第11話:シリコンバレー地下の量子ノード
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飛鳥創(So Asuka)と申します。
普段はITやAI関連の本なども書いているのですが、今回は「もしも現実世界がコードで動いていたら?」というサイバーSF小説に挑戦してみました。
どうぞ気軽に、肩の力を抜いて楽しんでいってください!
ゴールデンゲートブリッジの崩壊を阻止し、クロノスを打ち破った僕たち。
だが、倒れたクロノスは、激しく咳き込みながら不気味に笑った。
「フフフ……見事だ、神崎蓮。まさか O(1) の定数時間パッチを実戦で完成させるとはな……。だが、遅かったな」
「何……!?」
クロノスが空を指差す。
サンフランシスコの南——シリコンバレーの中心地の上空に、巨大な黒い量子空間のゲートが開き始めていた。
「我が組織『カルテル』の真の目的は、ゴールデンゲートブリッジではない。シリコンバレー地下1000メートルにある『量子コアノード』の強奪だ」
クロノスの身体がノイズとなって消えかけていく。
「量子コアノードが起動すれば、地球全域の World Core OS は完全にフォーマットされ、新たな神……プロトコル・オメガが降臨する。貴様らに止める術はない……!」
クロノスは消滅した。
「神崎! ぐずぐずしてる暇はねえ、シリコンバレーへ急ぐぞ!」
冴先輩の叫びとともに、僕たちは再び車を走らせた。
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シリコンバレー、巨大IT企業が立ち並ぶテクノロジーの聖地。
その地下深く、常人では立ち入れない極低温の量子データセンター。
そこに設置されていたのは、巨大なシャンデリアのような形状をした、光り輝く『量子計算ノード』だった。
温泉のように湧き出る青白い量子エネルギーの中で、黒いホログラムが浮かび上がる。
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│ 【QUANTUM SYSTEM LOG】
│ [QUANTUM SYSTEM INITIALIZED]
│ [COMMAND] FORMAT ALL DRIVE /World_Core_OS --override-all
│ [ESTIMATED TIME] 0.0000001 seconds
└───────────────────────────────────
「0.0000001秒で……地球全域のフォーマット……!?」
あまりの処理スピードに、僕と冴先輩は息を飲んだ。
アリスの声が、絶望に震える。
『ダメよ蓮……! 量子重ね合わせ《Superposition》による全方位同時フォーマット……! どんなに速いコードを書いても、時間が足りないわ……!!』
万事休すかと思われた、その時だった。
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