第十一話 誘拐犯の確保とヒロの疑念
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こちらは、外伝となっております。
気になる方は、本編の『菊理姫様!お導きを!』〜アラフォー領主ですが、引退したいので伝説の姫巫女を育てます〜もご覧になってください。
また、あのアパートへ来た。
3人とも重々しい雰囲気だ。
「今日は、伊吹君の情報が正しかったら亜人の里が襲撃される。戦闘が出来ないものは、非難済みだ。我々は、親玉を潰す。情報によると港に停まっている。月のマークが目印の永喜王朝から来ている船だ。襲撃と共にこちらも殲滅する。いいな!」櫻子がヒロと伊吹を見る。
「まかしとき。」
「僕頑張ります!」
ヒロと伊吹がやる気満々だ。
ヒロなんかは、魔道具をいくつもつけている。
場面が変わる。
港だ。
不気味に静かな夜の海。
遠くに船が並んでるのが見える。
「あれっすね!」伊吹が一艘の船を指差す。
そこには、月のマークが書かれた船があった。
三人は、認識阻害魔法をかけながら港を進む。
船に近づくと浮遊魔法で静かに甲板に降り立つ。
三人はあたりを見渡している。
そこに紙飛行機が櫻子の手に舞い込む。
「合図だ!制圧するぞ!」櫻子が合図を出す。
船内に入る。
豪華客船というべきか。
吹き抜けになったエントランスが美しい。
大きな階段の下に二人。
その上に二人いる。
それぞれ、談笑しながらカードゲームをしていた。
ヒロと伊吹がそれぞれのチームを一瞬で制圧。
櫻子が一人を叩き起こし、首元に神器を当てる。
「伝達者だ。リーダーのところまで案内しろ。」
「わかった。殺さないでくれ‥。」男が懇願しながら移動する。
男は、階段を登り、VIPルームまで進む。
長い廊下を進む。男が一つの客室を指差す。
「ここがそうか?」櫻子が聞く。
ガクガクと震えた男が頷く。
櫻子は、男を突き飛ばす。
すかさず、男が客室に逃げ込む。
「ボス!伝達者が!」と駆け込んだ後からヒロが男を盾にしながら発砲する。
中にいた、派手なスーツの男の肩、脚を撃ち抜く。
「田中先輩すごいっすね!」伊吹が感心してる。
「早く!捕縛を!」櫻子が指示を出す。
伊吹は、男を捕縛魔法で縛る。
「こんな事をしても無駄だからな!もう直ぐ仲間が帰ってくる!」男が叫ぶ。
「亜人の里に行った物か?それなら今頃帰りうちにあってるはずだ。」櫻子が男に言う。
男がガックリと項垂れる。
「櫻子先輩!証拠資料あったっす!」伊吹が紙の束を持ってくる。
ヒロが、顎を摩りながら考え込んでる。
「どうした?」櫻子が異変に気が付く。
「‥‥いや。こんだけ派手にやってるのに人が居なさすぎやん。いくらなんでも船に人が残ってなさすぎやろ。」ヒロが考え込む。
「考えすぎっすよ〜」伊吹が後頭部に手を回す。
「いや、いくらなんでも簡単すぎやろ。」ヒロが伊吹を見る。
「えぇ、そうっすか?僕はめっちゃ頑張ったんすよ〜。情報集め!今日は、里の襲撃だから主力は全員出払うって捕まえた連中みんな言っていたんすから〜」伊吹がガックリと肩を落とす。
「前は、二人だけやったし、警察の捜査網が使えへんかった。何かあったら、こいつに自供してもらおう。伊吹君。警察への引き渡しは任せていい?」櫻子が伊吹に指示を出している。
三人が賊を縛りながら船の中を移動する。
ヒロだけが、キョロキョロと辺りを見渡している。
「また、どうしたんよ?」櫻子がヒロに尋ねる。
「あれだけデカい事している組織なのに生活感がないな‥と思って。普通、男だらけやから結構男臭いのに‥。」ヒロが船の手すりなどを見ている。
伊吹が笑う。
「田中先輩!心配性!」
ヒロも苦笑いする。
「‥‥まぁ、せやな。」
また、景色がぐにゃりと歪んで行った。




