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取敢えず冒険者を始めます  作者: 大和奏時
青春の旅立ち

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2/5

焚書と旅立ち

I start adventure for now - Souji Yamato

 わかきクリスは、SF(エスエフ)小説しょうせつを、えました。



 やがて、クリスは、かみし、いつものように、自身じしんゆめについて、はしきをはじめました。

 けれども、ふと、自分じぶんでも、SF小説がけるか、ためしてみます。10ぎょうほど書いてみると‥‥SF小説のはじめの部分ぶぶんが、書けてしまいました。


 そこで、クリスは、50行‥‥100行‥‥と、書きつらねてきます。

 しばらくして、クリスが、自分の文章ぶんしょうかえしてみると、それは、まだまだ、完全かんぜんながらも、意外いがいおもしろそうなSF小説でした。


 そのも、クリスは、書きつづけて‥‥短編たんぺんのSF小説が完成かんせいします。

 こうして、クリスは、自身の才能さいのうに、自信じしんち始めました。



 翌朝よくあさ、クリスは、父親ちちおやはは親にも、自作じさくのSF小説をませようとします。

 ところが、父親は、それを読みもせずにいます。


「そんなに、農業のうぎょういやなのか?」


 その言葉ことばには、かなりの怒気どきめられていました。

 母親が、さっと、SF小説をにして、かまどでやしながら言います。


「あんな、くだらないものは、えたよ。

 これで、あんたも、機嫌きげんなおしな!」


「そうだな」


 父親は、いかりをおさめました。

 しかし、今度こんどは、クリスが怒り始めます。


「たとえ燃やされたって、また書いてやる!」

ていけっ!」


 父親は、瞬時しゅんじ激怒げきどして、クリスをいえからたたしました。

 ですが、クリスのほうも、怒りが収まらない様子ようすです。



 数分すうふん、母親が、ドアからかおを出しました。

 そして、クリスに、いくらかの現金げんきんわたします。


「クリス、あんたは、世間せけんきびしさを、った方がい!

 餞別せんべつをやるから、ひとつきほど、もどってくるんじゃないよ」


「な‥‥」


 クリスは、完全に、家からい出されてしまいました。

 ただ、その手には、それなりの金額きんがくが、にぎられていました。



 すぐさま、クリスは、意地いじったまま、えき馬車ばしゃ発着はっちゃくじょうかいます。

 丁度ちょうど、そこには、となりのまちまでの馬車がありました。


 早速さっそく、クリスは、その馬車にり込みました。

 すると、知りいの商人しょうにんが、はなけてます。


「クリス、お使つかいかなにかか?」

「このむらを出ることにした」


「何があったか知らないが‥‥子供こどもが、あまりいきがるもんじゃないぞ!」

「ちがう」


「だったら、なんだ?」

「ひと月ほど、世間の厳しさを、知れだってさ‥‥」


「ははは、それは、良い機会きかいだな!

 おまえは、大物おおものになれるよ」


「‥‥」


 ほどくして、馬車がうごき始めました。

 隣りの街までは、半日はんにち程度ていどみちのりです。



 こうして、クリスは、15さいにして、村をあとにしました。

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