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【最後に残したもの】

(だめなのか)


(悠人 まだよ…)


(琴音 そうだなまだ何か手はあるはず)


二人は諦めない 諦めたらそこで終わる。


ソレイユはさらにテラの方へ近寄る。


そんな中―

倒れていたエルゼの身体が、

淡い粒子となって崩れ始める。


「……え?」


テラの声が震える。


エルゼの姿は、

静かに光へ溶けていった。


(いいわ 最後にあなた達に…)


エルゼの体か光るー。


二人の頭にスキルが浮かび上がる。


(今のはエルゼさん?)


(琴音 ここでソレイユを止めなくていいのか

ヘレナやテラを殺させるほうが

ソレイユを悲しませるぞ)


(今一番辛いのはソレイユだよ)


(…うん ヘレナちゃんに恨まれても…

私たちしかいないもんね)


テラの前に立つエルゼ。


〈魔力固定化〉〈連魔陣〉


魔力で剣を作っていく悠人

前方にその剣が浮いていく。


〈アイスフィールド✕10〉


凍結。


破壊。


凍結。


破壊。


それでも悠人は止めない 繰り返し続ける悠人。


「何のつもりだい 時間稼ぎ?」


ヴァルガノンはそれを見て不思議がっている。


(そんな事をしてもあと攻撃出来そうなのは

あのエルフの女くらいだろう)


イリアはヘレナの顔を見て攻撃できそうもない

テラは回復で動けなかった。


アイスフィールドで動きを止め続けるエルゼ。


その前方に、淡い光が集まり始める。


ゆっくりと形を成していく人影。


「なんだあれは…」


ヴァルガノンが目を見開き

驚き固まるヴァルガノン。


現れたのはーー


半透明のエルゼだった。


静かに剣を構え

ソレイユへ斬りかかる

シュバッ―

ソレイユの身体をエルゼ斬撃が通り抜けた。


それを繰り返す悠人。


「何か分からないが…

リリーが消えた事と関係あるのかな?」


「仕方がない僕も出よう」


エルゼの方へ歩き出すヴァルガノン。


(くっ 流石に二人はまずい…)


ヴァルガノンが魔法を詠唱する

魔法陣が複数現れノードデスが出てくる。


(どうする…)


(悠人 私に代われる?)


(まだだな もう少し経たないと)


(そんな…)


