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Code: Re-Boot  作者: 飛鳥創


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12/17

第12話:世界の深層(第2巻クライマックス)

お越しいただきありがとうございます!

飛鳥創(So Asuka)と申します。


普段はITやAI関連の本なども書いているのですが、今回は「もしも現実世界がコードで動いていたら?」というサイバーSF小説に挑戦してみました。


どうぞ気軽に、肩の力を抜いて楽しんでいってください!

「0.0000001秒……! どんなに高速なパッチでも、間に合わない……!」


量子ノードから放たれた青白い解体光線が、僕たちの足元から空間を消去し始めていた。


だが、僕は諦めなかった。


(諦めてまるか……! 僕は東京で佐藤さんを救った! 葵を取り戻した! 冴先輩と一緒に時間を守ってきたんだ!!)


僕の脳内で、熱い魂が爆発する。


(0.0000001秒が限界なら……僕がその瞬間のさらに内側へ飛び込めばいい!!)


『蓮!? 何をする気!?』アリスが叫ぶ。


「アリス! 僕の脳内意識のクロックを、量子重ね合わせ状態に同調(Sync)させてくれ!」


『そんなことをしたら、あなたの脳が量子の藻屑になって戻れなくなるかもしれないのよ!?』


「僕を信じろ、アリス!! 僕たちは最高のパートナーだろ!!」


アリスが一瞬目を見開き、それから力強く頷いた。


『……了解よ、神崎蓮! あなたの脳神経と量子ノードを全同期(Full Sync)させるわ! 飛びちなさい、世界の最深部へ!!』


——ギィィィィィンッ!!!!


僕の意識が、時間の概念すら存在しない『量子のゼロ地点《Zero Point》』へとダイブした。


そこは、光も音もなく、純粋な『論理(Logic)』だけが存在する美しく静かな世界だった。


目の前には、地球全域をフォーマットしようとする青い量子コード。


僕は、微笑んだ。


(見えたよ……量子コードの、たった一つの欠陥(Glitch)が)


僕は、脳内のすべてのエネルギーを注ぎ込み、最後のパッチを刻みつけた。


┌───────────────────────────────────

│ 【SYSTEM LOG / CODE】

│ // 蓮×アリス:量子無効化パッチ (Quantum Re-Boot)

│ public class QuantumReBoot : IQuantumPatch {

│ public void ResolveSuperposition() {

│ // 重ね合わせ状態を『希望』の観測値へ確定

│ QuantumObserver.Observe(State.EternalHope);

│ }

│ }

└───────────────────────────────────


「世界のバグを……リブート(RE-BOOT)しろぉぉぉぉっ!!!!」


——ズドドドドドドドドォォォォン!!!!!!!!


量子のゼロ地点から解き放たれた希望の光が、青いフォーマット光線を完全に塗りつぶし、逆流していった!


「な……なにぃぃぃっ!? 量子の観測値を固定しただと……!? 馬鹿な、私の量子フォーマットがぁぁぁっ!!」


敵の叫びとともに、巨大な量子ノードが黄金の光となって砕け散った。



───────────────



大激闘が終わり、朝日がシリコンバレーの青空を包み込んだ。


「はぁ……はぁ……はぁ……っ!」


無事に戻ってきた僕と冴先輩。

地上に出ると、風が心地よく吹き抜けていた。


『やったわね、蓮! 量子ノードのバグを完全にデバッグしたわ!』

アリスが脳内で飛び跳ねて喜ぶ。


「ああ……僕たちの勝ちだ、アリス!」


冴先輩が笑いながら僕の背中をバシッと叩いた。

「へっ、大口叩くだけのことはあるじゃねえか、神崎。全米を救っちまったな」


だが、僕たちの戦いはこれで終わりではなかった。


空を見上げると、さらに遠い世界の彼方——ヨーロッパ、そしてアジアの空の向こうに、かすかなバグの予兆を感じ取ることができた。


僕の手の中で、黒い端末が静かに未来を指し示している。


「行こう、アリス、冴先輩」


僕は晴れやかな笑顔で、未来への一歩を踏み出した。


「世界中にどんなバグが潜んでいようと、僕たちのコードで、全部エレガントに書き換えて見せるさ!」


(第2巻 完)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


「ちょっと面白いな」「続きが気になる」と思っていただけましたら、

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次回更新もお楽しみに!


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