28話 襲撃
二つ目の大試練も無事に終わり、集落に戻って報告をしに族長と一対一で面会中だ。
「本当に攻略しなさるとは、さすが勇者様です。お身体は大丈夫でしょうか?」
「はい、回復しきっていませんが無理しなければ問題はありません」
「ここに居るととゆう事は、今後について話にこられたのですか?」
「大試練について説明はしましたがまだ言っていない事があるのでその事を話した後、その事を考えた上で今後について話したいと思っています」
「聴こう」
俺は大試練の真の目的を説明し、神の娘についても説明して行った。説明が終わった後に邪神を倒すために協力してくれないかと願いを言った。
「エリーはエイチ殿の仲間になったのですから、親として族長として協力させてもらいます」
「協力ありがとうございます。まだ時期がはっきりしていないので分k———‼︎」
俺は咄嗟に族長の所に飛び込み、衝撃を耐えた。空から何かが降って来たのだ。
「避けたか•••さすがは選ばれた者だ。今ので殺したと思ったが、まさか自分より他人を守るとは」
煙がまだ上がっており姿は分からない。けど、声からして敵なのは分かった。
咄嗟に族長を庇ったことで気を失っているが怪我はしていない様子だった。邪魔にならないように少し離れた所に掛けて置き襲撃して来たものに質問をした。
「誰だ?」
「我は主人に使えし者。主人の命で其方を殺しに来た」
さっきまで上がっていた煙が徐々に薄くなっていき、そいつの見た目がわかって来た。仮面を付けている女だ。背中には本物ではなく、魔力で出来ているのか輝く漆黒の翼がある。先程の言葉と見た目で考察する。こいつは邪神の眷属だ。
俺はすぐさま刀を抜刀し、間合いに入って斬りかかったがそんな行動が見切られたかのように片手で防げられた。もう一方の手を使って俺の首を狙って剣を振って来た。すぐさま距離をとるために後ろに下がる。
「ほう?すぐに斬らせてくれるのかと思ったが距離をとるか、だが••••••甘い‼︎」
邪神の眷属は【予知】でも見切れない速度で懐まで近づき腹を殴って来た。
「ぐはっ!!」
「これで終わりだ」
相当深くまで拳が入り、身動きが出来なった所で剣を振りかざし殺そうとして来たが
「そうはさせない」
間一髪の所でセフィが魔力を拳に集めて振り落として来た剣を受け止めた。セフィは受け止めた時よりも強い力で剣を破壊し、眷属に当てるために飛んできた矢と魔法を避けて、俺を抱えてその場を離れた。
ミラ達のところまで戻された俺はすぐに回復ポーションを飲まされ、回復したところで今起きた状況を説明した。
「結論は邪神の眷属が俺を殺そうと衝撃したて来たらしい」
「分かったわ。幸い族長はその後すぐに目覚めてその場を離れたそうよ」
「それは良かった」
「今は魔力を阻害される物を放って、場所が分からないように時間稼ぎをしていますがもうすぐでその効果も薄まります。ここに居るのも時間の問題です」
あの時の攻撃はカリンとエリーが放った物らしい。周りを見た感じここは安全地帯みたいだ。
「とりあえず、この場所が1番の安全地帯だから被害がこれ以上出ないように今から移動して向かい立つぞ」
「「「「了解‼︎」」」」
安全地帯から急いで離れるため移動してる時、邪神の眷属は俺に向かって攻撃してきた。俺は飛んできた攻撃を受け流し、相対する様にその場で止まった。
「さっきは見失ったが次は逃がさない」
「そう簡単に殺されてたまるか。俺たちが勝って情報を吐かせれてやる」
眷属の後ろの所にカリンとエリーが魔法の準備をしている。気づかれてはいけないので、狙われている俺に的を集中させる様に刀で攻撃をする。
魔法が放たれたのか、こっちに向かってくる気がしたので、ギリギリまで粘り避けたが眷属はそれに気が付いており一振りで魔法を掻き消した。
「マジか」
予想はしていたが、本当になるとは思わなかったので声が漏れてしまった。流石は、邪神の眷属と言った所か。魔法を一振りで掻き消すとは十分チートだな。
でも、ここからはみんなの連携を信じて戦う。
セフィが遠くから高速で移動して来て、敵と戦い始める。セフィの完全な【九尾化】を使うための準備時間として稼いでいた。セフィが近接で攻めている間に俺も隙を見つめては、攻撃を繰り返し相手が攻撃できないように追い込んでいった。ミラはエリーとカリンに指示が飛ばせるようにサブマシンガンと何らかの【精霊魔法】を使ってダメージを当てて行く。
「くっ•••こっちから攻撃が出来ない。なら!!」
突如邪神の眷属の雰囲気が変わり、周囲の環境が変化していくのを感じた。周りが全く見えない暗闇に変化している。真っ暗になった事で敵を見失ってしまう、スキルで探そうにも阻害されて捜すことが出来なくなってしまった。それと近くにいたセフィの姿が見えない。大声を出したが返事が聞こえない。この真っ暗なことが関係しているのだろうか?
