↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界帰還者イッチちゃんねる〜異世界も魔法もあるんだよ!〜  作者: mitsuzo
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
30/33

030「異世界帰還者イッチちゃんねる〜第4回配信(同時配信)〜(4)」



 現在、アンダーテイル公式chのコメント欄では「イッチが世に出たらそれを利用しようと企む輩が出てきてイッチが危険な目に遭うんじゃないか」という内容で真剣に議論されていた。


(マジかよ。アンダーテイルのファンって良い人ばっかだな。めちゃめちゃ嬉しいじゃねーか。うん、このタイミング⋯⋯丁度いいかも)


 俺はアンダーテイルファンを安心させるため予定していた行動に出る。


「アンダーテイルファンの皆様、俺みたいなのをそこまで心配してくれてありがとうございます。正直すごく嬉しいです」


——————————————————

<アンダーテイル公式ch>


:は? 心配するなんてそんなの当たり前田のクラッキングハカー

:もうお前はアンダーテイルの一員だろ? 心配するのは当たり前だろうが!

:水臭ぇぞ、イッチ!

——————————————————


「あ、ありがとう⋯⋯ございます⋯⋯!」


 厳しい言い方ではあるものの、それはそれで愛情を感じた俺は胸にグッときた。

 これは視聴者さんたちの不安をしっかりと取り除いてあげなければ!


「でもご心配には及びません! 俺の武器は『異世界に行った経験』や『異世界に行った証拠』《《だけ》》じゃないので!」


——————————————————

<アンダーテイル公式ch>


:ん? んん?

:おい、今何つった?

:異世界に行った経験や証拠⋯⋯《《だけじゃない》》だと?(ごくり)

:流れ変わったな

——————————————————


「前回の配信最後にちょこっとだけ観せた《《あれ》》を披露したいと思います。そうすれば視聴者さんたちも安心していただけるかと!」


 俺の言葉にアンダーテイル公式chのコメント欄のコメントがピタッと止まる。

 一方、その横に表示されている俺のチャンネルのコメント欄では、


——————————————————

<異世界帰還者イッチちゃんねる>


:ま、まさか⋯⋯前回配信終了間際の《《あれ》》か!?

:いよいよ⋯⋯やるのか(ごくり)

:イッチ! やるんだな!? 今ここでっ!!!!

:↑ 進撃で草w

——————————————————


 と、前回の《《おさらい》》があるからかウチの視聴者は少し期待を含んだ緊張感が漂っていた。


 そんな中、スタジオではウズメちゃんと椿姫さんが、


「ちょ、ちょっと待ってよ⋯⋯! こ、これ以上、何をやるってのよ!?」

「ま、まだ、何かあると仰るの⋯⋯?」


 と、気を張り詰めていた。しかしその横では二人と違って、


「ワクワクテカテカ⋯⋯なのぉ!」


 と、めちゃめちゃテンションの上がっている輝夜ちゃんが期待を持って俺を見ていた。うん、完全にウチの視聴者側の人間である。


 スタジオの3人や視聴者さんも含め「絶対に安心させてやらねば!」と意気込んだ俺はグッと力を入れ《《魔法名》》を放った。


「ファイアーボール!」


 ボッ!


 俺は前回の配信終了間際に放ったファイアーボールを手のひらに出現させた。



********************



 今、俺の手元に直径15センチほどの火の玉がふよふよと浮いていた。


 火属性初級魔法『ファイアーボール』——異世界といえば魔法、魔法といえば『ファイアーボール』、そのロジックのもと誰もがわかりやすいファイアーボールを出してみた。


「え?」

「は?」

「へ?」


——————————————————

<アンダーテイル公式ch>


:は? え? は?

:え? え?

:ひ、火の玉⋯⋯?

:浮いてる⋯⋯

——————————————————


 うんうん、どうやら初めて見る魔法に戸惑って⋯⋯⋯⋯ん?


