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原 神太郎 短編集  作者: 原 神太郎
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SAturday Night TActics

戦いは本日の夜からだ。私にとっての初仕事。配りきれるのか?いや、配りきらなくてはならない。見つかってしまったら、どうすれば?不法侵入として扱われ、捕まってしまうのか?なぜ先輩達は何も教えてくれない。考えても仕方が無い。物と人の確認を再度しなくては。この地区には、とにかく対象人物が多すぎる。前任者はかなりの腕前であったのであろう。相棒の体調は万全だ。街を疾走する速度は問題ない。問題は対象人物の就寝時間だ。夜遅くまでTVを見ていないで、寝てくれ。ルートが狂ってしまう。そう思いながら、私はベルトを一見し、仕事に入った。

「何故だぁぁぁぁ!」私は思わず叫んでしまった。対象人物の1人が既に対象とされる物を手に入れ、別の物へと対象物が変更されていた。当日にコレだと!?いい加減にしてくれ、そう思いながらも、私は支店に連絡を入れた。運は一度悪くなると連鎖して悪くなっていく。支店に物がない。経費として落とされるから、今は自腹で買って来いと支店の人間に言われた。しかし変更された物は大型の店に行かなければ、買うことが出来ない。相棒は夜まで休ませなくてはならない。そうなると、私は電車で向かわなければならない。ここから駅まで何分歩くのだろう。そう思いながら、私は思い腰を上げ、駅へと向かった。

無事に大型の店に着いた。夜までの間仮眠をしようと考えていたのに、、、私はその気持ちを殺して店へと入った。「しかしフォイザラスは広いなぁ」私はあまりの広さについ独り言を言ってしまった。私も幼い頃はここに来たものだ。しかし、大人になっても広く感じる。子供からすると小さなレジャー施設のような所だ。私は物を探し無事購入した。そして、最終チェックを終え、仮眠をとった。

起きると、外は雪景色となっていた。寒いと思いながらも床から出た。着替えをし、髭を付け、普段使わない丸メガネをつけた。夜の街を疾走る準備はできた。相棒を撫で、私は宙へと飛んだ。どうやら、私の運はここに来て最好調へと達していたらしい。今のところ全てが上手くいってる。昔と違い煙突が無いのは少々困るが、最近は宅急便を装い、物を彼らの同居人へと渡す。しかし、同居人も寝ている場合は家に侵入しなければならない。また、察しの悪い同居人は通報をしてくるらしい。私の場合は全員が起きており、理解力もあった。しかし、ここに来て問題が起きた。同居人が寝ている。しかもこの家は指紋キー+カードキーの構成となっている。「何故だぁぁぁぁ!」私は叫んでしまった。私達しか持っていない鍵が有り、それはカードキー、暗証番号、鍵穴タイプと全てを解錠できる鍵であった。指紋キーを除いては。チャイムを鳴らし続けて対象人物が起きてしまっては元も子もない。時間は迫ってきてる。やるしかない。もしかしたら、私の指を当てれば、開くのではないだろうか?そう思い指を当ててみた。開かなかった。途方に暮れていると同居人の1人が帰ってきた。どうやら、外出をしていたらしい。高校三年の受験生のため、この時間の帰りと聞いた。彼に物を託し、お礼として、私はスペアのベルトをあげた。このベルトは私達しか持っていない。ベルトの金具の装飾は雪の結晶の形をしていた。私は宙へと飛んだ。無事に物を配り終え、私は家に戻った。相棒を撫で、私は床へついた。

私にはスペアのベルトがもう1本ある。私は以前、このベルトを貰った事があるのだ。私が付けているベルトはその貰ったベルトである。つまり、1本をあげたところで、もう1本残っている。何も問題は無い。


今日は僕の初仕事の日。ここの地区は対象人物が多い。それを今までこなして来たのだ。ここの前任者はかなりの凄腕らしい。今は隣の地区へと移動をしたらしい。そんなことを考えながら、私はベルトを手に取り、少々の時間それを眺めた後、仕事に入った。

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