃない今後について考えないと、


「鉄也陸都、俺達は今後邪神討伐に向けて動いていくがどうする?」

「どうするとは?」

「邪神討伐に参戦するか、それとも日本に帰るための手段を見つけるかのどちらかを決めて欲しい」


鉄也と陸都は考える。俺と秋夜はこの世界に残る事を選んだ。鉄也と陸都が違う選択を選んでもしょうがない事だ。


鉄也と陸都は顔を見合わせて頷く、どうやら話終わったらしい。


「英智、俺と陸都は邪神討伐に参戦するよ」

「僕たちを操ったのは邪神なんでしょう?なら、復讐しに行かないとね」

「それに日本に帰る手段なら邪神討伐した後でも出来るからな」

「2人ともありがとう」


邪神討伐には勇者全員が参戦する事になった。鉄也は帰る手段がどうこう言ってたけど、恐らく帰る気はないだろう。陸都は何を考えてるのか分からないがまあ、帰らないと思う。


『話は終わった?』


【テレパシー】でリナが話しかけてくる。秋夜は鉄也と陸都にスクロールを明け渡して使えるようにさせた。スクロールは【言語理解】を持つ者しか出来ないらしい。だから、ミラ達はリナの声は聞こえない。けど、【テレパシー】をみんなに繋げることで聞こえるようになるので【テレパシー】をみんなにも共有する。


「終わったぞ」

『これからについてなのだけど、今戦争は勇者の行方不明と秘密兵器が消えた事で一時的に争いが止まったから暫くは動かない。それは魔族も同じね、被害が多いみたい』

「そっか、それで何をするれば良い?」

『エイチ、魔大陸に行って最後の大試練を受けに行きなさい』

「受けに行くのはいいけど、どうやって魔大陸にに行くんだよ?確か、普通の方法じゃ行けないだろ?」

『確かに行けない。だけど、行く方法はある』

「それは?」

『魔族についていく事よ』

「は??」


話を聞くに、今回の件で魔族はかなりの数魔大陸に帰るそうでついて行けば、魔大陸の行き方も自然とわかるそうだ。そんな曖昧な事でいいのか?もっと詳しく聞けると思ったんだが、言ってる事が単純過ぎて逆に理解に苦しむ。


『とゆう訳で、あとは任せた。あ!シューヤはお友達連れてこっち来てね。鍛えるから』

「あ!おい!•••切断しやがった」


リナは俺の質問と返事を聞く前に【テレパシー】を解除した。ともあれ、次の目的地が決まったみたいだ。


「とゆう訳で、俺達は魔大陸に行ってくるわ」

「会話を聞くに、英智は大変そうだな」

「生きて帰って来いよ。英智」

「こっちは任せておけ」


俺の事で、みんなは同情してくれた。俺1人で行く訳ではないから良いんだけどさ。何気にみんなの励ましの言葉がフラグにしか聞こえないのはなんでだろう。そう思って居たら、カリンが後ろから疑問を投げてくる。


「話を聞くとリナさんは、魔族について行けば魔大陸に行けると言って居ましたけどそもそも、魔族はどうやってこの人大陸に来ているのでしょう?」

「それが分からないから、ついて行けとゆう意味なんじゃないか?」

「エイチ!早く行かないと魔族がいなくなっちゃうじゃない?」

「そうだ!考えてる場合じゃない、早く行かないと•••秋夜!しばらく頼んだ」

「おう!任せておけ」


俺達はリナの言われた通り、最後の大試練がある魔大陸に向けて出発した。



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秋夜視点


英智達は、最後の大試練を受けに行くため魔大陸に行った。で、残った俺らはリナさんの所に行く事になった。ルーナの使用人に話をして、【転移魔法Ⅱ】でリナのいる大試練に転移する。


