第十話 終わらない亜人の誘拐
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こちらは、外伝となっております。
気になる方は、本編の『菊理姫様!お導きを!』〜アラフォー領主ですが、引退したいので伝説の姫巫女を育てます〜もご覧になってください。
うちらは、またぽくぽくとマーブル状の世界を歩く。
「のう、白馬様。魔法がなくても人々は幸せであったのだな。」うちが、白馬に問いかける。
『魔法も化学も道具にしかすぎぬ。心の平穏とは、道具のあるなしでは決まらん。』白馬が答える。
『次の場所についたぞ。』
そこは、アパートの一室のような所だった。
櫻子、ヒロ、伊吹がいる。
地図を広げてピンを指している。
「僕の調査の結果だと相手の目的は、亜人の密輸らしいっすね。」伊吹が話す。
「亜人の子は文字が読めない子が多い。そこを利用して“伝達者だ”と言って回って騙していたわけか。」櫻子が話す。
「妖怪狩りはなんでや?」ヒロがぶっきらぼうに話す。
「そこなんすよね〜。そこは、まだ調査中っす」
「とりあえず、伊吹君が掴んだコンテナを潰して回ろう。それしかない。」櫻子が話す。
「伊吹。お前マスクとかしてアレルギーどうにかならないか?ロッキー連れて行きたいんや。」ヒロが提案する。
「田中先輩、それはマジ勘弁っす。オレが使い物にならなくなっちゃいます。」伊吹が申し訳なさそうに言う。
「重度のアレルギーもちなんだから、仕方がないやん。」櫻子がヒロに言う。
「ロッキーも一緒やったら自白楽なんやけどなぁー。」ヒロが天を仰ぐ。
ぐにゃりと映像が歪む。
3人が駆けていく。
「こっちのコンテナです!」伊吹が誘導する。
中を開けると亜人の子供達が入ってる。
「里ごもりしてもこれか!」櫻子が吐き捨てるように言う。
「とりあえず、解放しよう。立てるか?」ヒロが子供達を立たせる。
子供達は、怯えてなかなか動けない。
「困ったっすね。」
そこへ、魔法が打ち込まれる。
炎が燃え上がるが、櫻子の氷魔法で打ち消す。
「うわっ!」伊吹がよろける。
敵は、すかさず伊吹を狙う。
伊吹の前に櫻子が出て神器を突き立てる。
黒装束の賊はナイフでそれに応戦してる。
ヒロがハンドガンを向けるが櫻子に当たってしまうのだろう。
発砲できないでいる。
「櫻子先輩!屈んで!」伊吹が叫ぶ。
櫻子が屈む。
すかさず、伊吹が捕縛魔法で賊を取り押さえる。
「流石、警ら伝達者やね。捕縛魔法は伊吹君の専門なだけあるわ。」櫻子が関心しながら言う。
「本当っすか!もっと褒めてください!」伊吹が頭をなでなでして欲しそうに櫻子に擦り寄る。
「はい。はい。」櫻子が伊吹の頭をポンポンと撫でる。
「仕事中や。」それをヒロが引き剥がす。
「もう、怖い人おらん?」猫の亜人が怯えながら話しかけてきた。
「お兄さん達が怖い人倒したから大丈夫だよぉ〜」伊吹が亜人の子の頭を撫でる。
「先輩達は、この子達を里まで送ってください。この男は、現行犯なんで事情聴取も必要ですし。」
「わかった。ありがとう。」
「悪いな。」
「いいすっよ!子供達も女性の方が安心でしょうし!子供達をお願いします!」
場面が歪む。
亜人の里だ。
伊吹が亜人の子供達と鬼ごっこで遊んでる。
「何故、里ごもりしてるのにこれだけ多くの子供が攫われてるでしよう…。」櫻子が長老に話す。
「昔のような里ごもりではなく外宮に働きに出てるものが常出入りしているからか…。疑いたくはないが、里の者が手引きしてるか…。」長老が顎をさすりながら考える。
「うちにサトリがおるから見てもらおうか?」ヒロが提案する。
「いや、最終手段にさせてくれ。仲間を疑う寂しい真似をしとうない。」そうやって長老は、子供達が遊んでる様子を見る。
キャッキャッと楽しそうな声だけが響いた。




