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絶欲モンスター  作者: ジラフ
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紅蓮の聖者5


「私は教会に行くことができない理由があります」

誰が飼い殺しなんかにされるか


良い感じにうやむやにしてやんよー


「その理由とはなんでしょうか?」


「神の思し召しです。この姿を見てください鎖で戒められ拘束されたこの姿を。これは神が私に課した罰なのです。これがある限り私は神の家に帰すことはできません」


これは本当だからな、別に嘘は言ってない


「そんなことは私には関係ないです。それで終わりですか?」ガチャリ


これはまだジャブだ


だからその拷問器具担ぐのやめてくださいお願いします!


「我が身は受難を受けることで清められていきます。これをご覧ください」

ギリギリ露出できる腕を見せてやった。我ながらひでえ状態だ骨と皮状態なうえに焼け焦げてやがる。


ぱっと見焼死体の腕と相違ないぞコレ


「それは……なんて酷い」


ふはは、動揺するがいい


自分自身見たときにうわあってなったからな


「神聖なる焔によって焼かれ。一切の殺生をせず、怠惰に眠らず、暴食の罪を犯さず、身を清めているのです。幸い御加護があるので死にはしません。ですが神はまだ足りないと仰せなのです。なぜなら私は天に召し抱えられていないのですから」

できるだけ狂信者を装って言い放ってやったぜ


ガラシャの顔に動揺が浮かぶ


うまくいってるな


「どうして……どうしてそこまで……主はそこまでしなくても天の国に迎えてくれますよ……きっと」


「聖女ガラシャよ。これは神と私の在り方なのです。たとえ聖女といえどその絆に対してものを言う権利は無いはずですよ」


神を前面に押し出していけばなんとかなるだろう


個人の宗教観に口出しすることはねえだろ、しかも都合のいいことにこいつの神と俺の神は別ものだ


この世界の神のことなんて知ったこっちゃない


「確かに主との関係性は人それぞれですが……あなたは聖者として認められました。それでは不満なのですか?」


聖者テロですけどねえ


不満どころか、咎人が聖者とか悪ふざけもいいとこだろ


「私の魂は……私の神は自分を聖者などとは思っておりません。いまだ浅ましき人の身にて足掻いているのです」


実際その通りだしな


「うっ……グスッ……!」


うわあ!?なんか泣きだしたぞ!?


なんだこいつ!


やめてよ!幼女泣かしてる絵面とか社会的に抹殺される案件なんだけど


「ああ……主よ……どうしてこの敬虔な僕を導いてくださらないのか……それだけは私には理解できない……真なる聖者はここに居るというのに……聖堂には欲にまみれた汚物ばかりです……主よ私はこの出会いをするために生まれてきたのですね」


勝手に召命感に駆られても困るんだが


え?うーわー、幼女に祈られてる


なぁにこれぇ?


「紅蓮の聖者様……私は今日初めて聖なる信仰の形を見ました……どうか……どうか……貴方様の旅路の露払いをさせていただけないでしょうか……」


は?


今の話でなんでそうなる?


てか、今まさにお前が旅路の障害なんだけど


「貴方の神はそれを望んでいますか?」

何言ってんだお前、頭沸いたか?


「はい……私の主はそう仰られています」


「では、何も言うことはありません。汝が神の思うままに……」

めんどくせえ、好きにしやがれ


「……ありがとうございます……未熟なる身なれど【斬悔】のガラシャは貴方様についていきます」


ドラゴン○ろしを持った聖女ガラシャが仲間になった!


帰ってもらうだけで……良かったんだけど…


結果オーライだからよし!!


「待ってください……聖者様には私というパートナーがいるんです。あなたの居場所はありません……!」


メイリアぁ!?


なんでお前はそんなことを言いだすんだい!?


空気を読めよ!?

















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