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『菊理姫様!お導きを!』〜英雄の誕生〜  作者: ぽんぬ
第一章

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第十五話 子羊は狐と狸に化かされて

毎日18時更新

こちらは、外伝となっております。


気になる方は、本編の『菊理姫様!お導きを!』〜アラフォー領主ですが、引退したいので伝説の姫巫女を育てます〜もご覧になってください。

白馬が駆けて行く。


『ここは、糸の絡まりが酷いところだから情景がコロコロ変わるので覚悟するように。』

「糸の絡まり?」

『運命の糸が絡まっているのだ。それは、櫻子達だけではない。』


色が形を成していく。


櫻子が去った後の教室だ。


子供達だけでバリケードを作って身を潜めている。

時折啜り泣く声も聞こえる。


トントンと教室の扉が叩かれる。


「誰かおらん?」子供の声だ。


「いもっちゃんやない?」


子供達がそっと外を確認する。


数名の子供達が外にいる。


そっと扉を開ける子供達。


「早く入れ!」焦りながら手早く教室内に入ってくる。


「伊達センは?」


「外の様子見に行くって。」好美だ。


さっきは、気が付かなったが、櫻子の教え子だったのか‥。


「そうか‥。どないしよ。」男の子がクタクタと座り込む。


そうして、ポケットから魔石を取り出す。


「なんや?これ?」子供達が集まり出す。


「これ‥。マー君や。」


子供達が、訳がわからないと言う様子だ。


「変な男が来て、みんなを石に変えおった。」


「お前頭おかしなったんか?」一人の少年が魔石を出した少年の肩を叩く。


「俺は!伊達センが教えてくれたみたいに気配を消して‥」


「そしたら、クラブのみんなと合流できたから」


「伊達センの所に避難しようってなって。」


各々説明しながら泣き出した。


『この者達は櫻子が、受け持っていたクラブの子供達だ。合気道を通して魔素神経の使い方を櫻子が教えておった。なので、自然と防衛して賊の攻撃を交わしたのだ。』


子供達の啜り泣く声が教室に響く。


そこに校舎の窓からぴょこんと狐耳が見えた。


隣には、なぎさの姿も入る。


茜茜(シーシー)が窓をノックする。


子供達がギョッする。


4階で外には手すりも足場もないところに獣耳の人がいるのだから驚くのも仕方がない。


子供達が動けないので茜茜(シーシー)が魔法で窓を解除する。


「声が聞こえたと思ったら子供が残っていたカ!」茜茜が入り教室に入りながら話す。


「櫻子さんの匂いもしますね。」なぎさが鼻をすんすんしながら入る。


「ガキンチョ!櫻子はどうしたネ!」茜茜(シーシー)が子供達に聞く。


「伊達先生なら外の様子を見に行って‥。」好美が下を向く。


「茜茜さん、どないします?子供達を非難させますか?」なぎさが尋ねる。


茜茜達が頭を抱えてる。


そこに電話がかかってくる。


「ヒロね!」


茜茜が電話に出る。


「ハイな!」

しばらく通話する茜茜。

「どうやら、人間の救助隊が来ているヨ。もうしばらくココにいるよろし!」子供達に向かって話す。


「私たちの事は話さないでくださいね!」なぎさが教室内から出ようとする。


しかし、開かない。


「櫻子の結界か!悪意ある者は通さないけど、中からは出られない奴ヨ。面倒ネ!」


茜茜が結界をひと蹴りした。


結界に大きくヒビが入った。


もうひと蹴り入れる。


バリン、と音を立てて結界が砕け散った。


案外あっさりと破れた。


「‥‥弱くなってるね。櫻子の魔力が乱れてるヨ。」

茜茜が小首をかしげる。


少し考え込んだが、なぎさを促して出ていってしまう。


「新しく結界をはっておくので大丈夫ですからね!」そう言うとなぎさは結界を張った。


櫻子の物より弱い結界だったが、ないよりはいい。


嵐のようにやってきた亜人達を子供達はただ茫然と見ていただけだった。

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