26話 模擬戦
翌朝
昨日、族長から言われた大試練の結界を解きに行く為準備をしているとエーリットが来た。
「おはようございます。エイチさん」
「おはようエーリット」
メガネのスキル【感知Ⅱ】が反応している?急に力が身についたのか?何が起こったは知らないがセフィと同じようにまずは力を安定して使えるようにならないとな。
「あの昨日家族で話し合って、行っていい事になりました。これからお願いします」
「そっか。これからよろしくな!まずは力を安定して使えるようにならないとな」
「えっ!エイチさん気が付いていたですか?」
深くは掘る気はないが当たりだな。
「あぁそうゆうスキルがあるんだよ。俺は大試練の結界を調べに行くからセフィと一緒に修行しておいてくれないか?」
「はい、分かりました。あ、後私の事はエリーって呼んでください」
「分かった。改めてこれからよろしくなエリー」
「はい!よろしくお願いします」
エーリットことエリーが仲間になった。
エリーとの会話を終わらせて、準備をして出発した。大試練に繋がる道の前でミラとカリンが待っていた。
「2人とも居ないと思ったら此処で待っていたのか」
「えぇ随分長ったね」
「エリーが親の許可を貰って仲間になるって報告を受けたんだよ。よく分からないけど昨日はなかった力が身に付いていたんだよ」
「本当⁉︎エイチ!私今日はエリーとお話ししてくわ」
「それならエリックさん達にも手伝って貰って、セフィとエリーの修行もお願いしたいだがいいかな?」
「分かったわ。カリンちゃん後の事はお願いするわ」
ミラは凄い速さでこの場を離れていった。俺含めてカリンもミラの急なテンションの上がり具合に混乱してポカーンとしていた。
「あっじゃあ、あっちはミラに任せてカリン、大試練の方行くか」
「はっはい、そうしましょう」
俺とカリンは大試練の結界に向かって、歩いて行った。
セフィ視点
朝起きたらセフィはある事を日課にしていることがある。それは走り込みだ。なぜ、走り込みだと言うと深い事は考えてないけど体力作りが目的になっている。昨日寝る前に走るコースはある程度決めていたので、それ通りに走る。
走り終えると、エリーがいた。
「おはよう、セフィ。親の許可を無事に取れて一緒に行ける事になったよ」
「えっ!本当⁉︎やった‼︎これからよろしくね」
「えぇ!」
セフィは嬉しい気持ちでいっぱいになった。これから一緒に色んなところに行けるとゆう期待を感じながら、エリーの話を聞いていた。セフィにはちょっと難しい話だったけど、セフィの時と同じ感じに認められたのが分かった。
エリーとお話しをある程度聞いた後、ご飯を食べて今日の修行をしようとしたら、全力疾走で走ってくるミラお姉ちゃんがセフィ達の所に来た。
「おはよう!セフィちゃん!エリーちゃん!エイチから聞いたわ!これからよろしくね!」
「おはよう!ミラお姉ちゃん」
「おはようございます。これからよろしくお願いします」
「そんなに硬くならなくてもいいわよ?はい、もっと柔らかくね」
「えっえっと••••よろしく?ミラさん」
「それでいいわ」
圧倒的なテンションの高さでエリーを混乱させた。セフィも最初はびっくりしたけど、今は少し慣れた。
「エイチお兄ちゃん達とケッカイ?解きにいったじゃないの?」
「行こうとしたわよ。けどね、エリーが仲間になったって聞いて居ても立っても居られないから、此処に来たわ。エイチに伝言頼まれていて、「2人の修行の相手をやってくれ」って頼まれちゃったから今日はよろしくね」
「「よろしくお願いします」」
「まずセフィは魔力をコントロール出来るように修行しようね。エリーはどんな力だか教えてくれる?エリックさんも呼ぶから教えてくれるとありがたいわね」
「はい!私の力は———」
「なるほど凄い力ね。使いこなせば、エイチを超えるんじゅないかな?••••••そうだな、エリーの修行はまずスキルの方から始めて慣れて来たら弓の方をやろっか」
「はい!ご指導お願いします」
「よし!じゃあはじめよっか」
こうして、セフィとエリーの修行が始まった。
一方その頃エイチ視点
俺とカリンは大試練の結界前に来ていた。大試練の入り口であろう扉があり、その前に結界が張られている。カリンが周りを見て来るとゆうので、その間にスキル【無知】で調べるとこんな結果が出た。
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大試練前の結界
大試練を創った者が、邪神にバレないように創った結界。
解除方法
他大試練を攻略した者が触れる事で解ける。
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ひとまず安心した。人族の大陸で大試練を攻略しているから問題なく結界を解けるな。カリンが戻ってきたら今日の所は一回帰ろう。セフィとエリーの修行を見ないといけない。今回の大試練攻略はセフィとエリーも連れていくつもりだ。自分の意思で行くと決めたんだから、連れて行かないと文句の一つや二つ確実に言われるからな。それに今後に備えて経験値はなるべく多く稼がないといけない。邪神討伐がある以上強くなってもらわないと、お荷物になってしまう。そんな事にならない様にセフィとエリーには力をしっかり扱える様になってもらう。
「エイチさん!この結界かなり大きいです」
カリンが帰ってきた。
「おかえり、カリン。一応此処で調べて解ける事は分かったから今日の所は一回帰ろう。攻略はセフィとエリーの修行の結果で決めよう」