そんな時テラか前に出る。


「僕がやるよ!」


たがその足は震えている…。


「まてテラ」


〈アクアアロー〉


テラは魔法を詠唱する ノードデスに命中する。


繰り返し詠唱し続けるテラ。


ノードデスがゆっくりとテラへ顔を向ける。


真っ黒な眼が

テラだけを捉えていた。


テラの背筋に冷たいものが走る。


動きを止めるテラ…。


ノードデスがテラの前へ迫ると

半透明のエルゼか出現しノードデスに

斬りつける。


テラの顔が明るくなる。


「なんだあれは… さっきから出たり消えたりを繰り返してる」


ヴァルガノンには何が起こってるのか

分からないようだ。


「実体があるのか…?」


ノードデスに先にあれを攻撃するように命じる

ヴァルガノン。


ソレイユを斬りつける半透明のエルゼ

出現したタイミングで

斬り裂くノードデスだが

そのまま消滅する。


「何らかのスキルで

あることは間違いなさそうだな」


テラは尚もノードデスに魔法を

放っている。


そこへイリアも駆けつける。


「ごめん 相手があれならあたしも戦える」


ヘレナはまだ動けないみたいだった。


「もういい やれ!」


ヴァルガノンの声でエルゼ達は身構える。


ノードデスが一斉に襲いかかる。


だが…。


ドスッ ドスッ ドスッ


ノードデスが襲いかかったのは

エルゼ達ではなかった

全てのノードデスがソレイユを貫いている。


それを見てヘレナは唖然とする。


「何をしているんだ! 仲間だろ」


「仲間? もういらないから処分したまでだよ」


「意味がわからない」


ソレイユはそのまま倒れ込む。


身体が

崩れるように塵へ変わっていく。


「……待って」


ヘレナが震える手を伸ばす。


だが指先は届かない。


光の粒だけが、

静かに空へ消えていった。


「そんな……ソレイユちゃん……」


「たかがエルフ一人に大袈裟すぎないかい?」


ヴァルガノンをにらみつけるヘレナ。


エルゼがヴァルガノンに近づこうとするが

ノードデスが立ち塞がる。


「僕も魔法系なんで簡単に近づけさせないよ?」


そう言うと笑っているヴァルガノン。


エルゼの前に半透明のエルゼが出現する。


「そんな離れている所にでてなにするつもり?」


〈魔力波動〉


エルゼがスキルを発動すると

半透明のエルゼの剣が光り輝く。


そして剣を振ると斬撃が飛び出す。


慌てて魔法で防ぐヴァルガノン。


「そんな事もできるんだね…」


その時ダンジョンが揺れる。


ゴゴゴゴゴ…


「時間か こんな終わらせ方は

僕も好きじゃないけど…」


といいながら魔法陣を作り出すと

大量のノードデスがさらに出てくる。


「ノードデス100体だよ」


ヴァルガノンの背後を埋め尽くすように、

黒い魔法陣が無数に浮かび上がる。


次の瞬間―

ズル…ズル…


闇の中から、

大量のノードデスが姿を現した。


床を埋め尽くす黒

通路の奥まで続く無数の赤い眼。


その数は、

一目で異常だと分かるほどだった。


「これで君たちはここから出られない」


崩壊するダンジョン

天井の亀裂から瓦礫が落ちてくる。


ヴァルガノンは笑った。


「崩壊まで―あと10分くらいかな?」


そう言いながら消えるヴァルガノン…。


「早く脱出しないと」


ヘレナは座り込んで動かない…。


誰も声をかけれない 何を言っていいか

わからないのだ。


ノードデスも迫ってくる。


(悠人 もう代われるでしょ)


(あぁ)


琴音に代わる悠人。


エルゼはヘレナを頬を叩く。


「ヘレナ… こんな所で死んじゃったら

ソレイユちゃんだって悲しむよ」


泣き崩れるヘレナ。


「イリアちゃんヘレナちゃんをお願い」


「みんなは先に脱出して 私がノードデスを

引きつけるから」


テラがエルゼに抱きつく。


「だめー ねぇねいなくなるのいやー」


エルゼは微笑みながらテラを撫でる。


「大丈夫だよ こんな所で私は死なないから!」


揺れが酷くなり崩れ始める。


「さあ 早く…」


イリアは頷きヘレナとテラの手を取り

出口へ向かう。


一人残りノードデスと戦うエルゼ。


(悠人 お願い)


(わかった!)


半透明のエルゼが頭上に出現し

今度は魔力で作った剣を上から降らせ続ける。


エルゼはそれを使って戦っていく。



現在ステータス

エルゼ・リリーコーラル♀年齢15【人格:琴音♀】

Lv34 人間族 職業:戦士

固有スキル ☆は新スキル

脚力強化F『走力・跳躍力の向上』

腕力強化F『攻撃力・筋力の向上』

質量変化F『自身or装備の重量を

一時的に増減させる』

短距離転移F『範囲内の近距離へ瞬間移動』

装甲強化F『装備の防御力を向上』

視覚強化F『視力の向上』

身影動作F『攻撃の再現』

柔軟強化F『柔軟性の向上』

存在変化F『人格交代』 

蓄積解放F『攻撃力蓄積2回目で解放』

剣風連爪F『斬撃追加』

☆存在転化F『裏人格出現』


☆存在転化

表に出てない方の人格:裏が出現しサポートできる

一回に出られる時間はほぼ一瞬の為

現状魔法の詠唱は不可能 使えない

出るのは中の人の意思で行うので

スキルや魔法詠唱中でも出られる


現在ステータス

エルゼ・リリーコーラル♀年齢15【人格:悠人♂】

Lv34 人間族 職業:魔術師

固有スキル ☆は新スキル

魔力強化F『魔力の向上』

魔力防壁F『魔力による防御力の向上』

鑑定眼F『対象のステータスの表示』 

魔力凝縮F『魔力の圧縮』

魔力固定化F『魔力の物質化』 

連魔陣F『魔法の連続化』 

存在変化F『人格交代』

存在転化F『裏人格出現』

☆魔力波動F『物質に魔力付与』


☆魔力波動

物質に魔力付与する 主に琴音の剣に付与だが他の物質に付加することも可


魔法

ファイアエッジ 

アクアボール 

ウィンドキャノン 

ヒールボール

ダークアーム 

アイスフィールド

☆ライトレーザー

☆アースバリア



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