表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Code: Re-Boot  作者: 飛鳥創


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
10/16

第10話:アルゴリズムの極限進化(O(1)の境界)

お越しいただきありがとうございます!

飛鳥創(So Asuka)と申します。


普段はITやAI関連の本なども書いているのですが、今回は「もしも現実世界がコードで動いていたら?」というサイバーSF小説に挑戦してみました。


どうぞ気軽に、肩の力を抜いて楽しんでいってください!

O(N^N) ——指数の彼方へ跳ね上がる、クロノスの暗黒の計算量攻撃。


「く……ぐあああぁぁぁっ!!」


身体中の細胞が、脳のシナプスが、灼熱の熱を帯びて焼き切れそうになる。

視界が赤く染まり、思考速度が追いつかない。


(ダメだ……処理しきれない……! この計算量の波を正面から受け止めたら、僕の脳が焼き切れる……!)


「神崎! 諦めるな!」

冴先輩が全開でインフラシールドを張るが、敵の指数関数的な攻撃の前に、シールドがパリパリと音を立てて亀裂を生ませていく。


「あたしのインフラ帯域じゃ、あと10秒も持たねえ……! 神崎、何か手はないのか!?」


「手……手は……」


僕の意識が遠のきかけた、その時だった。


『蓮! 思考を捨てなさい!』


脳内で、アリスが僕の頬を両手で叩くように強く叫んだ。


『敵が O(N^N) の膨大な計算量で攻めてくるなら、なぜ正面から計算しようとするの!? 計算量をゼロに……O(1) の定数時間に落とし込みなさい!!』


「計算量を……O(1) に落とす……!?」


『そうよ! 入力データ(N)の大きさに依存しない、絶対的な定数時間処理《Constant Time》! アルゴリズムの真の極致よ!!』


アリスの言葉が、僕の脳内で電撃のように閃いた。


(そうか……! 敵の攻撃がどんなに膨大な計算量を持っていようと、僕が計算を行わず、ハッシュ表(Hash Table)のように一瞬で目的の解を直接参照(Direct Lookup)すればいいんだ!!)


相手のコードを全計算するんじゃない。

バグの根本原因のメモリアドレス(解)だけを、一瞬でピンポイント参照する!


僕の脳内で、これまで培ってきたすべてのログ解析の経験と、アリスの最適化ロジックが融合し、黄金色の新たなアルゴリズムが誕生した。


┌───────────────────────────────────

│ 【SYSTEM LOG / CODE】

│ // 蓮×アリスの極限アルゴリズム:O(1) Direct Memory Patch

│ public void ExecuteConstantPatch(Entity target) {

│ // 計算を行わず、アドレスを直接書き換え

│ ref var status = ref MemoryMarshal.GetReference(target.StatusSpan);

│ status = Status.NormalClock; // O(1) Instant Lookup!

│ }

└───────────────────────────────────


「僕の……極限のリファクタリングを見ろぉぉぉっ!!!」


僕の脳内から放たれたのは、波のようなコードではない。

空間を切り裂く、一筋の針のように鋭い、完璧な黄金の光だった!


——シュバッ!!!!


クロノスの解き放った巨大な O(N^N) の計算量の波。

その波の隙間を、僕の O(1) の黄金光が完璧にすり抜け——クロノスの銀色の端末のメインメモリを、ダイレクトに貫いた!


——ズドンッ!!!!


「な……何ぃぃぃぃっ!? 私の指数関数攻撃が……一瞬で消去されただと……!? 計算量が……O(1)……!?」


クロノスが目を見開き、吐血するように崩れ落ちた。

銀色の端末が爆発し、ゴールデンゲートブリッジを覆っていた紫色のノイズが一瞬で消え去った。


空から、眩しいサンフランシスコの太陽の光が降り注いだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


「ちょっと面白いな」「続きが気になる」と思っていただけましたら、

ページ下部の【ブックマーク追加】や【評価】をいただけますと、執筆の大きな励みになります!


次回更新もお楽しみに!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