第十三話 ユダ
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こちらは、外伝となっております。
気になる方は、本編の『菊理姫様!お導きを!』〜アラフォー領主ですが、引退したいので伝説の姫巫女を育てます〜もご覧になってください。
ベットに裸の男女がいる。
櫻子とヒロだ。
スマホのアラームで櫻子が目覚める。
起き上がり、伸びをすると隣のヒロを見る。
ヒロの寝顔を見つめる櫻子。
顔を近づけそっとキスをする。
ヒロが、目を覚ましキスをし返す。
「ごめん。起こした?」
「ええよ。気にしやんで。」
ヒロはまた目を瞑った。
櫻子がベットから降りて、バスルームへ向かう。
シャワーを浴び始めた。
スーツを着てる。
テレビの日付が7月21日だ。
プロテインを飲みながら、メイクやヘアセットをしている。
ロッキー達が朝ごはんを食べている。
櫻子が、玄関を出てアプローチを歩く。
家の外はどこまでも高い青空が広がっていた。
ぐにゃりと景色が変わった。
追悼式の会場となった小学校だ。
「伊達セン!おはよう!」
「はい。おはよう。」
「おはようございます。」
「おはよう。」
にこやかに朝の挨拶をする。
職員室で朝礼を終えて、教室へ入る。
4年2組と書かれている教室だ。
朝の掃除をしている子供達がいる。
櫻子も掃除をしながら、子供達に指示を出す。
掃除を終えた子供達が、朝の会を始めてる。
櫻子が子供達に話をする。
PCを使い教室の大型のモニターに映像を映す。
初老の男性が、モニターに移る。
「皆さん!おはようございます!おお!みんなの元気な声が校長室まで聞こえて来たようだよ〜。」
挨拶が始まった時。
爆音と悲鳴が聞こえた。
モニターの男性の表情がこわばる。
「誰なんだ!」と言い終わる前に光が差し込み映像が途切れる。
櫻子は筆箱に入れてある神器にハサミを取り出した。
「みんな絶対にここから出たらあかんで!森さん!先生が出たらみんなでバリケードを作りなさい!」
「それやったら先生が!」
「いかんといて!」
子供達が不安がる。
「先生は大丈夫やから!必ず戻ってくるから!」
そう言うと櫻子は教室を飛び出すと、菊理姫様の糸で結界を張った。
「伊達せんせ!」そこで子供が光に飲み込まれる。
カランと魔石が落ちた。
後に残ったのは、魔石だけ。
もう、子供の姿はない。
櫻子はそれを拾い上げる。
背後から恐ろしい速さで黒ずくめの男が近づく。
櫻子が反応して男を斬りつける。
男はバラバラと灰になり消えていった。
リーン!リーン!
鈴の音が響く。
「兄好。小姐。」鈴を持った丸めがねの男が挨拶をした。
櫻子が男に神器を突きつける。
櫻子が魔力でハサミを日本刀ぐらいの大きさにした。
「私は、伝達者だ!魔法は100年前に封印されている!お前達のやっていることは条例違反だ!降伏しろ。」
「勇ましいねぇ。でも、それってステイツ合衆国と100年前の取り決めでしょう?僕たちは、知らないよう。僕達はねぇ。君たちに‘お薬’になってもらいたいんだぁ。永遠の命と若さを手にいれるお薬にね。」男が鈴を鳴らす。
小さな鈴からは、想像も出来ない音と衝撃波が出される。
櫻子の体が吹き飛ぶ。
目の前には、もう丸めがねの男はいない。
思いっきり、床に叩きつけられて、すぐに起き上がれそうにない。
走ってくる人影が見える。
櫻子が警戒して体を起こそうとする。
「櫻子先輩!」伊吹だ。
櫻子も安堵したような顔になる。
「大丈夫ですか?通報を受けて来ました!」そっと櫻子を抱き起こす。
「伊吹君‥。子供達が、魔石に‥。なんで‥。」
「櫻子先輩。喋らないでください。大丈夫ですよ。」
伊吹が屈託のない微笑みを見せ、櫻子の耳元でーー。
「社、綺麗に吹っ飛びましたよ。」と囁いた。
櫻子が目を見開く。
「案内してくれてありがとうございました。」
笑顔の伊吹。
あのイケメンの爽やかな笑顔だ。
「櫻子先輩のお陰で、結界の位置がよくわかりました!」
櫻子が伊吹から離れる。
驚きで声が出せない様子。
伊吹が微笑む。櫻子に褒めて!
と強請っていたあの笑顔で。
「じゃ!ここからが本番です!」
まるで、上司に任務完了を報告するように、伊吹はピッと敬礼した。




