第三話 神辺領地へ配属
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こちらは、外伝となっております。
気になる方は、本編の『菊理姫様!お導きを!』〜アラフォー領主ですが、引退したいので伝説の姫巫女を育てます〜もご覧になってください。
次に移動する時は、目を瞑らなかった。
白馬が歩くと周りの風景が水に溶けた絵画のようにマーブル状になり、その中を進む。
色が、形になりはじめる。
樹々が見える。小さな池も。
育田の社だ。
以前に櫻子と休んだ東屋でヒロと櫻子が話している。
「何で配属替えになった事俺に言わんかったんや。」ヒロの語気が強い。
「あんたは、魔法使えないやん。魔道具作ったり、手入れは凄いけど。神辺の伝達者になるんやったら魔法使えた方がええ。警察にも裁判所にも伝達者おらんのや。全部一人でやらんとあかん。」櫻子が諦めたように言う。
「そこが、意味わからんのよ!何で、櫻だけが全部やらんといけんの?櫻は教育伝達者やろ。結界の確認と魔素神経の暴走抑えるだけが仕事ちゃう?何なん?人手不足って?適当な事抜かして嫌な仕事ぶん投げてるだけやん。」ヒロが怒ってる。
「でも、誰かがやらんと…。また、大災害が起きる…。私は、大丈夫。」櫻子の手が震えてる。
側から見ても櫻子が無理しているのがわかる。
カサカサと風が流れて葉が揺れる。
ヒロが、櫻子を見つめる。
眼差しは、真剣だ。
「これは、なんなん?」ヒロが櫻子にタブレットを見せてくる。
「お前の勤務表おかしいやん!三日連続で仮眠が二時間ってなんやねん。こんなん学校の仕事にも影響あるやろ!それに回復薬の申請数もおかしいやん!
こんなの、あかんのやろ!寝る時間減らして、回復薬まみれになって、ろくに食べやんと働くんか!お前が倒れたら、楓達はどうなる?俺のところにいるロッキーやて悲しむで。」ヒロが苦しそうに言う。
「それは…。実はな。ご飯あげる時間もないし、家に帰れん日も増えてる。もう、私じゃあかんから…。だから、保護団体に預けようと思うねん。あの子らまで不幸にしたない。」櫻子が顔を背ける。
ヒロの顔が歪む。そして、櫻子に抱きつくと
「俺が、一緒におるから。だから、二人でどうにかしよう。そんな顔するなや。」
櫻子が泣きそうな顔をするが、必死に涙をおさえている。
『当時、伝達者になりたい者は少なかった。外向きの仕事をしながら内宮の仕事をしたがらないのもそうだが。外宮で適当に魔法を使い。霊感商法で仕事をする方が、儲かったらしい。櫻子の実家はそのようにして資産を増やして、神々の怒りをかい滅んだ。』白馬が説明する。
「先ほどから話ている大災害と言うのがその神々の怒りか?」うちが白馬に質問する。
『あぁ、人間がそのように言っておる。』
「人間が?」
『神からしたら至極当然の理。それを人間が、さも理由が神にあるようにしただけだ。』
うちがわからずに頭を捻る。
『わからなくとも良い。私もお前らの事がわからん。』




