25話 受け継がれる力
あけましておめでとうございます。今年を読んでくれると嬉しいです。
3章の題名を二族の対立から次なる大陸に変更いたしました。
今一度振り返り内容を考えていたら対立する場面が無くなってしまいました。すいません。
セフィ視点
ママがセフィに向かって言ってくれた。ママと戦って勝ったら、エイチさん達と行っていいと。セフィはそれを聞いて絶対勝とうと思った。だけど、力の差を感じた。何度も何度も立ち上がって、ママに立ち向かったけど全く歯が立たなかった。悔しいセフィは世界を周りたいたいけど勝てない。大きくなるまでに力をつけて行こうとそう思った時に心の底から燃え上がるものを感じた。セフィは何だか分からない燃え上がるものがママに似たものだと分かった。なら、ママの真似をすればいいと思った。だいぶ動けるようになって来て、自分の体の限界がきた。ママがこんな事を言ってた気がする。
「ママの負けね•••」
その後の事は覚えてない。目が覚めるとセフィの家の天井だった。
「う〜ん••••ここは?」
「セフィおはよう。昨日あなたはお母さんと戦って勝って疲れて倒れちゃったの」
「夢じゃなかったんだ」
「そうよ、セフィはこれから大変な思いをたくさんあると思う。けど、あなたが決めた道なんだから最後までやりきりなさい。それとセフィが身につけた力の説明をするわよ」
ママはセフィが身につけた力について教えてくれた。これから力をちゃんと操れるように修行するようにとエイチさん達に旅をしながら修行してやってほしいと頼んでくれたらしい。
「たまにでいいから帰っていきてね。」
「うん!いってきます!」
セフィは身支度を整えて来たので出発する事になった。
エイチ視点
セフィが家から出てくるのを待っていた。待っている間に集落がどの辺りにあるか聞いた。集落があるのは妖精族側の大陸にあるらしい。だから、亜人族側の大試練挑んでないが大陸移動だ。先に大試練に挑むより、エルフ族長と話をしてみたいからそっち優先にしよう。それにセフィが俺たちと行きたいって言って付いてくるからエーリットも間違いなく来るだろうしな。
セフィが家から出てきた。セフィの親は外に出て手を振っている。しばらく会えないからな別れは済ましたんだろう。
「セフィ、もう良いのか?」
「うん!もう大丈夫!」
「それなら良い。さあ、集落に向かって行くか」
「うん!」
俺たちはセフィが住んでいた村を出た。また、何日掛けながらの移動だ。
途中の休憩の時にセフィに戦いを教えている。親にこう鍛えればいいってのを聞いているから、それに沿って教えている。エリックさん達もセフィに戦いを教えている。セフィは呑み込みが速いのか指摘したところをすぐに直していった。
村を出て数日が経ち、特にイベントも起きずに国境まで来ることが出来た。エリックさんの話だと後2日ぐらいで着くらしい。普段は霧で何にも見えなくなる森なんだそうだがエルフ族だけ効かないらしい、その先に集落があるとの事だ。
「エイチさん達は私達から目を離さないでついてきてください。もし、迷子になったら私達でも見つけるのが困難になりますので」
「分かりました。なるべく着いていけるようにしますが、なるべくゆっくりめに行動をお願いします」
エルフ族だけ効かない森となると、俺やミラ達は確実に影響を受けてしまうだろう。
そういえば何で、エルフ族だけが効かないだ?この森に何らかの魔法でも反応してるのだろうか?考えても埒が明かないや。こうゆう時のためにスキルを使わなきゃな。
「スキル【無知】」
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迷いの森 別名 守護の森
大昔に妖精族が精霊を通して、造られた結界。妖精族やエルフ族は隠れ集落として使っている。
効果は他種族を中に入らせない為に霧で隠している。なお、他種族でも効かない者が稀にいる。
効かない対象
王族と護衛。妖精族やエルフ族に敬意がある者。勇者とその仲間。
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ふむふむ、成る程昔に造られた結界ね。
ラッキーなのかな?俺は勇者だから効かないな。しかも、その仲間も効かないと来た。これなら迷わずに着いていくことが出来そうだ。もしかしたら、エリックさんはこの特性を知っていて話した可能性もあるかもしれない。今更聞くと単純に俺が面倒いから聞かないが。
