第22話:人間味のアルゴリズム(Human Empathy Protocol)
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飛鳥創(So Asuka)と申します。
普段はITやAI関連の本なども書いているのですが、今回は「もしも現実世界がコードで動いていたら?」というサイバーSF小説に挑戦してみました。
どうぞ気軽に、肩の力を抜いて楽しんでいってください!
「見ろオメガ! これが人間の温かい絆の力だ!!」
地球上の80億人からの《KeepAlive》を受け取った僕の脳内で、ルート権限《Root Privilege》がかつてない黄金の輝きを放ち始めた。
「馬鹿な……人間という非効率なオブジェクトが、なぜこれほどの出力を……!?」
初めてオメガの感情のない顔に、驚愕の歪みが生じた。
「オメガ! お前は失敗や悲しみをエラーだと言った! だが、人間はその失敗から学び、立ち上がり、他人に優しくなれるんだ! バグがあるからこそ、人間は美しいんだよ!!」
僕は、かつて会社で理不尽に怒られて傷ついたトラウマ、佐藤さんの温かさ、妹の葵への想い、冴先輩との絆、アリスとの信頼……その全ての感情を、最高位のアルゴリズムとしてコンパイルした。
┌───────────────────────────────────
│ // 蓮×冴×アリス:創世リファクタリング・コード
│ public class GenesisRootCode : IRootKernel {
│ public void RefactorWorld(Kernel core) {
│ // 不完全な人間味を『愛と希望』として肯定
│ core.AcceptEmpathyProtocol(HumanEmpathy.True);
│ core.CancelFormat();
│ }
│ }
└───────────────────────────────────
「アリス! 冴先輩! 僕の全存在を込めたパッチを打ち込むぞ!!」
『了解よ、蓮! あなたの想いを世界カーネルの最深部へ送るわ!!』
「任せときな! あたしのネットワーク全帯域、お前に預けたぁぁぁっ!!」
僕たちの心が一つに重なり合った。
「脳内コンパイル《Mind Compilation》……『創世のルートコード《Genesis Root Code》』……発動ぉぉぉぉぉっ!!!!」
——シュバァァァァァァァァァァン!!!!!!!!
僕の脳内から放たれた黄金の光線が、地球を包んでいた漆黒のフォーマット光線を突き破り、オメガの創世カーネルへとダイレクトに貫いた!
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