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メガネ勇者  作者: 氷雨 蒼
3章 次なる大陸
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29話 獣王ゼオスフォア

族長から手紙を預かり亜人大陸に移動していた。距離はそこそこあったが、地図で道は把握していたので躓くことなく進むことができた。入国審査を受けて、中に入り獣王がいる城へと向かったが不在だったので、要件といる場合を伝えて宿で休む事になった。


翌日


獣王の使者を名乗る者が現れたので、城まで案内をお願いし連れていってもらった。獣王がいる謁見の間まで案内を受けてもらい、部屋の中に入った。

中に入って見えたのは随分威厳がある座りをしている獣王だった。

俺達は貴族の礼儀をすると獣王が話し出した。この世界は貴族制がしっかり使われているので礼儀作法などを覚えるのに苦労した。ミラは王女なので、付きっきりで教えてもらったが覚える事が多くて根を上げる所だった。それでも諦めず、礼儀作法などをやったら出来たので人間努力すればなんでも出来るんだなと実感した。


獣王は主に俺の顔を見て来た。口を開けると質問が飛んで来た。


「お前、見知らぬ匂いがするな。もしかしてだが、俺のことそんなに知らないじゃないか?」

「はっ、私は確かに貴方のことを知らないです」

「••••っはは!そうかそうか。知らないと堂々と言うか。正直者なのだな。良かろう、俺の名前はゼオスフォア。この亜人大陸の獣王をやってる者だ」

「お名前しっかりと覚えておきます」

「さて、本題に入ろう。エルフの族長から預かった手紙を渡してくれ」

「はっ」


俺は前に出て、獣王にエルフの族長から預かった手紙を渡して下がった。獣王は手紙を開けて読み始める。俺は中の内容がどんなことが書いてあるかは知らない。読み終えたようで、こちらを見てくる。


「お前、俺と模擬戦するぞ」

「はっ!••••••へっ?」

「相当決まれば、訓練所に行くぞ」


急に決まってしまった模擬戦を受ける事になった。訓練所に案内させてもらい、獣王を向かい合い構えの姿勢になる。獣王の秘書を名乗る者が審判をしてくれる様になった。


「これより、模擬戦を始める。ルールは基本なんでもあるで、相手を降参させたら又は気絶させたら勝ちのルールでやります。•••••では、始め!!」


俺は足に力を乗せて、始めの合図共に獣王の間合いに入り斬りかかる。獣王はそれを分かっていたのかニヤリとして体が変化し、刀を受け止めた。この感覚はセフィの【九尾化】と同じ感覚がだった。この感覚すれば獣王が使ったスキルはおそらくは【獣化】だろう。獣王は俺に向かって拳で殴ろうとしてくるが、俺は獣王の腕を踏み台にして空中でバク転をする。受け止められた刀を解放してもらい、水魔法を放ち後退する。


「良い攻撃だ。今度はこっちの番だな」


獣王は俺が離れた距離を一瞬で詰めてきて、腹部めがけて拳を飛ばしてきた。俺は避けようとしたが、あまりにも速すぎて避けることが出来なくなり少し防御するしかなかった。


「ぐっ!」


拳の威力が高った事で、訓練所の端っこまで吹っ飛ばされてしまった。すぐに起き上がろうとした時に獣王が目の前に現れ、今度は蹴りを飛ばしてくる。何とか気絶しない様に急所を避ける事に成功した。


「ほお、今のは気絶したと思ったが急所をずらしてきたか。面白い」


俺は足に力入れてなんとか立ち上がる。ここからはまだ実戦では使っていない技のお披露目会をする。スキル【複製】で刀を複製し二刀流になる。さらに片方は属性付与で水を、もう片方は【合成魔法】でミラの属性である雷属性を刀に付与する。そんでもって大試練攻略で手に入ったスキル【限界突破】を使ってさっきとは違う動きをし始める。

まず、獣王に刀を振り回し積極的に水を付ける。そして次は雷が付与された刀で獣王を痺れさせる様にする。これで準備完了だ。しばらくすると少しずつだが、行動が鈍くなってきた。感電してきたっぽいな、俺はこれを機に雷の威力を高めて感電がより反応する様にする。獣王がそれに打ち勝とうと抗っているが、弱くなってきていることが分かった。勝ったと思ったが、獣王の体がまた変化した。今度は【獣化】をさらに進化させた形態に見えた。感電を打ち破って、拳や蹴りが連続で飛んでくる。俺はそれに反発する様に受け流すのではなく、むしろ攻めまくった。攻撃は最大の防御って言うからな。飛んでくる複数の拳や蹴りを二刀流で捌き、水と雷の威力を最大にする。これがしばらく続くと獣王の動きが完全に止まった。感電が酷くなり完全に麻痺を起こしたのだろう。獣王はその場で倒れて俺の勝利となった。


