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【一人だけの戦場】

テーブルに座る4人

エルゼ ヘレナ テラ イリアである

テラは気にならないのか遊んでいる それを見るエルゼは微笑んでいると。


「あたしはイリア・コールドハート

職業は狩人の Fランク冒険者です」


全員自己紹介をするエルゼ達

その後理由を聞くと

イリアはエルフの中でも落ちこぼれで

使えなくはないが魔法は苦手なんだとか

弓はそこそこ扱えるらしいが

そんなこんなで冒険者になったはいいが

1人では不安なんだとか。


(まあ 狩人で1人なんて死にに

行くようなもんだよな)


それで何処かのパーティに入れてもらえないかと

声をかけてきたそうだ。


「私の知ってたみたいですけど」


「あ はい」


「ミラベルさんに紹介されました」


ミラベルの方を見るエルゼ

手を振っている。


(後で文句言おう)


(別にいいんじゃない?)


琴音はお友達が増えるからと嬉しそうだ。


(お友達感覚なのか…)


(ちょっと俺に代わってくれるか?)


「ごめんなさい ちょっとトイレに」


といい席を立つ そのまま足早に

トイレへ向かう。


人がいない事を確認すると

〈存在変化〉で入れ代わる。


なんかヒーローの変身みたいだなと

笑っている悠人。


そのまま戻り席に着くと。


「仲間にするのはいいがその前に

テストをさせてもらいたい」


「テストですか」


緊張するのかエルゼに見つめられ

イリアの顔が凍りつく。


「どんなテストするの?」

とヘレナが聞いてくる。


「そんな難しいことはしないさ」


さっきから話し方が変わっているが

もうあまり気にしないヘレナ。


「俺たちと一緒に森へ行って

魔物を狩ってもらう」


聞き間違いかと驚いた表情のヘレナとイリア。


だが驚いていたのはその内容ではなかった。


(悠人ー 俺って言ってるから駄目よ? 

今は女の子なんだから)


怒られる悠人 あんまり代わらないから

癖でいってしまうのだ

2人には適当言ってに誤魔化せる。


(私に代わってくれる?)


(はい… あ)


(先に依頼受けてきていいかな?)


(いいけど何受けるの?)


後で分かると席を立つエルゼ。


「トイレ行ってくる」


「ええ? 今行ったばかりでしょ」


と言われたが無視して受付へ行く。


依頼を受ける その後トイレに行き琴音に

代わるとエルゼ一行は魔の森へ出発する。


(琴音 俺の言う通りに進んでくれ)


(うん)


黙って進むエルゼ とそれについていく

ヘレナ達 着いた場所は。


「あ ここは」


ヘレナが気づく そう

ここはエレメンツリーが出た所だった。


(エレメンツリー狩るの?)


(そうだよ)


(あれには魔法効かないからな

ヘレナとテラはみてるだけだ)


エルゼとイリアのみでの戦闘となる

エレメンツリーはFランクだ

正直エルゼ1人で余裕なのだがとエレメンツリーを探す4人。


少し探してると


ドドドドドッ…。

地面が揺れる。

森の木々が軋み 鳥達が一斉に飛び立った

巨大な黒い樹木が

大地を踏み砕きながら姿を現す。


見たこともない魔物が現れる。


巨大な黒樹の身体からは

腐った瘴気のような魔力が溢れていた

周囲の草木が触れてもいないのに

黒く枯れていく。


ブラックトレント 樹系 Aランク


(はっ?)


「ありえない…」


トレントはエルゼ達を見ているが

襲っては来ない。


「今の内に逃げましょう」


さっさと逃げる4人

少し離れた所で上空から

エルゼ達に襲いかかる魔物。


スカイビューレ 鳥系 Eランク


ランクは低いが空を飛んでいるので

テラとヘレナに任せる。


(琴音なら戦えないことないけどな)


念の為エルゼはブラックトレントを

警戒しているので2人で戦う

スカイビューレは複数体いた

確認できる範囲で7体程だ。


テラとヘレナも魔法を詠唱するが

詠唱中にスカイビューレが攻撃してくるので

なかなか魔法を撃てなかった。


(不味いな)

ブラックトレントを放っておくわけにも

いかないのでエルゼは離れた場所にいる。


スキル発動 腕力強化 視覚強化 属性付与風

一気に4体のビューレを射抜く

ドスッ ドスッと突き刺さり

落ちていくスカイビューレ。


(へぇ… もっと動けないかと思ったら

意外に動けるんだな)


と感心する悠人 幸いトレントは動かない。


イリアが矢でテラとヘレナに襲いかかる

スカイビューレをさらに1体射抜いている

その隙にテラとヘレナも魔法を詠唱して

残りのスカイビューレを落とす。


「あなた達は先に逃げて!」


3人は素材を回収して離れていく。


見えなくなったのを確認して

エルゼも逃げようとしたその時…。


ドドドドドッ…

(嘘だろ?)


エルゼの目の前にブラックトレントが

悠然と立ちはだかる。


振り返る

逃げ道を塞ぐように、

もう一体のブラックトレントが立っていた。


(なんでこんなにいるんだよ)


2体のブラックトレント…

しかもこの場にはエルゼのみ。


3人を先に逃がしたのは失敗だったかなと

悠人は思った。


流石にAランクの魔物相手に

余裕はないだろうと

スキルを全発動する。


悠人に代わってもいいが

魔法が効かなければ詰むので

あえて交代はしなかった。


襲いかかるブラックトレント一体と

凄まじい速さで攻防を

繰り広げられるが

さらにもう一体のブラックトレントも

加わってきた。

ブラックトレント2体相手に

押され始めるエルゼ。


(どうしよう?)


(うーん 琴音に聞かれ言葉に詰まる悠人)


段々追い詰められ既に装備はボロボロに

なっていた。


ミシッ…

剣に亀裂が走る。


呼吸が乱れる

握った剣が血で滑る

足は震え既にまともに踏み込めなかった。


そんな時

バキッ 追い打ちをかけるように

エルゼの持っていた剣が折れる。


「嘘でしょ?!」


この前剣も替えていたのだが

流石にAランクの魔物との戦闘では

持たなかったようだ。


Aランク相手に武器も無くなった

悠人に代われば魔力固定化があるが

速さのある相手だと

賢者の悠人では

即殺される可能性があった。


(不味いな…)


それでも尚折れた剣で戦闘を続ける琴音。

(もうやめろ琴音! 逃げろ)


(まだ……戦えるから……!)


(違う! そのままだとお前が死ぬ!)


徐々に追い詰められる

防具は既に壊れ 服もボロボロになっている

ダメージも相当でふらついていた。


既に視界もぼやけてきて満身創痍だった。


妹が1人が戦ってるに何も出来ないことが

悔しい悠人。


何も出来ない無力感に苛まれる。


ドスッ。


胸を貫かれる感覚

何が起きたのか

一瞬理解できなかった

視界が揺れる

力が入らない

そのまま意識を失っていく…。


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