第二十五話 動き出す歯車
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こちらは、外伝となっております。
気になる方は、本編の『菊理姫様!お導きを!』〜定時で帰りたい領主は、今日も魔法犯罪に追われます。〜もご覧になってください。
三条に振り払われた式部官が起きあがり烏帽子を整える。
「騎士如きが何を戯言を!そちらは、報告だけして御前会議の決定に従っていたら良いのだ!」雅なメイクを崩しながら口から泡を吹いて話す。
「佐竹殿は我々の話を聞いても危機感がないと申すか?」軍服を着た男が佐竹と言われた男をぎろりと睨む。
「しっしかし、御前会議を飛ばして、騎士や伝達者如きの戯言を通して良いはずないであろう!そなたらは、命じられたままに動くだけじゃ!ましてや、我々を封じ込めた外宮と手を取り合うなど!言語道断ではないか!」佐竹が吠える。
「佐竹殿は百年前から起こしですか。それは、知らん事でしたわぁ。そりゃ、悔しいおすなぁ。」三条が煽る。
そして、軍服の男に向き合う。
「徳田殿その話は本当か?それなら、西の都で起きているテロも同じ現象ですわ。櫻子君が誘拐されました。同じ組織の可能性が高そうです。」三条が静かに言う。
その言葉に佐竹が下を向く。
微かに笑みを湛えていたのをうちは見逃さなかった。
『あの者が佐竹卓だ。』うちの不信感に気がつた白馬が答える。
「あれが、輝夜の親で櫻子の元婚約者なのか?輝夜と全然違うではないか!」
『輝夜は祖母に育てられた。それが良かったのであろう。』静かに白馬が言う。
「櫻子君が!彼女は相当な手だれだろう!?」徳田と呼ばれてた軍人が驚く。
「櫻子君は優しい所があるからね。味方の伝達者に裏切られたようや。」三条が話す。
「さっきからニヤついてますが、佐竹殿?知っている事がおありで?」徳田が尋ねる。
「私は、何も。」佐竹がすましている。
「あぁ、何も知りませんわな。神辺の自警団の税金八割ふっかけて、それを懐に納めていたのも、そのほかの帳簿にも細工があったのも知りませんわな。」三条が暴露する。
「な!私は、そのような事は!それに今は、関係ないだろう!」佐竹が顔を真っ赤にして怒る。
「そう、関係ないので、黙っていてください。でも、不正の証拠は提出させてもらいますね。」三条が釘を刺す。
「その証拠とかも外宮の“えぇあい”とかだろう!」佐竹が騒ぐ。
「今、この場で提出いたしましょうか?佐竹殿!ここは、お引き取り願いたいですな!」三条が威圧する。
佐竹が冷や汗をかきながら退出する。
『行くぞ。』白馬が小さく言う。
うちは、ちらりと帝を見た。
帝と目が合ったような気がした。
景色が遠のく。
それでも帝の視線がうちを刺した。
マーブル状の世界へやってくる。
『先ほどの違和感は忘れることだ。』白馬が話す。
「?」うちが、小首をかしげる。
また、色が形になりつつある。
神辺だ。あちらこちらに火の手が上がっている。
その上をヒロ達が飛行魔法で戦場か駆け抜ける。
「羽虫がようけおるなぁ!」豊富が天に槍を突き上げ、雷魔法を広範囲に繰り出す。
鈴を持っている男達の上に雷が降り注ぐ。
バリバリと雷鳴がなり、茜茜達が耳を塞ぐ。
「一般人に気をつけるネ!」
「気をつけているわ!狐嬢ちゃんには、悪いが得意魔法が雷なもんでね!」豊富が鈴を持った男を切り捨てながら話す。
「しかし、よう見分けられますね!」ヒロが小銃を撃ちながら話す。
「お前のそのゴーグルが目の中にあるようなもんや!狸嬢ちゃんも似たようなもんやろ?」富岡がなぎさに話しかける。
「わかりますが、豊富さんのように広範囲はわからないですよ!」
大斧を軸に回転しながら蹴りを入れて、その重力で斧を振り下ろし辺りの敵を一掃するなぎさ。
その様子を一般人が、驚愕しながら見ている。
なんせ、見た事ない技で次々と男を倒して、倒された方は灰になっているのだ。
人によっては、ヒロ達から逃げている。
警察のサイレンの音が聞こえる。
「豊富さん!」スピーカーから丸山の声が聞こえる。
「遅いで!おっさん!」
「何をやっているんですか!?神器まで出して!こんなにド派手に!」丸山が驚愕する。
「羽虫退治じゃ!」どん!っと槍を地面に突き立てる豊富。
ーーーーーリン。
鈴が鳴った。
光と爆音の衝撃がヒロ達を襲った。