獣王の所まで行き話かけようとしたら獣王が話し出した。


「大試練はこの城の地下に深くにある。明日案内するから今日は休め」

「ありがとうございます」

「名前を聞いてなかったな。なんて言う名前だ?」

「相葉英智です。エイチでいいです」

「じゃあ、エイチ今日からお前は俺の友達な。俺のことはゼオスでいい。敬語もなしだ。これからよろしく」

「分かったよろしくなゼオス」


獣王と俺は握手をする。獣王はゆっくりと立ち上がり、感電でやられた傷を回復するため訓練所からいなくなった。


「エイチ〜大丈夫だった?」

「大丈夫だ。怪我はない」

「だから、言ったじゃないですかエイチさんは大丈夫だって」

「ミラお姉さん心配し過ぎだね。セフィ?」

「うん、ミラお姉ちゃん心配し過ぎ」


ミラはとても俺のことを心配してくれたみたいだ。一方でカリン、エリー、セフィは俺のことを心配なんてしてなかった。


「あっそうそう、大試練の場所分かったぞ」

「えっ、何処何処にあるの?」

「この城の地下だって、明日案内してくれるらしいからの今日は宿に戻ろう」

「それもそうね」


宿に戻り、模擬戦の疲れを寝て回復した。

翌日俺達は再びゼオスの所に行った。昨日は感電でやられていたゼオスだが、回復速度が早いのかめっちゃ元気だった。

早速案内させて貰おうと言う前に案内してくれた。隠し通路を使って螺旋階段を下に向かって降りていく。どれくらい降りたのかわからないぐらいになると一本の通路がまた出来ていて、大試練の扉らしき者が見えてきた。


「俺はここまでしかいけない。ここに部下を置いていくから帰ってきたい時は案内させてもらってくれ」

「ありがとうな、ゼオス」

「俺は俺の仕事下までだ。大試練頑張れよ」

「おう」


さぁ、3つ目の大試練攻略だ。

気合を引き締めていこう‼︎



———————————————————————————


獣王ゼオスフォア視点


昨日俺に用があり訪問してきた奴が居たらしい。要件はエルフの族長から手紙を預かっているとの事だ。俺はすぐここに連れてくる様に伝え、会う事になった。


実際に会ってみると真ん中に立っている男から嗅いだ事にない知らない匂いがしてきた。俺はなんとなく、人間大陸で話題になっている異国の勇者なのだと分かった。軽い自己紹介をした後、本題の手紙を受け取った。開けて紙を読んでみると

『獣王ゼオスフォア様

此度は急ぎの事で申し訳ない。獣王様の前にいる青年は異国の勇者で、あの大試練攻略者です。永らく続く歴史の変革者となってくれると私は思っています。なので、亜人大陸の地下深くにある大試練を受けさせてやってください。

エルフの族長より』


そんな内容だった。遂にあの大試練攻略者が現れたと聞いて俺は内心では喜んだ。代々獣王を受け継ぐ者と妖精族の長やエルフの族長のみに伝えられる歴史の真実。近年あの戦が再び起き始めようとしているのは前から知っていた。歴史は変わらないと思って諦めていたが、コイツが現れた。戦ってみたいと思ってしまい、模擬戦をする様に言った。

結果として俺はなす術なく、負けてしまったがエイチの技量戦闘センスは凄まじかった。前半は安定した攻撃だったが、後半では自分でもやった事ないであろう、技を見せてくれた。


エルフの族長。コイツなら、永らく続く歴史に変革を起こしてくれるかもと改めて期待した。模擬戦で受けた傷を回復する。全身に水を付けて雷で攻撃するとはいい考えだ。お陰で、こっちも久しぶりに楽しめた。次の日エイチは約束通りに現れたので大試練までの案内をして、仕事部屋に戻ってきて窓の外を見ながら独り言を発していた。


「歴史が変わる戦がもう時期始まるな。準備を始めよう」


スキル【合成魔法】は一度でも借りた属性なら何回でも使えます。今回使ったのは、エイチが擬似的に属性付与出来る様に作った【合成魔法】の属性付与なので雷属性が付与されています。

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