「解けるんですね。分かりました。今日のところは帰りましょう。しばらくはセフィちゃんとエリーちゃんの修行の手伝いですか?」
「そのつもりだな。今回の大試練攻略には2人も連れて行くつもりだ。今後何が起こるかわからないから早めに経験値を稼いでいかないとついていけなくなってしまう」
「確かそうですね。私もそれに賛成です」
「よし、じゃあ戻るか」
「はい」
俺とカリンは大試練を後にして、ミラ達がいる集落に戻った。
戻るとセフィとエリーがミラとエリックさんの元で修行をしていた。一回休憩をさせている間に報告を済まし、修行の相手をして行った。
3日後
セフィとエリーは、教えていた事をあらかた吸収して出来る様になっていたので模擬戦をする事になった。結果次第では少し休んだ後に大試練攻略に行くつもりだ。
相手をするのは俺1人だけだけど•••••何でもミラの方が強いと思ったのだが、手数だと俺の方が強いらしい。なら、2対でやろうとも思ったんだが却下された。なので俺1人対セフィとエリーで模擬戦をする事になった。
ルールは相手を降参させるか、気絶のどちらかで俺は最初ハンデとして魔法とスキルが禁止にされる。ある程度時間が経ったら、そのハンデが解除されて魔法とスキルが使えるようになる。
セフィとエリーは連携して魔法もスキルも使えない俺にどんな形で勝負して来るかが見所の一つで、もう一つは解禁されたらの動きも変わるはずだからその時どんな事をして来るかも見所でもある。
「それでは模擬戦を始める!」
エリックさんが全体の審判をしてくれる。副審判としてミラとカリンが模擬戦エリアのどこかで見ているらしい。ミラが最近スキル【精霊使い】を使いこなしてきて、気配を消す技を覚えたからそれを使っている。
しっかし、便利だよな気配を消す技【気配遮断】とでも言うか。一度バレたらその後もバレてしまうデメリットもあるけど、使っているうちにそのデメリットも無くなるだろう。
おっとこんな事を考えている場合じゃないな、模擬戦に集中しないとな。
俺はセフィとエリーを見て開始の合図が出るまで待つ。
さあどう来るかな?
「開始!」
最初に動いたのはセフィだ。最初から【九尾化】を使って来るかと思ったが、違かった。身につけた体力と体術で攻めてきた。
いつもなら、スキルで全て捌き切れるが今はスキルが使えない。だから、可能な限り捌いてカウンターを狙う。体がqスキルを使っている時の感覚が覚えているらしく、セフィの動きが少し遅く見えている。
「そこだ!」
「ワァ⁉︎」
セフィの体術の隙を見つけて、カウンターが入った。セフィもカウンターが来ることが分かっていたのか驚きはしてたものの、受け身をとってまた攻めてきた。しかも今度は【九尾化】を応用させながら来た。【九尾化】は体全体を魔力で強化するスキルだが、練習でそれを一部だけの強化も出来る様になっている。今回は拳に魔力を纏ってさっきと同じ攻撃をしてくる。捌きながらエリーを探す。さっきからセフィばっかり相手をしていて、エリーの姿を見てない。と思ったその時セフィが攻めてきている正面左上から何かがこっちに向かってきている。
「⁉︎」
俺はヤバイと感じたのでセフィと一旦距離を取る。ヤバイ予想が当たり、矢が地面に刺さっていた。確実にエリーの攻撃だろう。木の上から狙って撃ってきた。その後も、セフィは攻撃してきながら【九尾化】の範囲を拡げていき、全体に魔力を纏りつつある。エリーはセフィの動きを見ながら木の上の何処かから撃って来る。俺の武器である刀を使って矢を可能な限り捌きながらエリーを探すが見つけられない。矢を放った後場所がバレない様にすぐに移動してるため場所が特定できない。
完全に俺が2人の戦略にハマり始めて苦しみ出した頃に時間が経ち制限が解除された。
「時間経過によりエイチ殿の制限を解除する」
言葉を聞いた瞬間、即時に自分の行動を見切ってカウンターから魔法とスキルを使う戦闘スタイルに変え、セフィに仕掛けに行く。
完全に魔法とスキルに頼りきっている事は自分でもよく分かっている。どこかで魔法もスキルどっちも無力化する敵は出てくだろう。そのための練習も始めていかないとだが、今は模擬戦に集中しよう。
「【九尾化】」
セフィが本気で戦いに来るみたいだ。俺は【予知】で行動を確認して【身体強化】で怪我しない様気絶させる。
「あっ••••」
「まず1人。もう1人は••••【感知Ⅱ】」
【感知Ⅱ】でエリーの場所を見つける。
スキルが反応した。
「見つけた」
見つかっていることがバレるとすぐ移動してしまうので、バレていないふりをする必要がある。【予知】でエリーが矢を放ったを確認した時に刀を投げつけるつもりだ。気がついて行動しない限りは当たる筈だ。
【予知】が反応し矢が来ている事を確認し、刀をエリーに向かって投げつける。投げつけた刀は放たれた矢とぶつかった。俺はエリーを逃さない様に魔法で落とす。
「【無詠唱魔法】【水球】」
「キャ!」
エリーに魔法が当たり、落ちて来る。怪我がない様に落ちて来る場所を【予知】して魔法を放つ。
「【小型竜巻】」
「わあ」
「はい、終わり」
「完敗ですわね。降参です」
「模擬戦終了!勝者エイチ殿‼︎」
こうして、模擬戦は終わった。
俺が模擬戦中に気絶させたセフィが起きたタイミングで、模擬戦の感想を述べた。
「2人共、力がしっかり身についている事がわかった。これからの戦いでもっと磨けば今日よりもっと戦えるだろう。だから、2人にも今回大試練攻略を手伝ってもらう事にする。よろしくな」
「「はい」」
これで、今回の大試練攻略メンバーはエイチ、ミラ、カリン、セフィ、エリーの5人になった。
さあ、どんな試練が待ち受けてにいるかな?