「では、行きましょう」
エリックさんの言葉で森の中に入っていった。森に入ると、一瞬霧が発生して見えなくなってしまったが効かない対象だと分かったのか?すぐに霧が晴れ見えるようになった。エリックさんに着いて行きながら歩いていくと、明かりが見え出した。おそらく例の集落が見えてくるだろう。
勇者一向はエルフ族と共に集落に着いた。
「うわー!」
「木の上に家がある」
「ツリーハウスだ」
霧を越えた先に見えたのは、沢山のエルフ族と木の上にある家だ。もっと周りを見ると光がフワフワしているのもいれば、飛び回っているのもいる。気になって【無知】で調べると『精霊』と出た。姿は見えないが各色の光があって、各属性の色に似ていたのでそれぞれの属性を表しているのだろう。赤かったら炎属性、青だったら水属性、紫なら雷属性などなどの光と属性がある。俺達がはじめて見る景色に見惚れているとエリクさんが話しかけてきた。
「楽しんでいる所悪いのですが、族長があって来るとのことですので」
「はっ!すいません。案内お願いします」
すっかり忘れた。こっち来たのは族長と話をしたいからだった。
未だに見惚れているメンバーを現実に戻し、エーリットの父親かつエルフ族族長の所に向かった。
さっきの光景に比べてだいぶおとなしい感じがする所まで来た。もう少しすれば、家が見えて来るそうでそこで話をするそうだ。
随分古くなった家が見えてきた。此処らしい。扉前まで移動をして、
トントン
「族長。エリック到着しました」
「入って良いぞ」
「はっ!失礼します」
「•••••••お父様!」
「お〜!エリー随分心配したんだぞ?怪我はないか。変なことされてないだろうな?」
「されてないわ。••••蹴られたけど•••」
エーリットの親との再会だ。父親を見ると本当に心配していたみたいだ。完全に涙目になっている。
「何!何処だ何処を蹴らせたのだ?」
心配していた目が怒りの目に変わった。セフィは完全に怯えてしまっている。話を進めたかったので話しかけようとしたら、エリックさんが動いた。
「あの〜族長?お客様がいるのでその辺で」
「あっ、すまんすまん。エリー後でしっかり話して貰うからな」
「はい」
「さて、まずは同胞と娘を助けていただきありがとう。君達がいた事で救えた者がおおかったそうだな。ある程度話は聴いているが其方らの口から説明を貰っても良いだろか?」
「はい、問題ないです。私達が目にしたもの全てを話しましょう」
俺は一連の事件について話を始めた。まずは自己紹介から始め、勇者だと言い大試練攻略を目指している事を伝えていった。途中、ミラやカリンに説明を代わりながら話を続けていった。話を終えると、族長は抱えていた。
「成る程、一連の事件については分かった。エイチ殿が勇者だと言う事も分かった。••••••問題は大試練か」
「何か知っている事があればでいいです」
「いや、知ってるも何もその大試練はこの家のもっと先の所にあるんだ」
「えっ!」
この近くに大試練あるのかよ!これはラッキーすぎないか?
「ただな、行こうとしていけないだよ。結界が貼られていて近づけないくてな」
「まじか」
「だから、まずそれを解かないと挑めないと思うぞ?お礼も兼ねて、しばらく此処の滞在を許可しよう。エリック部屋の準備を」
「ありがとうございます。後もう一つ聞きたい事があるのですが良いでしょうか?」
「聴こう」
「妖精族と亜人族が争っている理由について教えて頂きたいです」
「争っているのは事実だ。だが、今回問題になっている事が小さい問題でな。争っているのは戦いではなく王と王の単なる口喧嘩だ。その内、解決するだろう」
あら?意外と大事かと思ったが、小さいな。しかも、そのうち解決するだろうって意見が合わなかっただけなのか?まあいいや気にしなくても良さそうな感じだからこれ以上首突っ込まないでおこう。
「そうですか。理解しました。ありがとうございます」
「他にないか?」
「はい」
「エリー?なんだ」
「私、エイチさん達と旅がしたいです」
「いっ、いっ、今何と⁉︎」
族長が完全に取り乱した。セフィが説得に成功したから来るだろうなとは思ったが予想通りきたな。さて、どうなるかな?
