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異世界帰還者イッチちゃんねる〜異世界も魔法もあるんだよ!〜  作者: mitsuzo
第一章

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24/33

024「アンダーテイル設立2周年記念アニバーサリー配信(2)」



「「「こ、ここでサプライズ! な、なんと今日この2周年記念イベントのタイミングで新たに1人アンダーテイルからライバーがデビューします!⋯⋯⋯⋯って私たちも聞いてないんだけどぉぉ!!!!」」」


 サプライズと言った3人であったが、彼女らが「自分たちも聞いていない」とプチパニックとなっていた。そしてその3人を観た視聴者たちは、


——————————————————

:は? 新人?

:え? マジっ!?

:なんか3人も知らないっぽいぞ?

:サプライズ言うた3人にもサプライズとかどういうロジックw

:社長以外パニックの巻w

:味方込みのサプライズぶっこみキタコレww

:社長w

:相変わらずの破天荒ぶりw

:社長サプライズ、これは期待(ごくり)

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

——————————————————


 と、真希名のサプライズに動揺していた⋯⋯かのように見えたが、しかし視聴者らは騒然としながらもどちらかというと「何か始まりそうな予感」でワクワクしている⋯⋯そんな空気が流れていた。


 そんな中、真希名がカンペで司会のウズメに次の指示を出すと、まだ動揺しているウズメがそのカンペを読み上げた。


「え、えっと⋯⋯それでは早速新人君をお呼びしましょう⋯⋯⋯⋯ってここにすでに来ているんですか、真希名さん!」


 ウズメがカンペの内容に驚き思わず真希名の名を叫ぶ。

 しかし真希名はゼスチャーで「いいから続けろ!」と指示を出す。


「わ、わかり⋯⋯ました。えっと⋯⋯本日デビューとなったイッチ君です。どうぞー」


 半ば放心状態のウズメが棒読み状態で『イッチ君』と名前を読み上げた瞬間、


「ええええっ?!」


 と、突然黄色い悲鳴がスタジオに響く。


「⋯⋯え?」

「輝夜⋯⋯ちゃん?」


 そう悲鳴を上げたのは、22ちゃんねるオカルト板古参の一人、アンダーテイル専属ライバー——長月輝夜。


 そして、その輝夜の悲鳴をきっかけに琢磨がスタジオに現れた。


「皆さま初めましてー。今日からアンダーテイル4人目のライバーとしてデビューすることとなったイッチで〜す」


「「お、男っ?!」」


——————————————————

:男⋯⋯っ?!

——————————————————


 スタジオに入ってきた琢磨を見て、ウズメも椿姫もそして視聴者も『男』の出現に騒然となる。


(え? まさかイッチって⋯⋯嘘? え? え? ええええっ?!)


 長月輝夜を除いては。



********************



 琢磨の⋯⋯『男』の出現にスタジオも視聴者も騒然となる。


「ええええ⋯⋯っ! 今度デビューする新人って『男』なんですかっ?!」

「ま、まさか男性ライバーを採用するなんて⋯⋯⋯⋯真希名、あなた正気!?」


 天乃ウズメが真希名に抗議に近い声色で訴えると、その横では癒し担当包容力おばけである高天原椿姫でさえ、苦笑いを浮かべながら真希名を名指ししてはっきりと苦言を呈した。当然、コメント欄も、


——————————————————

:は? 男?

:うせやろ?

:これはアウト

:これはアウト

:アウト

:いや社長、それはないやろ

:アンダーテイルに男いらねー

:男、帰ってよし

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

——————————————————


 と、『男』の出現に全否定のコメントばかりが流れてきた。


「うわ、すげえぇ⋯⋯想像以上の全否定。こほん、えっと実は自分『異世界帰還者イッチちゃんねる』というチャンネルをやっておりまして⋯⋯」


 荒ぶるコメントの弾幕が流れる中、琢磨は何とか自己紹介を続けようとするも、


——————————————————

:知るかよ!

:聞いてねぇよ!

:男は去れ!

:男はいらねえんだよ!

:アンダーテイルに男性ライバーとかいらねーのよ

:逝ね

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

——————————————————


 と、琢磨の言葉に全く耳を傾けず、ただただ『男性否定コメント』だけが流れていく。

 さて、こういった炎上っぽくなると普段ならウズメや椿姫がすぐに炎上を止めるよう動くのだが、しかし今回はウズメも椿姫も心情的に完全に視聴者側ということもあって炎上をそのまま放置していた⋯⋯⋯⋯そんな時だった。



「しゅ、しゅごいっ!? あの異世界帰還者イッチちゃんねるの⋯⋯本物のイッチ様なのぉぉぉ!!!!」



 スタジオに険悪なムードが流れる中、その空気を引き裂いたのは普段大声を出さない長月輝夜であった。


「え?」

「か、輝夜⋯⋯さん?」


 そんな輝夜の突然の叫びに2人が驚いて固まっていると、


——————————————————

:え? 異世界帰還者イッチちゃんねる⋯⋯?

:え、あの? あのイッチなのかっ?!

:おいおまえら、それマジのリアクション?

:ネタ的なノリじゃないの?

:今度ライバー事務所からデビューするって言ってたけどまさかアンダーテイルだったとはぁぁ!!!!

——————————————————


 視聴者の中に琢磨のチャンネルを知る者がいたのか、輝夜のリアクションを観てイッチやチャンネルについてのコメントが入ってくる。すると、


——————————————————

:え? 何、有名人?

:え? 知らんけど?

:どゆこと?

:ちょっとググってくるノシ

:おいイッチって何者だよ!?

:知ってる奴、あく説明しろ!

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯ 

——————————————————


 と、さっきまで男性ライバー否定やイッチに対しての批判コメントで溢れていたコメント欄が、気づけば「イッチって何者よ?」とイッチに対しての興味で溢れていた。


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