——————————————————

<異世界帰還者イッチちゃんねる>


:キタタタタぁぁぁ!!!!!!

:マジで出しやがった!?

:ファイアボー!

:ふぁいあぼぉー!

:パイナポォー!

:やっぱり前回の配信終了間際に見せたのはファイアーボールだったか?!

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

——————————————————


 ウチの視聴者はすでに前回一瞬だけファイアーボールを見ていただけに耐性があったのか、コメントの多くは「本当に魔法出しやがった!」という感想で埋め尽くされていた。


 ていうか、お前らもう驚かねーのかよ!


「さ、さすがはウチのチャンネル視聴者。前回一瞬だけ観て耐性できたのかそこまで驚いていませんね。あと『パイナポォー』ってなんだよ」


——————————————————

<異世界帰還者イッチちゃんねる>


:いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや

:そんなわけあるか!w

:普通にこんなん何度も観せられても慣れることないわw

:まーそりゃアンダーテイルファンに比べればリアクションできたけども慣れてるとは違うからな、イッチ?

:そうそうパイナポォー

:↑ おまそれ言いたいだけだろw

:それにしてもイッチってやっぱマジで魔法使えるんだな!

:ふむ? ここでイッチが魔法を披露したのってもしかしてアンダーテイル公式ch視聴者の心配を払拭したかったためか?

——————————————————


「あ、はい、そうです! ちなみに初回や第2回配信で全属性魔法が使える能力を女神様からもらったと言いましたが、それがこの元の世界でも使えるというチート仕様でございまる」


——————————————————

<異世界帰還者イッチちゃんねる>


:は? はあああああああああああ?!!!!!!

:おい、それマジかよイッチっ?!

:ただ魔法が使えるじゃなく全属性魔法が使える⋯⋯!?(ごくり)

:あ、あのぅ、もう一度全属性魔法について教えてもらえますか?(ちらっ)

——————————————————


「土・水・火・風の基本四属性魔法に、光・闇の特殊二属性魔法の⋯⋯合計6つですね」


——————————————————

<異世界帰還者イッチちゃんねる>


:イッチさぁ、これって魔力はどうしてんの?

——————————————————


「魔力は自然界⋯⋯というか周囲に魔力となる《《あるもの》》があって、これを取り込んで魔法のエネルギー源となっています」


——————————————————

<アンダーテイル公式ch>


:は? 自然界? 周囲?

:どゆことっ?!

——————————————————

<異世界帰還者イッチちゃんねる>


:え? 周囲?

:あるもの?

:それってつまり魔法に使うためのエネルギー源がこの地球にも存在すると?

——————————————————


「イエ〜ス、ザッツライ!」


——————————————————

<異世界帰還者イッチちゃんねる>


:何⋯⋯だと?

:マジか? マジかぁぁぁああふぁふぁぁふぁふじこlpこ

:魔法のエネルギー源がこの地球に存在する⋯⋯だと!?

:おいおいおい、これってすごい話なのではぁぁぁ!!!!!

:さっきのお前への心配を返せ

:↑ 禿同w

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

——————————————————

<アンダーテイル公式ch>


:うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!

:これイッチ、凄いことを話しているのではぁぁ!!!!

:元々イッチにトラブルが起きないかを心配していたのに、気づいたらイッチの能力暴露選手権が始まっているんだガガガガガ?!

:やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

:めっちゃおもろーな展開やないかーい!

:テンションMAX待ったなし!

:全裸待機も待ったなし!

:↑ おいw

:↑ お前は待てw

:↑ 通報すますた

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

——————————————————


 うんうん、俺の視聴者もアンダーテイル公式chの視聴者も全員がテンション上がっているようだ。


 これで俺への心配は無くなっただろう⋯⋯ふぅよしよし。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
配信……更新ありがとうございます。 <異世界帰還者イッチちゃんねる> :イッチさんはファイヤーボールを手の上に出したままですけど、熱さとか大丈夫なんですか? :これはファイヤーボールではない、メ○だ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。