表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Code: Re-Boot  作者: 飛鳥創


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/7

第2話:脳内コンパイルと最初のデバッグ

お越しいただきありがとうございます!

飛鳥創(So Asuka)と申します。


普段はITやAI関連の本なども書いているのですが、今回は「もしも現実世界がコードで動いていたら?」というサイバーSF小説に挑戦してみました。


どうぞ気軽に、肩の力を抜いて楽しんでいってください!

■ Phase 1:脳内コンパイル《Mind Compilation》




◆ 1. 脳内に展開するソースコード



「アリス……!? 僕の頭の中に……!?」


『驚いてる時間はないわ。佐藤健一の精神構造を見なさい!』


アリスの声とともに、僕の意識が佐藤さんに集中した瞬間、視界全体に色鮮やかなソースコードのホログラムが浮かび上がった。


┌───────────────────────────────────

│ 【SYSTEM LOG / CODE】

│ [EntityId(892041)]

│ class HumanEntity : Person {

│ public string Name { get; set; } = "佐藤 健一";

│ public int Age { get; set; } = 45;

│ public string Status { get; set; } = "Despair";

│ public object SelfWorth { get; set; }

│ void Update() {

│ if (ProjectResult == "Failed" && DismissalNotice == true) {

│ this.SelfWorth = null; // <- [NullPointerException Cause!]

│ throw new ExistenceException("No Value to Live");

│ }

│ }

│ }

└───────────────────────────────────


「佐藤さんの……感情関数が、NULLになってる……!?」


『そうよ』アリスが足元の解雇通知書を指し示しながら言う。『彼は今日、会社を突然解雇されたわ。真面目に働いてきた場所を奪われ、“自分には生きる価値がない(null)”と脳が完全に定義してしまった。その強力な拒絶反応が、現実世界の空間記述プログラムと衝突を起こしてクラッシュしてるの』


「そんな……っ!」


佐藤さんの胸ポケットから、ボロボロになった手帳が覗いていた。

そこには、定食屋で僕に見せてくれた、娘のつむぎちゃんの手描きの手紙が挟まれていた。


〈『おとうさん、おしごとがんばってね。つむぎより』〉


佐藤さんの瞳から、感情の失われた透明な涙がこぼれ落ちていた。


半年前の自分の姿が、重なった。

どれだけ正しくても誰からも必要とされていないと感じ、自分の存在を消してしまいたかったあの夜。

でも、佐藤さんは「神崎くん」と名前を呼び、僕の存在をあの暗い定食屋で肯定してくれたんだ。


『このままだと彼の存在データは世界から消去《Purge》されるわ』アリスが告げる。『画面を手で叩く必要はない。あなたの脳内で、修正すべきロジックを強くイマジン(イメージ)しなさい! 脳内コンパイル《Mind Compilation》よ!』

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


「ちょっと面白いな」「続きが気になる」と思っていただけましたら、

ページ下部の【ブックマーク追加】や【評価】をいただけますと、執筆の大きな励みになります!


次回更新もお楽しみに!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