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合衆国国防軍最高司令部公式

皆さんお気付きのことと思いますが、先ほど世界の声という存在から、世界中に日本台場にある特級ダンジョンの第一層から十層が閉鎖されたとの報告がありました。現在、日本国政府へ問い合わせるだけでなく、偵察衛星など全ての手段を持って現況を調査、情報を収集しようと努力しておりますが、まだ満足いくものは得られておりません。どんな些細なことであっても構いません。少しでも有意義な情報をお持ちの方はこちらへぜひとも情報提供して頂きたいと思います。ご協力をよろしくお願いします。

#台場ダンジョン


日本国政府公式

合衆国国防軍最高司令部より報告があったように台場特級ダンジョン第一層から十層が攻略され消滅したことは間違いのない事実です。更に品川埠頭を中心とした半径十キロ圏内の魔物はその数を著しく減らしており、わが国防衛軍関東方面前線部隊は日の出埠頭、芝浦埠頭、品川埠頭、大井埠頭を占拠し、そこを新たな前線基地として、現在旧羽田空港の確保に向けて鋭意活動中です。世界の皆様に明るい情報が提供できるよう誠意を持って励みたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

#台場ダンジョン


北大西洋条約機構公式

世界の声が届く前に、日本国台場がかなりの高熱で炎上している画像を確認しているが、それと今回のダンジョン攻略と関連しているかの情報も提供してほしい。

#台場ダンジョン


日本国防衛軍品川前線部隊公式

台場の炎上とダンジョンの攻略とは直接の関係はないと言えるが、ダンジョン入り口周辺に散らばる魔物を一掃することで、よりダンジョンを攻略しやすくなったと判断している。

#台場ダンジョン


旧東京都新宿に暮らす一般人

俺が潜んでいるマンションから見えた現実だけを報告する。俺が暮らしている新宿にはオークやオーガの集団は無数に存在し、ミノタウルスやゴーレム軍団、サイクロプスや巨大なドラゴンが我が物顔で闊歩しているのが当たり前だったが、世界の声が響く二週間ほど前を境に、それらはいつの間にか姿を消してしまい、小型の魔物が徘徊しているのが確認できるだけだ。

#台場ダンジョン


↪合衆国国防軍最高司令部

詳しく


↪日本国政府公式

詳しく


↪北大西洋条約機構公式

詳しく


旧東京都新宿に暮らす一般人

詳細は確認できなかったが、十日程前にこの周辺に無数の稲妻が降り注いだことがあった。自分にも落ちる可能性があるかもとドキドキしていたが、幸いにも無事にやり過ごすことはできた。しかし、自然に雷が落ちるような天候ではなかったから、何者かが人口雷や雷魔法を使用したと判断したのだが情報あるなら提供してほしい。

#台場ダンジョン


日本国政府公式

現在わが国は、それだけ大規模に落雷を発生させるような魔道具や武器を所有していない。もしもそれが現実であるならば、個人の魔法によるものと判断する。

#台場ダンジョン


北大西洋条約機構公式

それだけ大規模な魔法を使用できる存在が誕生したと判断してよいのか?台場の炎上もそれと同一人物が引き起こしたものと判断して良いのか?

#台場ダンジョン


旧東京都晴海埠頭の廃マンションで暮らす一般人

私の周辺の魔物も著しく減少しています。以前は昼間の食料確保など全く不可能でしたが、最近では短い時間なら数家族で協力すれば、埠頭で釣りをして魚を確保することも可能になりました。それと不確かな情報なのですが、その仲間の家族の子供が、小さい女の子を背負った子供が空を飛んでいるのを見たと言い張っているようです。ただ、その存在が今回の魔物の減少と関係あるかは判りません。

#台場ダンジョン


↪日本国政府公式

詳しく


↪合衆国国防軍最高司令部公式

その空を飛ぶ子供を見たのは、何歳くらいの子供なのですか?


↪旧東京都晴海埠頭の廃マンションで暮らす一般人

まだ五歳くらいの年齢なので、情報が必ずしも正確であるとは断言できません。


・・・・

ーーーー

「ある程度関連性が高いと考えられる有意義な情報のみ抜粋しましたが、少し問題になるかもしれませんね。」


土方の呟くような言葉に、近藤も頭を抱えた。


あのレンとミィという二人の子供の情報を明かして良いものなのか、もしも明らかにすれば、世界中が彼らを手に入れる為に全力を尽くすだろう。彼らがそれを望んでいるとは全く思えなかった。


「取りあえずは、あの子達の情報は相手の許可がない限りは、一切外に出すな。それを軍内で徹底するんだ。」


近藤の言葉に、土方は首を振った。


「しかし、既に護衛艦でここを離れた者達もいます。彼らから情報が広がる可能性も否定できません。」


その土方の言葉に、近藤は力なく答えた。


「…それは問題ない。先日我が前線部隊より離脱した一部部隊は、まだ非公式ではあるが、駿河沖を移動中に海竜数匹と戦闘となり、力及ばす沈んだとの報告を受けている。幸いと言って良いとは思わぬが、彼らから情報が漏れることはなくなった。」


「そんな…」


「彼らが自分で選んだ途だ。お前がその決断を悔やむ必要はない。それよりも今は、情報の漏洩がないように徹底しろ。彼らは日本の、いや世界の切り札となる存在だ。」


近藤の言葉で、土方の心には一抹の不安が生まれていた。

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