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帰り道
「帰るぞ。」
彼は私のバックを持って教室を出た。
「あ、ちょっとまって.」
急いで追いかけた。
…。
沈黙が続く。
彼は何も喋らずあるく。
な、なにを喋れば…。
こう言う時、人見知りの私は何も思いつかない。
「おい。お前、電車?バス?」
少し前を歩く彼が話しかけてきた。
「電車…。加治木駅。」
「そう。俺、国分。」
低い声が響く。
加治木駅▶︎隼人駅▶︎国分駅
という順番だ。
それから一緒に電車に乗った。
"加治木駅です"
私の駅についた。
「じ、じゃあね。またね」
そう言って電車を降りた。
「また明日。」
そう聞こえて振り返ると
吊り革に手をかけた安藤くんと目が合った。
頭がぼーっとなって気がついたら家に着いていた。
少しだけ心臓が早く動いた。