「こうなって仕舞えば、其方は我を見つける事は出来まい」
何処からか声が聞こえてくる。声の元を探そうにもエコーらしきものが入っており、場所がわからない。ひとまず水魔法などで空間距離を測ろうとし放ったら物凄く遠くまで行き、掻き消されてしまう。
うん?掻き消される?
さっき、邪神の眷属は魔法を一振りで掻き消していた。その事を考えるとこの真っ暗な空間の脱出方法が自然と出てくる。まず、結論としてこの空間はあまり広範囲ではないことが分かった。周囲が真っ暗だがその範囲は短くて50mぐらいだろう。上にも水魔法を放ち、距離を測ろうとする。すると、やはり水魔法は掻き消されてしまった。こうなるということは、この真っ暗な空間は魔法やスキルを掻き消す又は阻害する結界みたいなものであり、真っ暗になった事で不安いっぱいにさせて、心が折れかけた所で殺すのが目的何だろう。つまり、敵は俺の事を少し度胸がついて来た弱い者として見ているって事になる。この自論が出来たら俺はすぐさま次の思考を考え始め、脱出方法を考える。ある程度考えが纏まれば行動を始める。
脱出方法としては、大量の水魔法を放って、心が折れた様に見せかける。すると、敵は気配を消しながら近づいてくる。こうゆうのは背後から殺しにかかって来るのが定番なのでギリギリを待つ。ギリギリのタイミングの所で水魔法を当てて水浸しにする。敵に姿が多少見やすくなったら、敵に向かって刀を振りかかるとキーンとゆう金属の音が聞こえ周囲が明るくなって行く、脱出成功だ。
「こんな方法で出るとは、我の認識が甘ったか」
「じゃあ、降参するか?」
邪神の眷属に首横に刃を向ける。
「降参はしない。今回はここまでだ」
邪神の眷属は魔力で作られた翼を広げ始めた。俺は飛ばれる前に刀で翼を斬ろうとしたが、翼の風にやられてしまい飛び去られてしまった。
ひとまず、退けたって事でいいのだろうか?
「エイチ〜‼︎」
ミラの声が聞こえて来た。ひとまず退けた事を話、俺がどうなっていたかミラから話を聞いたら、あの時邪神の眷属と俺が急に居なくなったらしい。それで周囲を探していたら邪神の眷属が飛び去って行くのが見えたらしく今に至るらしい。あの空間にいたのは俺だけだった様だ。
無事に集落に戻り、警戒を強くしながら復旧作業をしてるみんなに退けた事を報告する。すると、族長が現れ手紙を渡して来た。
「これは、獣王に会うための手紙だ。あっちに行ったらこれを使って獣王に会うと言い。こっちは放って置いて良いから、貴方はすぐ次の場所に向かった方がいい。もう時間があまり無いかも知れないからな」
「分かりました。この手紙大切に使わせてもらいます」
俺たちは体力回復のために休みをしばらく取り、集落復旧の手伝いをした。全員がだいたい回復した所で次の目的地獣王がいる亜人大陸に向かって歩き始めた。




