023「アンダーテイル設立2周年記念アニバーサリー配信(1)」
「「「5、4、3、2、1⋯⋯ゼロ! アンダーテイル設立2周年記念アニバーサリー配信スタートぉぉ!!!!」」」
アンダーテイルに所属する3人のライバー『高天原 椿姫』『天乃 ウズメ』『長月 輝夜』らの掛け声で、事務所の公式Yo!Tubeチャンネル『アンダーテイルch』から事務所設立2周年記念アニバーサリー配信が始まった。
「みんなぁ、こんばんウズメー! 司会の天乃ウズメだよー!」
「皆様、ようこそ。高天原椿姫ですわ」
「こんばんこんこん。長月輝夜なの」
天乃 ウズメ——本名『天野 藍』。
年齢は17で都内の女子校に通う現役バリバリの高校2年生。
黒髪ショートボブの彼女は、衣装は黄色のパステルカラーのアメリカンスリーブと下はデニムのホットパンツという若さが迸る出で立ちが定番のスタイル。
運動神経は抜群で、さらには歌もうまくまた好きということもあって、彼女は『歌って踊れるライバーアイドル』を目指している。
高天原 椿姫——本名『姫野 椿』。
年齢は24歳。仕事をしながらライバー活動をしている彼女はアンダーテイルの『長女』。さらにファンは自らを『信者』と名乗り、ファンコミュニティ『椿姫教』の教祖である椿姫を『ママみ溢れる慈母神』と崇め奉っている。
というのもそれは外見が『慈母神』たる所以となっている。
彼女の髪は淡いパープルカラーのセミロング、また衣装は淡いピンクのパステルカラーを基調としたフリフリを存分にあしらったドレス、おまけに巨乳でムチムチであることから、ファンである信者らが彼女を神々しく感じることは仕方のないことなのかもしれない。
長月 輝夜——本名『那月 香耶』。
去年高校を卒業したばかりの19歳。
身長が155センチと小さいためとても19歳には見えないのだが、しかしお胸が大きいため胸だけ見れば立派な19歳である。
現在はライバー一本で生計を立てている彼女は見た目が特徴的で、まず髪は銀髪でしかも地毛。これはメラニン色素の突然変異とは本人の談。ちなみに両親は純正の日本人らしい。
そんな彼女はUFOや宇宙人、陰謀論といったいわゆる『オカルト』が大好きで、実際彼女のチャンネルはオカルト談義がメインストリームとなっている。
さらに彼女は自身の特徴である『銀髪』を活かして、ライバー活動での衣装は上は黒を貴重としたゴスロリワンピースで下は黒のショートスカート。
ちなみに上のゴスロリワンピースには瑠璃色も混じっており、それが良いアクセントとなって彼女の銀髪を最大限に活かした『謎の美少女』風を見事に演出している。
彼女曰く、イメージは『月のお姫様』らしく、衣装は『月の王家に伝わる神聖な衣』と呼んでいる。
そんな3人は、2周年記念イベントのアニバーサリー配信ということで多少の緊張はあるものの、しかし3人ともが10万人を超えるチャンネル登録者を抱えるライバーだけあって堂々たるオープニングトークであった。
ちなみに3人はファンから「3人ともが顔が良いだけでなくトークスキルも高く、また各々が独自の世界観をしっかり確立している奇跡のような逸材」と高く評価されており、誰が言ったか3人は『アンダーテイル奇跡の三姉妹』と呼ばれている。
さて、そんな3人に実はまだ琢磨は秘密にされたままである。
もちろんこれは真希名の作戦ではあるが、しかしこれは真希名が彼女らに対して最大限の信頼があるからこその作戦でもあった。
そんな中、司会を務める天乃ウズメが今日のラインナップを紹介しながら話を進めていく。
「今日は我が事務所アンダーテイルが設立して2周年が経ちました。パチパチパチ〜。いや〜早いもんですな〜」
「ウズメ、おばさんくさい」
「初手から辛辣だよ、輝夜ちゃん?」
「さすが輝夜さん、安定の平常運転ですね。草です」
「いや、椿姫っちもね?『草です』じゃないのよ!」
冒頭から早くも3人の息のあったやり取りが繰り広げられると、
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:安定の奇跡の三姉妹w
:長女 → 高天原椿姫/次女 → 天乃ウズメ/末っ子 → 長月輝夜
:アンダーテイル最強の布陣
:3人ともトークスキル高いからカラミ助かる
:マジレスすると実年齢でいえば、次女が輝夜ちゃんで末っ子がウズメちゃんと⋯⋯おっと誰か来たようだ
:↑ 無茶しやがってw
:逝ってヨシ!
⋯⋯
⋯⋯
⋯⋯
⋯⋯
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視聴者からも良い反応が返ってきた。
「ということで、本日は2周年記念ということで事務所のスタジオから3人で色々トークを交えながらアンダーテイルでデビューしてから今までのことを振り返りたいと思います! もちろん『質問コーナー』も用意しているからその時はどしどし書き込んでねー。それにしてもアンダーテイルに入って2年か〜、私は最初は⋯⋯」
そうして、一通り今日の流れを説明したウズメがそのままアンダーテイルに入ってからの話を始めた⋯⋯⋯⋯その時だった。
「それでね〜、あの時はまだ椿姫っちのこと椿姫さんって呼んでい⋯⋯⋯⋯え?」
「ん? どうしました、ウズメさん?」
「どうしたウズメ?」
「あ、あれ⋯⋯」
ウズメが突如配信のカメラの右横を指差した。
そこにはカンペを持ったアンダーテイル社長、真希名綾瀬がおり「カンペ読め!」をアピールするかのようにカンペをバンバン叩いた。
真希名の指示通りカンペを見る3人、するとそこでピタリと固まる。
真希名が3人が固まっているのを察し、すぐに「問題ないから読んで」というかのごとくグッとサムズアップ。
3人は仕方なく声を合わせてそのカンペを読んだ。
「「「こ、ここでサプライズ! な、なんと今日この2周年記念イベントのタイミングで新たに1人アンダーテイルからライバーがデビューします!⋯⋯⋯⋯って私たちも聞いてないんだけどぉぉ!!!!」」」




