007「異世界帰還者イッチちゃんねる〜第2回配信〜(2)」
「わかったよ! 悪かったよ! そうだよ! バイトするの嫌なんだよ! だから残りの貯金で何とか2ヶ月持たして何としても最短で収益を得たいんだよ、言わせんな!」
ということで、皆のツッコミに耐えきれなくなった俺は正直に白状した。
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:こいつきれいさっぱり白状しやがったww
:逆ギレカミングアウトww
:良いキレだぞ、イッチ!
:正直に告白する気概は良いと思うぞ、イッチ!
:恥ずいw これは恥ずいよぉww
:全おまいら納得のカミングアウトw
:俺だってイッチの立場ならバイトしないで最短の収益化狙うわ
:イッチは極めて健全です
⋯⋯
⋯⋯
⋯⋯
⋯⋯
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白状したあと、意外と皆の反応が好意的だった。
へ〜なんかわからないけどこういうこともあるんだな〜。
「あ、ありがとうおまいら。じゃあ早速話をしていきたいが、でもさ、何の話をしたほうがいい? さっきコメント見たら『仲間の話の続き』と『異世界の話の続き』で分かれてたんだけど⋯⋯」
ということで、視聴者にどの話をしたほうがいいかを聞く。
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:そりゃとーぜん『ツンデレ侯爵令嬢以外の残りの仲間の話』で
:そりゃとーぜん『異世界の話を進める』の一択で
:あ?
:あ?
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と、コメント欄は相変わらずの平行線を辿ることとなる。
そこで俺はあるアドバイスを告げた。
「一応、仲間の話は異世界での話をする中でいずれにしても出てくるからな〜。だからとりあえず2人の紹介も兼ねて話し続けるかね」
ということで、俺判断で異世界転生後に学園に通ったあとの話の続きをすることにした。
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「俺が異世界に召喚された場所は『アストレア王国』という国で、その王都にある貴族だけが通える学校『アストレア魔法学園』に通うことになった。理由は魔法を学ぶため。でも、最初は前回の配信でも言ったように貴族どもに邪魔ばかりされた⋯⋯」
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:ほうほう
:うんうん、なるほど
:雰囲気⋯⋯あるな(ごくり)
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俺はコメントを特に拾うことなく話を続ける。
「そんな中、俺はある貴族に『異世界の救世主だか何だか知らないが、そんな奴私は認めん!』と決闘を申し込まれた」
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:出た! 最初のやられ役ww
:かませかな?
:うんうん、テンプレテンプレ
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「その決闘を申し込んだ奴こそ、前回の配信で話した仲間の1人、ツンデレ侯爵令嬢『ディアナ・ファンバステン』だ」
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:ええええええええええっ!!!!
:は? はああぁぁぁあぁぁああぁっ???!!!!
:嘘ぉぉぉおぉぉっ!!!!
⋯⋯
⋯⋯
⋯⋯
⋯⋯
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「ちなみに、ディアナは俺に『決闘』を申し込んだのだが、あちらの世界で決闘は『正式な勝負』を意味する。その場合、貴族や平民といった身分も関係なくなる。そして、その決闘に両者が合意すると今度は双方の『勝ったときの報酬』についての話になるんだが、ディアナは俺に『私が勝ったらお前は自主退学しろ』といい、俺は『じゃあ俺が勝ったら学園にいる間はお前、俺の奴隷な?』と言ったった」
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:言ったったってお前⋯⋯
:ゲスぅ! このゲスゥゥ!!!!
:マジかイッチ! お前すげえよ!
:いや奴隷って⋯⋯いいぞイッチ!
:薄い本が厚くなるな、ぐへへ(畜生道)
:ほんで? 結果はどうなったの?
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「もちろん俺の勝ち。ディアナに《《わからせ》》てやったわ」
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:ぐう有能ぉぉ!!!!
:つまり、ツンデレ侯爵令嬢はイッチの愛玩奴隷ということですね。わかります。
:え、そうなの?!
:くぅぅ〜〜!!!! おい、そこ替われイッチ!
:↑ いや、今入れ替わったとて⋯⋯
:ていうか何で勝てたんだ? テンプレ展開でいえば恐らくその世界の貴族は魔法が使えるとかなんだろ? で、もしそうならイッチは全属性魔法の力をもらったって言ってたけどそれを習うために学園に行ったってことは魔法はまだそんなに使えないんじゃないのか? それがどうしたら貴族で、しかも侯爵令嬢という強力な魔法も使えそうなディアナに勝てたんだ?(長文スマソ)
:長文謝れてエライ
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「うん、たしかにこの世界で魔法が使えるのは貴族だけで、その中でも高位貴族ほどその使える魔法の数や威力は高い傾向にある。ちなみにディアナは侯爵家だし、しかも貴族の中でも『四大侯爵家』の1つであるファンバステン家、さらには『ファンバステンの才女』といわれるほど有名な魔法士だった。だから通常なら勝ち目の無い戦いなんだけど⋯⋯⋯⋯だがそれでも俺はディアナに勝った。なぜなら俺はこの学園で《《ある師匠》》と出会い、秘密裏に基本の全属性魔法と特別な魔法をずっと教えてもらっていたんだ」
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:特別な魔法?
:ある師匠?
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「で、その魔法を教えた師匠⋯⋯⋯⋯そいつが魔王討伐仲間の2人目だ」
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:な、何ぃぃぃ!!!!!!
:不意打ちキターーーっ!!!!!!!
:ここでまさかの2人目登場かよっ?!
:なんと! ここで!?
:不意打ち助かる(助からない)
:おおおおおおお!!!!!
⋯⋯
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