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異世界帰還者イッチちゃんねる〜異世界も魔法もあるんだよ!〜  作者: mitsuzo
第一章

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18/33

018「異世界帰還者イッチちゃんねる〜第3回配信〜(2)」



「はい。というわけで今日は前回お伝えした『異世界の証拠』についてお話したいと思います」


——————————————————

:見事なまでのエンディングの引きだったなw

:あれは極上の生殺しw

:ほんそれ

:ていうか、イッチ本当に異世界の証拠なんてあんの?

——————————————————


「そのことなんですが、答えは⋯⋯⋯⋯YESです」


——————————————————

:ほぅ?

:言ったな?

:イッチ無理すんなw

:イッチ別にいいんだぞ? 異世界に行ってようが行ってまいが俺はイッチのチャンネルは観続けるで!

:化けの皮剥がれる?(ワクテカ)

:異世界帰還者イッチちゃんねる終了のお知らせww

:アンチがだいぶ沸いてんな

:気にするなイッチ!

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

——————————————————


 ここで3度目の弾幕が発生。

 さっきと違ってアンチがだいぶ湧いているのがわかる。


 釣れたね〜。


 さてここからは俺のターンだ。


「ということで、早速観せますね〜」


 そういって俺はおもむろに何も無い空間から『ポーション』を取り出す。


——————————————————

:は?

:え?

:おい、今何した?

——————————————————


「じゃじゃーん! 異世界といえばこれだよね? 回復用アイテム⋯⋯『ポーション』!」


 俺はワザと明るく収納ストレージからポーションを取り出すとコメントがスンと静かになる。


「あれ? みんなどうしたの? とりあえずリアクション無いようだから続けるね? さて、このポーションなんだけど『低級ポーション』だから風邪とか軽い傷程度しか治せないんだよね〜。でも異世界の証拠としてはこれでも十分だと思うんだ。ということで実際に傷が治るかやってみるね」


 そういって俺はシュッと手刀で自分の手のひらに軽く傷を入れたあとポーションを満遍なくかけた。

 すると、真希名さんの時にように手刀で切った傷がみるみる回復していく。


「ざっとこんな感じですね〜⋯⋯はい、ということでございまして、これで俺が異世界に行ったことが証明されたと思いますのでここからは前回の異世界の話の続きしますね〜。決闘が終わり俺の奴隷となったツンデレ侯爵令嬢ディアナは⋯⋯」


——————————————————

:待て待て待て待て待て待て待て待てぇぇ!!!!!

:ふじょぎうぁふぇえgゔぁvjぱふじこ

:おいぃぃぃ!!!!!! ちょっ⋯⋯おあいたえw待てぃててやぁぁ!!!!!

:イッチちょっと待て! いや待ってくださいっ!!

:「ざっとこんな感じですね〜」じゃねーんっすよ!!!!

:ステイ! まずはステイだイッチ!!

:は? はああああああああああ???????

:情報量多過ぎワロエナイ⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

⋯⋯

——————————————————


 今日イチのコメント弾幕でした。



********************



 おもむろに収納ストレージからポーションを出した後、コメントが止まったことをいいことに俺は一気にポーションの説明。

 さらにはポーション効果の実演をし、挙げ句の果てに「この話終わりね?」とさっさとポーションの話を切り上げ異世界の話を続けようしたら、一拍遅れで視聴者から今日イチの怒涛の「ちょっと待て」コメント弾幕が流れてきた。


 うんうん。どうやらちゃんと驚いてくれたようで何よりである。


「いや〜さすがにビックリしたよな、ごめん、ごめん。ポーションの回復効果ってビデオの巻き戻しみたいに傷が塞がっていくからビックリするよな! いや〜俺も異世界で初めてそれ見た時はみんなと同じ感じだったからおまいらのリアクション見てると感慨深いわ〜」


 俺はみんなの今の気持ちを代弁するつもりで述べた⋯⋯のだが、


——————————————————

:違うそうじゃない

:いや違わないんだけど違うんだ

:それはそうなんだけどそうじゃないんだよ!

:違う、違うんだよイッチ!

——————————————————


 俺の思っていたのとだいぶ違うリアクションが返ってくる。


 あるぅぇぇ〜?


 みんな、どした〜?


——————————————————

:説明しよう!

イッチからしたらおそらくポーションの効果に俺たちが驚いたと思っているようだが、いやたしかにそれはそうなのだが、しかし俺たちが驚いているのはそれだけじゃないということだ。わかるか、イッチよ?

:さす説明しようニキ

:説明しようニキ助かる

:そういうことだぞイッチ!

——————————————————


「え? ポーションの効果で驚いているだけじゃない? どゆこと?」


——————————————————

:わかっていなくて草ww

:うせやろ?

:そういうとこだぞイッチ!

——————————————————


「じゃあ、他に何に驚いたっていうのさ! ぷんすこ!」


——————————————————

:「ぷんすこ!」肉声で言った奴初めて観たw

:おい本当にわからないようだぞイッチの奴?

:いやいやいや何でだよ!?

:じゃあ言ってやろう⋯⋯おま、ポーションどっから出した?

——————————————————


 あ〜、そうだった。

 そういや真希名さんも同じこと言ってたな。

 まー想定の範囲内だ。うんうん。


——————————————————

:俺からも言ってやろう⋯⋯おま、手刀で自分の手を切ったようだが速過ぎて見えんかったわ!

:え? 本当に手刀で切ったの?

:そういう仕草してたからな。まー1バイトも見えんかったが

——————————————————


 え? 手刀が見えなかった?


 いや普通に切っただけ⋯⋯⋯⋯いやちょっと待て? 本当に普通だったか?


 たぶん違う。普通じゃなかった。

 俺が普通と感じる手刀のスピードは視聴者からしたら普通じゃなかったんだ。

 その証拠がこの視聴者のリアクション、か。


 これマジで『異世界ボケ』治さないといけないかもしれんな。


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