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孤独なワイバーン10
バサッ!!
パラシュートを開いた時の様な大きな乾いた音が鳴り、さっきまでとかかる力の方向が反転した。両肩に強い負荷がかかり痛みで遠退いていく意識が引き戻される。
「……きれいだ…」
それはまるで時が止まったかのような…
眼前に映し出された光景は、雄大に何処までも広がる大自然と広大に果てしなく続く空。その二つが重なり合い一つの曲線になる。
両頬の痛みは完全に消えていた。
あそこまで行ったら何があるんだろう。
ふと浮かんだ淡い泡はキラキラと美しく輝く閃々に吸い込まれていった。
「俺を食べる気なのか?」
なんて、ワイバーンに話しかけても無駄か。
それからもワイバーンは一向に降りるどころか、移動する気配もない。
翼をばたつかせながらホバーリングをしている。
「何を考えているんだ?」
無反応。
しかしそろそろ肩が限界だ!
全体重を両肩にかかって今にも脱臼しそうだ。
さっきは足を叩いたんだったか?
ポンポン2度軽く触れた瞬間、ワイバーンはばたつかせていた翼を綺麗に畳みこんだ。
「まさッ!!」
「かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」




