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飛行訓練7
「凄いぞトト!」
さっきよりも高い高度まできた時、羽搏きをやめて大きく翼を広げ緩やかな旋回を始めた。
「凄い!凄いぞトト!!俺、間違ってた。俺だけじゃここまで来れなかった。トトのおかげだ、ありがとう。」
言葉が分からなかったからか、トトは何の反応も示さなかった。
ただ、真っ直ぐに前を見ていた。
何処までも何処までも続く大地と空。
それはとても美しくて、自分の事とか、鳥籠の事とか、憎しみや復讐の事なんかで頭が一杯だった筈の俺はその時、消えていた。
「ありがとう。ありがとうトト。」
明るく美しい世界がグニャリと曲がった。
すぐに手で拭おうとすると、
「キュイ!」
トトは一声鳴いて翼をたたむと、地面へ一気に急降下した。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「キューーーーーイ!!」
涙の雫だけ置いて俺達はピンクの絨毯にダイブした。




