37話 戦前作戦会議
今回の本題である、鉄也と陸都についての話について聞いた。
「作戦を言う前に、鉄也と陸都の現状を言おう。英智も知っていると思うが今あの二人は王国に操り人形になっている。しかも、何らかの秘密兵器を使おうとしているのも事実だ。俺は謎が多い兵器について調べようとしたが、勇者を使った何かまでしかわからなかった」
「そこから何か進展でもあったのか?」
「いや、ない。代わりにこの作戦を思い付いた。戦争が始まり、操られている鉄也と陸都を敵の罠と思わせて俺達の所に転移させる。俺の時と同じで首輪を壊せば、意識は戻るはずと考えこの作戦で行こうと思う」
秋夜がさらに細かい作戦の概要を入れて説明し始めた。
秋夜の【創作魔法】を使って、トラップ用の転移魔法を作ったらしい。戦争が始まる前に秋夜の仲間の中に隠密が得意な奴いるからそいつにトラップを配置してもらったそうだ。鉄也と陸都が何処を通るのかわからないから、バレないように3日かけて広範囲に設置したらしい。鉄也と陸都にしか反応しないトラップ魔法だから他の人は巻き込まれずに済むそうだ。
それは良いが、問題としては転移した後の事だ。
「俺達は、首輪壊せないの知ってるだろ?そこはどうするんだ?」
「俺達が壊せないのは知ってるだから、仲間達に壊してもらう。【創作魔法】で対策しても良かったんだが、どうしても作れなくてな。俺は魔法特化だから、あいつらの気を俺が引き立てて背後から壊して貰うつもりだ」
「了解、つまり俺が前回やった方法で良いって事だな」
「その通り」
その後も操り人形になっている二人についての話し合いと戦争について話し合った。途中【レポート】から変化した【テレパシー】を使ってリナに今回の動きについて説明をしていた。リナは、今回は使い魔を使って邪神を探すと言っていたがそれを俺たちにもおねがして来た。
『あなた達も邪神探すの手伝って欲しいの。探し始めるのは、あなた達の友達を助け出してからでいいから』
「了解」
リナとの【テレパシー】を終わらせる。今は話さないといけないものはなくなり、俺はこの家について質問を投げた。
「そういえば秋夜。この家どうしたんだ?」
「この家か、貴族みたいな家だろ?実際そうだし」
「は?今なんて?」
「この家は貴族が住む家だよ。俺の仲間の中に貴族がいてさ、ギラレイト公国とかなり繋がりのある家系で俺はその婚約者に気が付いたなってて、それから今までここを拠点として使ってる」
「待て待て、話が飛び過ぎだ」
俺は秋夜に質問攻めをしながら、こうなった時系列を頭の中で整理する。
俺と別れた後ギラレイト公国に仲間集めで行き仲間を集めた。最初はぼっちだったが、ギルドで依頼をこなしたりダンジョン探索で人を助けたりしたら2人仲間になったそうだ。その二人が貴族の娘と家前で人の首に刃を向けて来た人らしい。仲間として様々な事をして、信頼が生まれ始めた時に勇者を探していた女性と会ったそうだ。話を聞くと、今操られている勇者と王国がしようとしていることが分かった。嘘か本当かわからなかったが、彼女と会った時に人に襲われていることもあって信じる事にした。その後も色んな情報を集めてくれて今じゃ専属の情報屋になったいるらしい。
その後、貴族の娘が秋夜の事が好きだと告白され婚約者なりここを拠点として使っているらしい。
「話は分かった。突然だが、お前は日本に帰ろうって思った事ないか?」
いつかこの世界の旅は終わる。帰る手段を手に入れた訳ではないが、帰りたいか帰りたくないかの返事が聞きたかった。
「本当に突然だな。う〜ん、俺はどっちでもいいな。行き来出来るなら最高だな」
「そうか」
「英智は帰りたいのか?」
「俺もどっちでも良いな。日本にいる家族の事が気になるけど、俺が居なくても大丈夫だしな」
ぐう〜
誰かの腹の虫が鳴った。外を見たらもう夜だった。
「今日はこれくらいにするか。ご飯食べに行こう」
俺達は、秋夜の後をついて行き食事がある部屋に向かった。そこには、貴族の娘がすでに待っており秋夜が言っていた仲間であり婚約者の貴族だと分かった。
「初めまして、シューヤ様の婚約者であり仲間のルーナ•ウルトバードと申します。以後お見知り置きを」
「こちらこそ、秋夜がお世話になってます。エイチ•アイバと申します。そして私の仲間であるミラ、カリン、セフィーナ、エーリットです」
俺は簡単な自己紹介とメンバーである名前を紹介する。
「さあ挨拶はこれくらいで、皆様ようこそおいでくれました。どうぞごゆっくりお食べ下さい」
俺達は普通にご飯を食べて、今日泊まる部屋に案内され明日に備えて寝る事になった。
鉄也、陸都もうすぐ呪いから助けてあげられるから待ってろよ。
今回は少し短めです。