「私エーリットは捕まった時に会った狐族のセフィと約束しまして、世界を一緒に旅するといいまして。エイチさんに話したら親の許可を取って力を見せろとの事でしたのでお父様に話をした次第です」
はっきりと言い切った。取り乱していた族長はまた頭を抱え込み
「話はわかった。後でお母さんにも相談して決めよう」
「はい」
「これで話は終わりか?」
「はい、終わりです」
「エリックも準備が出来たようだ。エイチ殿ごゆっくりお休みなさってください」
「はい、ではまた後日」
「エイチ殿どうぞこちらに」
俺達は族長との話を終えて、案内してもらい休んだ。大試練の事は明日考えよう。
エーリット視点
エイチさん達と別れて、私は心配している家族の所にお父様と向かった。家に着くとお母様が抱きついてきた。
「エリー!心配したわ!お帰りなさい」
「ただいま、帰りましたお母様」
私は家族との再会を喜んだ。その夜、私が旅に行っていいかの家族会議が開かれた。
まずは、お父様がお母様に一連の事件とこれからについてを始めた。話の途中でお母様もお父様同様取り乱していた、色々思う所があったからだろう。コロコロと顔の表情が変わっている。話が終わった時には、色々考えている顔だった。
「エリーは行きたいのよね?」
「はい、セフィとの約束もあるので」
「はあ、貴方私が決めてもいいでしょうか?」
お父様は何も言わなかった。お母様に全て任せるつもりなんだろう。
「分かりました。エリー、いえエーリット。勇者と一緒に旅する事を許可します。条件付きで」
「••••••!ありがとうございます」
「と言っても、二つ条件があります。一つ自分が行う行動をしっかり確認して行動する事。二つエルフ族、族長が持つ力を持っていきなさい。次の族長はエリーよ」
一つ目の条件は今までの行動を振りかれば明確に分かった。これはみんなの迷惑にならないようにするための条件だ。二つ目の条件で爆弾発言を聴かされた。私が次の族長?
「私が次の族長?」
「エリーの行動が変わって覚悟を持つようになったら、次代の族長にしようと思っていたのよ。だから、本当の二つ目の条件は生きて此処に帰って来なさい。貴方が満足するまで旅をしなさい、私達はずっと此処で帰りを待っているわ」
「はい!必ず帰ってきます」
私はお母様に出された条件を全て呑んだ。必ず帰ってこよう、これ以上心配させない為に。お父様はこれを聞いて動き出して、私の所に来た。
「次代の族長エーリット。汝にエルフ族族長が代々引き継がれて来た力を授ける。その名も【風の申し子】。それと武器の弓『ヴァイスト』だ。力と武器をうまく使いこなし、旅に出て必ず帰って来い」
お父様が宣言すると周りが光だし塊となった。その光の塊が私の体に吸収され、お母様が武器である弓を持っていた。私は弓を受け取り言う。
「受け継がれた力と武器、確かに受け取りました」
「••••••ふう、これで儀式は終わりだ。後は使い方を軽く教える。代々引き継がれて来た力である【風の申し子】は、風を自在に操る事の出来る力だ。自分の意思でこの力をコントロールしないと怪我の元だ。この弓『ヴァイスト』は魔法の弓で弦を引っ張れば矢が装填される。狙いが定まったら弦を離すだけで矢が飛んでいく弓だ。エリーの事だから色々試すと思うが先に言っておかないと怪我ばっかりしてしまう」
「貴方がこれらを身につけるのに5年掛かったもんね」
あの強いお父様が5年も掛かったなんて、私は身につけられるのでしょうか。そんな心配事を考えていると不安はなくなった。
「言うな、エリーは筋がいい1年も掛からずとももっと早く使いこなせるだろう」
「はい」
その言葉を聞いて少し安心した。明日からしっかり練習しよう。
家族会議は終了した。私は自分の部屋に行き明日から練習する為に今夜は眠りについた。




