飛行訓練
此処を拠点にしてから一体何日経ったのだろう。
「ふぁ〜あぁ。」
目をこすりながら桃林を1つ食べて種を並べる。使える種を何個か尻ポケットに入れて外に出る。
今日も微動だにしない太陽を見上げて体を目一杯伸ばす。
「あ〜今日もいい天気だな。」
「キィーーー」
「おいトト!朝からそれは無いだろ。折角爽やかな朝って感じ出てたのに!」
低い姿勢に尻尾をプリプリさせながら、舌をチョロチョロさせておまけにキュルキュルおメメときたか…
「仕方ないなぁ。」
尻ポケに手を突っ込んでヒョイとそこらに投げる。
「ギキャーー!」
あいつ絶対分かってないなぁ。
「トト〜、それ食べたらいつものだからな〜。」
肺いっぱいに空気を入れて吐き出す。
「よしッ!今日こそは成功させるぞ!いや、出来る!出来る気がする!!」
ツタを強く握りしめて内股に力を込める。
「フゥー、フゥー、」
トトも体や頭を揺らしてやる気満々といったところ。
「落ち着け、トト。まだだ。まだだぞ。」
口に咥えたツタを揺さぶって急かしてくる。
「まだだ。」
トトは明らかに不機嫌な目でこちらを一目すると、グッとお尻を持ち上げた。
「わ!?ちょットト!!」
体は前屈みになり、視界が空から森の木々や地面になり、嫌でも高さが分かる。
「まてまてまてストッぷぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
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不知火美月




