紅蓮の聖者4
「はあっ…はあっ…!」
俺は今、全力で逃げ回っている
理由を簡単にいうと追われている
何に追われているかというと
「お待ちください!!さあ、早く教会へ行きましょう紅蓮の聖者さま!!」
敵は幼女の聖女だった
言っとくがメイリアじゃない
あいつは一緒に今逃げているし
第一まだ聖女じゃない
奴は突然現れた
俺の回収に動き出した教会から来たらしい
具天使が降臨してから30分ほどして俺が枷が一個増えたことに向き合い始めたあたりに突然俺の鎖がクイっと引っ張られたと思ったら
にぱーと笑う幼女がいた
ブカブカの修道服で長い金髪を後ろでゆるくまとめている
「どうしました?迷子でしょうか?」
鬱陶しいガキだな、去れ
「違います迷子は貴方です紅蓮の聖者さま」
「は?」
は?
「私はガラシャです紅蓮の聖者さま。教会の方で聖物保護課の課長をやらせていただいております。」
ガラシャがぺこりと頭を下げた
「そうなのですか。ここには何用で?」
はあっ!?まさか……!!
「ここには紅蓮の聖者さまを回収しに参りました。わたしといっしょにきていただけますか?」
やっぱりか!
「御断りします。私はまだやることがありますので」
行くわけねえだろ!!
「困りましたね……言って分かっていただけないときはどうすればいいのでしょう?」
んん!?ガラシャの様子が……?
「ああ、そうでした。四肢を切り落としてでも連れてこいって言われてるんでした☆」
宗教ってKOWAI☆
実力行使までが早くないか!?
「えいっ!」
ドズン!!
聖書っぽいの叩いたらなんか馬鹿でかい剣が出てきた……なにあれドラゴン○ろしか
「この子はこんな見た目でもすっごく優しいんですよ?だってどんなに斬っても相手を殺さないんですから」
それって……延命されながら切り刻まれるんですよね?
拷問器具だよそんなもん!?
「さあやりますよー?力は抜いてくださいね痛いですから」
痛いのかよ、全然優しくないじゃん!?
「そんなことやらせますか!!」カッ!
「チリになるにゃ!」ゴウッ!
よおし!やっちまえ精霊ズ!!
炎と光の攻撃だ
「何をしているんですか?」ぺちっ
弾かれ……た
「「あれ?」」
「はははー、流石は紅蓮の聖者さま、精霊を二体も従えてらっしゃるんですね。しかし残念ですが精霊は聖職者に攻撃できないんですよ」
「「あ、忘れてた」」
使えねえ精霊どもだなあ!!
「言い忘れてましたが私は課長であり、また【斬悔】の聖女でもあるのです。抵抗は無駄ですよ?」
あれえ?この世界の聖女って武闘派なんだぁ
「はやく逃げて!」
「さっさと逃げるにゃ!!」
逃げられるとは思えんが……
「聖者様!目をつぶってください!」
あ?頼みごとするときには相応の…
カッ!!
ぎゃあああああああああ!!!
目が!?目があああああああ!!?
「きゃっ!?」
「聖者様こっちです!!」
腕を引かれる
「さっきのは村の近くに出る虫で作った目くらましです。そんなに長くは効きませんので少しでも逃げましょう!!」
「ありがとうございます!」
でも目潰しの恨みは忘れんぞ
「無駄ですよ!!聖女に目くらましなんて無意味です。ちょっと驚きましたが……」
がっつり追っかけて来てるじゃん!?
俺の目を眩ませただけじゃねえか目くらまし
「どうすれば……!」
「さあ、鬼ごっこは終わりです。大人しく紅蓮の聖者様をこちらに渡しなさい」
くっそ、追い詰められたか
「渡さないというならば、少々痛い目にあうことになります。ああ、安心してくださいちゃんとくっつきますから」
くっつくからと言って斬って良いわけじゃないんですけどぉ!?
「それではしばしの間胴体とお別れです。」
もうダメか
俺はこのまま教会に幽閉されるのか……
「ふぇっ!?」ズルッ
修道服に足を引っ掛けて転んだ?
ラッキー!!
「今です!!」
逃げるのは今しかねえ!!
全力で走り抜けた
そして、先頭の場面に戻るわけだ
「どうしましょうか……」
あんなのどうしようもねえぞ……
「聖者様、聖女といえどあの年です……なんとか丸め込めないでしょうか?」
「やってみましょう」
できるわけねえだろ!あんな狂信者
言い包め99でも失敗するわ
「待ちなさい、ガラシャよ」
「なんですか?気が変わったのなら大歓迎ですよ?」
「少し話をしましょう」
「んー、分かりました。何か策があるのでしょう?試してください」
さあ、ガキを騙くらかす時間だ




