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安藤紺。
安藤紺
身長は181センチ。サッカー部。
まあ、顔はいい方だと思う。
俺は人付き合いが苦手だ。
特に女は苦手。
かっこいいとか、好きだとか、
めんどくさい。
そんな思って生きてきた。
転校生してきた初日。
先生に指定されて席についた。
真ん中の1番後ろ。
前の席は女。サラサラの焦茶の髪の毛は低い位置で一本にまとめてある。
「馬のしっぽ…。」
部活の時間になった。
俺はスパイク忘れて教室に取りに帰った。
"〜。〜。"
楽器のこととか音楽のことはとくわからない。
でもなんか、心地よくて暖かく感じた。
吹いているのは俺の前の席の女。
「調子のってるよね〜」
「むかつくよね〜」
練習にもどると木陰で吹部の女子が話してた。
でたよ。女のこういうの。
知らんぷりして校舎を見ると、あいつ。
馬のしっぽの女が曇った顔して真っ青になっていた。
木陰のやつらと同じ楽器。
気づいたら走り出してた。
駆け上がった階段は一瞬で、泣き出しそうな彼女にタオルをかぶせて耳をふさいだ。
自分がなぜそんなことしたかわからなかったが
彼女の顔を見たら体が動いてた。