「おお、ここが」

「大試練の奥地」


鉄也と陸都も多からず異世界知識は持っているので、こう言った類には目がない。鉄也が異世界知識を持っているのは英智がおすすめのラノベを紹介した事で興味を持った事で知っているそうだ。陸都は、元々ラノベが好きで読んでいたところを英智の目に留まって話しかけられて今に至るそうだ。•••俺か?昔からファンタジー世界に興味があって英智と話した時にそれが爆発して今に至る。


「まずは自己紹介からね。テツヤとリクトのステータス見せて?」

「ステータス?」

「ほら、このカードの事だよ」


陸都は、操られている時にギルドカードを作っているのでカードの存在を忘れていたらしい。2人がリナさんにステータスを見せているので俺も見る。


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ステータス

火神陸都 Lv31属性 炎

HP 819/819 MP 378/378

攻撃力 514 魔力 317

守備力 521 耐性 196

素早さ 429


スキル

言語理解•炎使い•魔力操作•魔力眼•限界突破•テレパシー


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ステータス

大黒鉄也 Lv33 属性 雷

HP 916/916 MP 348/348

攻撃力 511 魔力 414

守備力 517 耐性 410

素早さ 319


スキル

言語理解•格闘•身体強化•魔力拡散•限界突破•呪い無効•テレパシー


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「エイチほどじゃないけど、中々強いね」

「英智そんなに強いの?」

「スキルの保持数とそのスキル全部と魔法を組み合わせて使いこなしてくるから、厄介極まりないね」

「万能型を目指したとは言ってたけど、そこまでか」

「2属性目に目覚めてるせいでより厄介になったから負けることなんてほぼないんじゃないかな?」

「タイマンで戦いたくないランキング1位に入れておこう」

「それが良い」


英智は凄いやつだ。一緒に居ても居なくても話の話題が自然と英智になって、その話が膨らんで行くからだ。


「話が変わっちゃったね。えーっと、そうそう!私がしばらくの間テツヤとリクトを鍛えるね」

「「お願いします」」

「うん、任せて!最終的には、Lv50を突破してもらうからそのつもりで」


リナさんは、俺の時と同じ修行をするそうだ。ただレベルは、あの時の倍はあるので俺の時よりも難易度は上げているらしい。この修行が終わったら、この大試練をクリアしたも当然のように報酬を与えてくれる。


「リナさん、俺はどうすればいいでしょう?」

「これから決める。とりあえず、ステータス見せて?」

「あ、はいどうぞ」


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ステータス

津々木秋夜 Lv32 属性 風

HP824/824 MP418/418

攻撃力 413 魔力 621

守備力 386 耐性 412

素早さ 411


スキル

言語理解•風操作•創作魔法•テレパシー•転移魔法Ⅱ•限界突破•支援魔法•属性変換•詠唱短縮•魔法解除


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「本当に魔法特化だね」

「そうゆうスキルばかり身につきますから」

「このスキルで使いこなせないスキルとかある?」

「使いこなせないスキルですか?そうですね、【属性変換】ですね。他の属性の魔法を出す時いくら【詠唱短縮】を持っていても、詠唱はしないと魔法は放てませんし」


【属性変換】とゆうのは、言葉通り自分の属性を変える事の出来るスキルだ。巨大ゴーレムに振り落とした【雷神の剣(ケラノストライク)】の前【神雷】を撃てたのはこのスキルのおかげでもある。【属性変換】は一時的な変換で他属性の詠唱をした時だけ発動する。なので、このスキルを使いこなすには他属性の詠唱を知っておく必要があるのだ。


「じゃあ、シューヤは他属性の詠唱を覚える事だね」

「分かりました」


これでみんなやる事が決まった。

英智は魔大陸の大試練を挑戦しに、鉄也と陸都はリナさんの元で修行を、俺は使いこなせないスキルを使いこなすための修行をする事になる。


「シューヤもLv50突破してもらうから、勉強ばかりしないでね?」

「分かりました」


俺はみんなより多忙になる気がした。

4章はこれで終わりです。4章のはじめに言うべきだったですが、この4章は物語の折り返し地点です。次回は閑話を挟んで、5章に入ります。

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